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「記憶力を強くする」という本を読んだ。
東京大学の助手で池谷裕二という人の書いたもので、おもに脳の側頭葉の内側にある「海馬」のことを中心に記憶というものを最新情報を含めわかりやすく解説した本だ。
なかでも、年をとっても記憶力が減るというのは間違いで、頭を使えば使う程記憶力が良くなるという点が意外に感じた。
「年をとって、どうも物覚えが悪くて。。。へへ」なんていう言い訳をすることがあるが、こういうのは間違いで、ハナから覚えようとしていなかったということらしい。そういえば、小学校の頃は、ずいぶん簡単なことを何回もくりかえしくりかえししてやっと覚えたような気がする。
著者も記憶はなんども失敗しながらくり返していくことで記憶が定着すると言っている。なんのことはない、簡単に覚えれるわけではないのだ。くり返しが必要なのだ。
タクシー運転手が複雑な道路を記憶できるのは、何度も何度もその道を通るという体験をしているからだそうだ。おどろいたことにタクシー運転手の海馬は普通の人より発達しているらしい。脳細胞は増殖することはないのだが、唯一例外的にこの「海馬」の歯状回という部分の顆粒細胞だけは刺激によって増殖するのだそうだ。
大人になってくると、こういう根気のいる記憶をとろうとせず、表面をさらっと経験しただけで、記憶した気持ちになっているから、本当に記憶できないのだそうだ。もっと興味を持って何度も何度もくり返す必要があるらしい。
また、記憶方法も細かいことをちまちま覚えるのではなく、まず大掴みで掴んでそれから詳細を記憶する必要があるということだ。
ふむふむ、なかなか難しい。
あと、新しい体験(旅行とか)をするとか、楽しいなあと思うことが海馬を刺激し、記憶を向上させるらしい。楽しいことといえば、、すぐ変なことを想像するが、記憶力向上のためにいろいろ経験するのも良いようですな。
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