予定日を10日以上過ぎて、そろそろ分娩誘発も考えましょうと、昨日相談したばかりのお母さんが、陣痛で入院しました。
赤ちゃんには意思があると感じさせられることがしばしばあります。
この子のように、誘発の相談をしたとたん陣痛が来る場合もそうです。
陣痛の引き金は胎児のほうにありますから、「よし、行こう!」というタイミングがあるように思います。
なにしろ出生は人生最大のイベントです。
生命をかけた冒険です。
羊水の中で、すべてを母体に依存した至福の世界を送っているのが、胎盤の寿命が尽きるのに合わせて胎外生活に適するように体の仕組みを整え、エベレストの頂上に匹敵するような低酸素の嵐を潜り抜けてこの世界にやってくることを思うと、決心がつかず、予定日を越えてしまうのも無理はないのでしょう。
もちろん、お母さんの側も同じです。
産む決意とでもいいましょうか、陣痛への恐怖感を乗り越えて、自然の仕組みに身を任せようと思うときが出産をスムーズにします。
今朝入院したお母さんに、母児共にこのタイミングがやってきたようです。
夕方には実にスムーズに出産となりました。
うっと付き添ってきたお父さんも大いに喜びました。
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