■幸せのかけら / りゅーな■
■2001年11月03日(土) リストカット。

りゅうが裏切った。

どうして。
りゅうはいつも喉を鳴らしてなんかはくれないのに。
妹の膝の上では、気持ち良さそうに喉を鳴らして。

だから。

やっちゃいました。

りゅうと妹へ向けての怒りは、自分に向いた。
自分が憎い。
全部私がわるいんだ。

だから。
いつもの様に、刃を当てて、引いた。
駄目。こんなんじゃ駄目。
もっと強く当てて。
深く。
もっと、深く。
切らなきゃ。傷をつけなきゃ。
もっと。もっとたくさん。

ぱっくりと、いくつもはいった傷跡から、ジワジワと血が滲み出す。
やがてそれは大きな血の玉になって。
流れ出しそうになった血の玉を、舌で拭った。

自分が惨めで馬鹿みたいで。
涙よりも先に、笑いが漏れた。

携帯を鳴らして、呼んだ母は、いつものように怒ったりはしなくて。
妹の所から、りゅうを連れてきてくれたけど。
りゅうはやっぱり喉を鳴らしてなんかくれなくて。
ただ、いつものように、私の胸に乗って眠っただけだった。

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