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2005年05月11日(水) これも成果主義から来てるのか

JR西日本の脱線事故のニュースを見る毎に、事故の原因はこの会社の体質から来ているのだと確信が深まる。

要は、いじめのような「日勤教育」により、「今度オーバーランしたら運転士の資格剥奪」と脅されていたのだろう。せっかくつかんだ運転士の立場を捨てたくなかったのではないか。

出発前から1メートルのオーバーラン、動揺していたところに、途中駅で乗客がもたもたして時間ロス、次の駅でも少しオーバーラン。動揺が頂点に達したところに70メートルのオーバーラン。車掌に「まけてくれ」と懇願したが、車掌はオーバーランの長さの事と思い8メートルオーバーランと報告。ホントはオーバーランそのものを「まけて」ほしかったのではないだろうか。車掌の本社への報告を無線で聞いて「ああ、もうこれで運転士も終わりだ」と思ったのかもしれない。遅れを取り戻そうとしたのか、もう意識が飛んでいってしまったのか…。そこへ本社からの問い合わせの無線…。

どういういきさつがあったのかしれないが、そこまで運転士を追い込むこの会社は何なのだろうか?同乗していたJR西日本の社員は事故を横目で見ての出勤。乗客のことなどこれっぽちも考えていない。

アメリカ型成果主義によって、日本の企業は無茶苦茶になっている。成果主義というよりは減点主義だ。失敗しないやつがよいということだ。失敗すると降格が待っている。

上司はとにかく部下が失敗でもしたら自分が大変なので脅しをかける。絶対に失敗するなと。部下のことなど考えない。自分がよければいいのだ。

それにしても、こんなところでビクビクしながら勤めなくてもよかっただろうに…。


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