TOM's Diary
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2004年05月16日(日)

休日の昼間、居間に寝ころんでぼんやりとテレビを見ている。

ここ数日、風邪だろうか?体調を崩して寝込んでいたのだが、
ようやく体調も良くなり、家でゆっくりしている分には軽い
頭痛さえ我慢すればなんていうことはない。

こんな日はノンビリテレビを見ているに限る。
ふと、窓の外から飛行機の音が響いてくる。
上空を飛行機雲が伸びていくことで、「あぁあそこに飛行機がいる
のだな」と言うのがかろうじて判るほど高いところを飛んでいる。

ハネダから西の方に向かう飛行機に乗り、右側の窓際席に座ると、
ちょうど我が家の屋根が見える。いや、正確には住宅が密集して
いて、はっきりとは判らないが、「目印の大きな交差点、そこから
路地を入って、あそこにある公園の、あの辺が我が家だ・・・」
と目で道を追っていくと判る感じだ。

実家のようにマンションならそんな手間はいらないのだが・・・
いや、実家の上はハネダへのアプローチの時に真上を飛ぶが
あのくらい低空なら、自分の車さえ見分けが付きそうなほどだ。

おそらくあの飛行機のなかからそんな風に私の方を見ている人が
いるのだろうか?あの人たちはこれからどこにいくのだろうか?
飛行機の窓が、夕日に反射してキラリと光る。

一瞬、夕日を反射してオレンジ色に飛行機が輝いた。

光の点がもう一つ、飛行機のすぐ後ろで輝く。
ん?

明らかに飛行機とは別のなにかが夕日を反射して輝いた。
飛行機の後ろに伸びる飛行機雲、その先に飛行機がいるとしたら
飛行機の斜め後ろに当たる位置だ。なにかがいるに違いない。

光の点が大きくなっていく。飛行機のものでないことはますます
あきらかになってくる。いったいなんなのだろう?

家の前ではさきほどまで近所の子供たちがお母さんと一緒に遊んでいた。
だが、まったく気が付いた様子もなく遊び続けている。
だれかに伝えなくては。

似たようなことが昔実家の近くでもあった。
ハネダへアプローチする飛行機が同じように夕日を浴びてキラキラと
輝いていた。その輝きがこぼれ落ちるように飛行機から離れていったのだ。
一緒に歩いていた家族に教えようとしたが、間に合わなかった。
飛行機が雲の中に隠れ、数秒後、分離したなにかも雲に入ってしまったのだ。

今度はだれかになんとしても見て貰いたい。幸い、空全体が薄い雲に覆われて
はいるが、光が見えなくなるほどの分厚い雲はなく、光の点はとても消えそう
にはない。それどころか、ますます明るく輝いている。

窓の外に向かってご近所の子供たちに話しかけようと身体を
起こしたその時、私は目が覚めた。

もう、5月も中旬である。強力な西日を浴びて、私は汗ばんでいた。
まだ、体調も完璧でないのだろう、嫌な夢を見たものだ。


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