予防審美  
小林歯科クリニック  
 
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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】

2020年06月16日(火) 歯ブラシでの事故−2

昨日の続きです♪


●けが後の発熱 急いで受診を

歯ブラシのけがには注意が必要です。
たとえ刺さるほどのけがでも、出血は少ないことが多いのです。刺さっていない場合も、注意が必要です。
歯ブラシの先端に血が少し付いている程度で軽いように見えても、突いた場所によっては、血管や神経を損傷したり、「縦隔」(心臓や気管、食道などがある空間)というところに炎症を起こしたりします。

意外に知られていませんが、口の中には非常に多くの雑菌がいます。
毎日歯磨きする歯ブラシには、とても多くの雑菌が付着しているのです。
そのため、歯ブラシによるけがでは、他の棒状のもの(おもちゃなど)によるけがと比べて、膿瘍(膿がたまる感染症)が約10倍できやすいという報告もあるほどです。

また、歯ブラシによるけがの場合は、後になって感染症を引き起こすこともあります。
実際には何もなく無事に過ぎることも少なくないのですが、けがの後に熱を出したりするようなら、早めの受診をお勧めします。


●座って磨く習慣を

歯ブラシのけがを減らすにはどのようなことが必要でしょうか。

米国に興味深い研究があります。
生後9か月〜18歳の異物による口蓋損傷205件を調べたところ、原因は、細い棒、日用品が約16%ずつ、キッチン器具、おもちゃがほぼ同数で10%でした。
歯ブラシはわずか8例(4%)しか見られなかったのです。
一方、日本では、持っていた異物による口腔内のけが43例のうち24例(56%)が歯ブラシだったという報告や、16例中13例(81%)が歯ブラシだったという報告があります。
ひょっとすると、米国と日本では生活習慣に違いがあるのかもしれません。
米国では、保護者が付きっきりで歯ブラシを指導する習慣が、日本より浸透しているのでしょうか?
これは確認しておきたいところです。

いずれにしても、歯ブラシを持ったまま子どもが走ることのないよう、「鏡を見ながら磨く」「座って磨く」習慣をつけることが必要です。
東京消防庁も啓発用のリーフレットを出しています。
でも、子どもに指導する前に、ちょっと待って。
そもそも日本では、大人自身が歩き回って歯磨きしていることが多いのではないでしょうか。
だとしたら、子どもにだけ習慣づけするなんて、難しいでしょう。
子どもは大人の行動を見ながら学ぶものです。
子どもが小さなうちは、大人も座って(または洗面所で)歯磨きをする、という習慣を心がけることが大切だと思います。


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