今日妊娠の確認に来られた二人目のお母さん。胸には1歳半のお兄ちゃんがしっかりしがみついていました。 その子にまず名前を呼んで、“こんにちは!大きくなったね。”と挨拶したのですが、“ウウッ”とにらみつけるだけで、少しも笑おうとしません。診察を済ませ、お母さんに妊娠のお祝いを言って、相変わらずしがみついているお子さんに“赤ちゃんが来るよ!よかったね!”と声をかけると、こらえきれずに泣き出しました。お母さんは“なんか変なんです。この頃泣いてばかりいて、私から離れようとしないんです。”と苦笑いされました。 “子どもは赤ちゃんが来るのがおかあさんより早くわかるんですよ。”というと、“ホントですか?なにもわかってないようだけど?”とけげんな表情です。 実際、子どもの甘えがいやにひどくなったと思っているうちに、生理の遅れに気がついて、妊娠を確認されることがよくあります。 ある時2才半くらいの男の子を連れた方が妊娠を確認にきました。超音波で胎児が順調に育っているのを見てとても喜びました。その前の妊娠では残念ながら流産に終わっていたからです。診察の後お母さんは、傍に座っている子どもさんを見て、「この子は少し変なんです。前の妊娠の時、“赤ちゃんがくるよ!”と言ったら、私のおなかを見て“ううん、来ないよ。バイバイしてる。”と言うので、いやなことを言うな?と思っていたら、ご存じのように流産したんです。実は今日きたのは昨日この子が私のおなかを見て、“赤ちゃんがきた!ニコニコしてる!”と言うのでほんとかなと変な気持ちになったので確かめにきたんです」と不思議そうな顔で言われました。 本当に不思議なことですが、この時期の子どもはおなかの赤ちゃんが見えているようです。 早くから赤ちゃんがえりする子どもは珍しくありませんが、きっと見えているんでしょうね。
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