京のいけず日記

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2004年03月12日(金) やっぱり猫が好き

3月から通勤路線がまた阪急に変わっている。
購入したラガールカードのデザインは、しょぼしょぼ毛の子猫ちゃん!
かわいいっーーな♪

突然ですが にゃんこ は好きですか?

猫といたずら歳三少年………。
お前 なんで
そんなにブサイクなんだ?

 ほっとけや ワレ
   (浪花育ち)

よし 決めた。
おまえの名は
今日からカッタだ。
俺らの子分になれ。

 こら 離せちゅうにぃ!
 おなごみたいな顔して
 今日は何をさらす気じゃ

『歳ーっ!
 また猫のひげを抜いたり
 するんじゃないよー』
           にっ♪

心細げな捨て猫と、心優しい歳三少年のツーショット…のはずが…。例のごとく例のごとし。
  ( こんな歳三さんであったとしても、猫が死んだらすごく悲しんだろうな… )


猫も犬も好きだけど
どちらかと聞かれれば、猫が好き。

理由は色々とあるけれど
何を考えているか分からないところが気楽だから。

犬は感情表現が豊かだ。人と関わり合い、繊細に人に訴える。
何か言いたそうな瞳でじっと見つめられると、たじろいでしまう。

そこが好きだと犬好きの友は言う。
そこが辛いと猫好きの私は思う。

お腹が減った時だけすり寄ってくる勝手気ままな猫。
気分によってかまいたくなる勝手な飼い主。

どちらも お互いさま。

別々の世界を生き、互いの勝手を黙認しあえる関係。
時にはふたりで寄り添う、そんな関係。

実家では、代々、猫一匹を飼っていた。
名前はどの猫も、オスでも、メスでも、チロと名づけた。

外から帰るたびに傷を負ってきた、喧嘩好きなトラ(♂)
一歩も外へ出たがらなかった、やさしくて臆病なマーブル(♀)
何故か男の人ばかりになついた、気性の荒いマダラ(♀)

飼い猫とは別に、
我が家にちゃっかり居候を決め込む野良猫もいた。

今でも鮮明に浮かぶ、ちょっと胸の痛い思い出がある。

小学生か中学生になった頃だと思う。冬。
炬燵に足をすべらすと、足の先に柔らかな猫の感触があった。
いつものように爪先で遊んでやる。

と、背中で猫の鳴き声がした。
振り向くと、なんと我が家の飼い猫チロがいる。

「え!?」 …じゃ、炬燵の中のこいつは何だ?

恐る恐る炬燵の布団をめくり上げ、覗き込む。
薄暗い炬燵の中で、真っ黒な成猫が不機嫌な声をあげた。


最近、うちの猫のごはんをいつも横取りしている野良猫がいた。
こいつか。

炬燵から追い出し、つかまえてやろうと追い立てた。
あわてた野良猫は階段をかけ上がり、
二階の物干しに面した部屋に逃げ込んだ。
幸いガラス窓は閉まっている。
もう逃げられない。覚悟しろ。

さほど大きくない、その猫は逆毛を立て、恐怖に満ちた瞳を向ける。
追いつめる…それは…いつか快感に変わっていた。

逃げ場を失った猫は…。
閉じたサッシの窓を、90度のガラス戸にたたない爪を立て、
おしっこを振り撒きながら天井近くまで駆け上った。
そして、ズルズルと重力に負け、そのままの姿勢ですべり落ちた。

あまりの滑稽さに、たまらず声を立てて笑った。
猫はその隙に私の体の横をすり抜け、階下へ逃げていった。

笑いながら、涙が滲んだ。
胸を掴むような、得体の知れないものが刹那に突き上げ、
二階の部屋の片隅でずっと泣いていた。
自己嫌悪という言葉で整理できるまで。


ふと …思う。
人を斬ることに少しでも快感はなかったのか。
悔恨に苛まれることはなかったのか。
血刀をふるうことにいかな理由があるというのか。
なぁ、答えてぇな、歳三さん。

 と、脱線。ダッセン。例のごとく。


隣りんちのわんこ、ウィが、ワンワン吠えている。
哀しい声。誰もいなくて淋しいからだ。
みんな早く帰ってきはるといいな、ウィ!

あー にゃんこ スリスリ触りたいよぉ〜。触りたーい。


Sako