昨日は駒沢勝先生の「医者と宗教」の講演を聴きました。 白血病が今ほど治療法がない時代、病の中にある子供達は自分の死期を感じ、怯えていたといわれます。“ある日、きっと良くなると言われ続ける毎日に、次第に医療不信に陥っていた子供に、元気をつけようといつものように冗談を言ったり、くすぐったりしたが反応せず、難しい顔を崩さなかった。ついに向こうを向いてしまったその子に手を伸ばすと、その手を後ろ向きのまましっかりと握った。私は一瞬言葉を失った。数秒間の沈黙はどんな言葉よりも事実を伝える瞬間だった。”と言うくだりから入る先生のお話は、ご自分がなぜ浄土真宗の世界に導かれていったのか、そしてついには世の価値観そのものが、色眼鏡で見る世界であり、色眼鏡さえかけなければ、すべては“そのままでいい”優劣や正否のない阿弥陀の世界になっていくという悟りにいたるまでを、ユーモア十分、涙十分で語られました。80人あまりの聴衆はすっかり感動の世界に入り込んでいました。
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