京のいけず日記

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2004年03月23日(火) 男のバカ笑い (新選組!11回目の妄感)

きかん気な表情の歳三さん21歳「新選組!」第11話の中で
出立前の姉と弟のシーンがあった。

牛革草の草刈りのエピソード挿入は
ファンサービスのつもりかな?

きかぬげな末っ子の弟。
母代わりのような姉のおのぶさんにしたら、
いつまでも心配させる、世話のかかる、
可愛い弟であっただろうな。

ばかな子ほど可愛いっていいますもん。
いえ誰とは…。はい。

盟友、近藤さんの死後も、
一人遠い蝦夷で戦いつづけた、この弟を
おのぶさんは、どう思っていただろう…。

 ←21歳ぐらいのすねた歳三さん
 (竹刀も、刀も描くのん、難しい。てへ)


ある方の日記を読んで、そーいえば、昔。
「おれたちひょうきん族」ってお笑い番組があったなと思い出した。

よく兄弟喧嘩をした長兄は、
今ではオッサンというより、もうシニアに近い年齢になったが、
当時、「ひょうきん族」が大好きだった。
ドリフの笑いは卒業していた。タケチャンマンの出てくるあれだ。

ふだんはめったと笑わない兄だったが、
眉をひそめるほど、無邪気にアホみたいに笑っていた。

兄だけかと思っていたら、嫁いだ姉のご主人も同じようで、
いつもバカ笑いをしてはマジメな姉を呆れさせていた。

私と違い、子どもの頃はさぞかし優等生であっただろう、ダンナ様。
お堅いニュース番組や、教育番組ばかり見ているかと思うと、
バラエティや、深夜のお笑いおちょくり番組を見ては、
時々、身を揺すっている。

この三人。おまけに、必ずと言っていいほど、
CMの短い間にチャンネルを替えまくる。

何がそんなに面白いん…?男の悪ノリ、バカ笑い…。
たぶん試衛館の連中もきっとこんなんだったんだろうな。
山南さんは別だったかなぁ…。歳三のおたんちん。


--- ● 新選組!第11回目の妄想的感想 「母上行って来ます」● ---

あれっ?と、最初に思ったのは、テンポがいつもとちゃう…?

じつは、ちょっと流れに辛気臭さを感じた。
どちらかといえばクサイ、従来の時代劇が好きなんだけれど、
軽妙な現代風コマ割りに慣れてしまったせいかもしれないな。
先週から続いている出立前の話も引っ張りすぎの感がある。

作・三谷幸喜の「作」って、脚本のことだけをいうのかな?
監督というのは演出家のことと思ったらいいのかな?
はじめて気がついたけど、回によって、演出って変わってはるんや…。
へぇ。って思った。

予告編を見ると、来週もまだ出立前のドタバタが続きそう…?
せっかく流れが動き出しているのに、
いっきに転がしてしまった方が勢いがあって良いのではと思った。

藤原総司と、中村平助は、ほんに伸び伸びと屈託がない。
それとは対照的に気になるのが、近藤勇=香取勇さん。

何だか痛々しく感じる。
三谷勇までにはないにしろ、私の思い描く近藤勇も
カタブツで、少々、理屈ぽい一面があったと思う。

だけど、それにしても「痛々しい近藤勇」というイメージはない。
ドラマの中で、武人である近藤勇の姿がどこにも感じられないのが淋しい。

何て言ったらいいか…とにかく理屈ぽい。
近藤自身のセリフを減らして、
ストーリーでグイグイ押していくほうがいいような気も。
すみません。何かめちゃくちゃ偉そうなこと書いてます?

なんたって主役なんだから。
三谷勇さん、香取勇さん、がんばって下さい。あんたが大将!
歳三なんかほっとけ。(嘘)

そうそう近藤勇といえば、虎徹でしたね。
実際、こういう話もありえたかも。
阿南さん、いいですねー。役者さん、好き。

虎徹にまつわる話はたくさんありますが、
私が好きなのは「新撰組血風録」という作品の中での演出。
(NET(現朝日TV)系TV昭和40年〜41放送。今はビデオが出ています。
結城信二さん脚本。原作の司馬さんの小説とはまた違うのが面白い♪)

「近藤さんが虎徹と思っているならそれでいい。
(あかせば)本物の虎徹と思っている近藤さんが、かわいそうだ」

わけあって、偽の刀を虎徹と偽って近藤に売りつけた娘。
娘の虚言と見破りながら怒りを秘め黙認する土方
(↑めちゃくちゃ怖い顔してます。若い頃の栗塚さん)

「近藤さんが、かわいそうだ」
娘が帰ったあと、なぜにと詰め寄る沖田や山南に土方が言ったセリフです。
泣けるぞう。もちろん、作り物(創作)ですが…。

で、近藤さんの虎徹に、歳三さんの草刈りのエピソードに、と
ファンにとってはサービス満点だったわけですが。
ゆえに話として、まとまり感がないような気がしました。

今回のメインは、ふでさんとの和解だったのかな?

「行っておいで。勇」
さすがに言葉に説得力があり、いい場面ではありますが、
果たしてこのシーン、いるのかなぁ、と思った。
先週の周斎との親子シーン。今回はふでと…、少々、食傷気味。

いけず、ついでに、以下、ひとこと。

新八さんのアルバイトはこのため(市川宇八郎)やったんですかぁ。
なるへそとは思うけど、このシーンもいるかなぁ…?

栗塚さ〜ん!
嬉しいけれど、…ちょっとそこだけ時代がかってるのが悲しいです。

伊東甲子太郎さん。
お気の毒に。ここでも悪もんキャラと決めつけられているんですね。

桂がまた出てる。なんでー。


おみつさんは、またまた相変わらずでしたが…、
姉と弟、みつ×総司で、これも好きなシーンがあります。漫画ですが。

木原敏江の「天まであがれ」
(ここでは土方歳三ならぬ「フィリップ」歳三さん。近藤ではなく、総司とおみきどっくりになっています。「しまりんご」ですね。え?…はい。何のことか?すみません。)

瞳キラキラ。時々、薔薇の花も登場します(笑)
だけど、たまらなくロマンと優しい気持ちにあふれてます。
ストーリーにしてもはちゃめちゃ。史実なんて、どこ?だけど。

ちなみに娘(PMとか、西遊記とか、シャーマンキングとか、鋼とか好き)は
こんなん嫌いじゃ、と抜かしおった。おのれ、成敗いたす。

で、今、手元にないんで、うろ覚えですが、

おみつさんが、近藤、土方を前にして、
「あなた(総司)も、近藤先生と土方さんにきちんと挨拶なさい」
と、総司に促すシーン。
「照れるなぁ」とか何とか言いながら、
総司はしゃんと姿勢を正し、二人にきちんと手をついて挨拶する。

「新選組!」意識してそうされてるのかもしれないですが、
登場人物がみんな子どもぽい…気がします。

 次回に期待っ!何だかんだ言っても日曜日が楽しみ♪


Sako