TRPG回顧録
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2002年05月22日(水) 今日は技能についての考察。

今日はTRPGにおける技能についての考察です。



と、いうよりも、今朝食事をしながらおばあちゃんの話を聞いていて思ったことなんですけどね。



先ず、発端はおばちゃんの昔話なのですが、

私の祖父の家は結構なお金持ちだったのですが


(確か祖父は三男くらいで家は継いでおりません、
余談ですが、俺んちは裕福じゃないですよ、念のため(笑))


おばあちゃんの家から祖父の実家の方へ嫁いだ姉が居たそうです。


それで今回はそのお姉さんのお子さん達の話。




………なんだか書いていて面倒な話になっていますがちょっとお付き合いください。


そのお子さん達のおばあさんが

(つまり私の祖父のお母さん、いや、俺のひいばあさんか?)

とても厳しい方だったらしく、

普通の子供達と一緒に遊ばせてもらえなかった

そうです。




それで、当時の普通の子供達は近所の川でよく遊んでいたそうなのですが、



そのお子さん達(俺のお袋の従姉妹?)は、そのおばあさんの目を盗んで川に遊びに行ったらしいのです。



二人兄弟だったのらしいですが、名前は二人で『健康』になるように、といったらしいです。



ここで問題なのが川で遊ぶのに二人が泳げなかったと言う事です。


今でこそ義務教育で水泳の授業がありますが当時は学校にプールがある所など無かったそうです。



つまり、学校で水泳の授業が無かったわけですね。



当時は、川で遊ぶことで、ガキ大将(死語)から泳ぎを教えてもらうというのが一般的だったそうです。
(おばあちゃんの住んでいた辺りではね)



そういうわけでその二人は普段から川で遊ぶということをしていなかったので、


泳ぐ事はもちろん、川でどの辺りが深くて危険なところかと言う事を知りませんでした。


そうして結局その兄は川で溺れて亡くなったそうです。





それで結局何を言いたかったのかというと、



TRPG一般における技能についてです。



一般にTRPGで技能を有するゲームのほとんどは、


技能が無い行動の場合、概ねゲームマスター、プレイヤーの常識判断によって代替判定(ガープスでいうところの技能なし値)を用いることによって行動を解決するようになっていますが、


技能は基本的に、その技能を学ぶ環境下で生活していないと身に付けられないという事です。



現代日本では義務教育が行き届いているので、大概の事は実践、または予備知識として身についています。


ここで、問題になるのは、現代人の生活環境下での視点でファンタジー世界の代替判定を考えるのは必ずしも適当ではないという事です。


例えば、泳ぐという行動ひとつにしてもそうなんですが、


どんなに水に親しむ環境にいたとしても必ずしも泳げるとは限らないということです。
(ほら、よくバイキングのほとんどは泳げなかったっていう話、聞いた事ありません?)




ここで、二つのゲームを例にして考えてみます。


D&Dガープスです。



D&Dの技能は(GAZシリーズのオプションルールや、文庫版のD&Dを参照してください)採用すると、習得した技能の判定以外では技能なし値で判定が出来ません。



すいませんちょっとこの辺はうろ覚えで大変恐縮なのですが、

覚えた技能以外の行動のほとんどはガッチガチに判定できなかったはずです。



そして、ガープスの技能は大概の技能には技能なし値が設定されていてその値で代替判定が出来るようになっています。


見た目ではガープスの方が汎用システムと銘打たれているだけあって、何でもできるように見えます。(俺はそうは思わんけどな。)



ですがそれは義務教育を受けて来た人間の発想に思えます。




だってどんなに簡単に見える行動でも、




それはある程度の予備知識を備えた人間の発想であり、そういった予備知識を持たない人間には理解できないものですよね。




ただ、ガープス・ルナルでは神殿が学校の役目をしている所もあるので、こういった問題は表面化しないように作られているようですね。



話は長くなってしまいましたが、



出来ないものは出来ないとしてシチュエーションを楽しむのもRPGのひとつの楽しみでは無いでしょうか?


などと身の程も弁えず思ってしまったのですよ。




テロ牧師

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