京のいけず日記

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2004年01月27日(火) ちょい辛(新選組!3回目妄感)

知恩院さんの三門

「冬の旅」でパチリ。円山公園内の料亭でお昼をとった後、
バスのあるところまでブラブラ。冬の京都は、桜も、緑も、紅葉もないけれど、
ちょうど「いけず」のような底冷えがお迎えしてくれるけれど、
静かに観るにはお奨めです。好き。
…でも、ここずっと、ほんまさぶいよ〜。冷える。

知恩院さんの三門

うぐいす張りの廊下歩いてみてや

------------- ● 新選組!第3回目の妄想的感想 ● ------------- 

良い意味、悪い意味、なんじゃ、これ、…てな、第3回でした。

天下国家とドタバタ

歳さんのガマの油売りならぬ薬売り

なんで出てくる、おミツさん

むむむむ。。

切替えのテンポの速さ

分かりやすい心理描写

お茶の間ドラマとしては面白い

この軽さも、テンポも、笑いのツボも結構好きだ。

三谷さんの、おもしろおかし、が、決して、おふざけでも、
軽く見てるのではないことはわかる。

だけど、時代劇っ子の私には物足りなさが確かに少しある。


脚本なのか、演技なのか。

武士になりたい

この一番のシーンでグッと胸に迫るものがあるべきなんだけど

残念ながら琴線に響くものはなく、軽い…としか受取れなかった。
みんなはジーンときた?


確かに分かりやすいのだけど、つじつま合わせの種明かしじゃない。

そこに至るまでの心情や、状況が、
もう少し丁寧に描写されていたほうが良かったのではないかな。
臭いといえば臭い。重いといえば重いけど。


近藤とふでの確執。
土方の、のされ方(まだまだ手ぬるいぞ、なんちゃって)

好きな漫画の中で、土方が同じようにやられるシーンがある。
小島剛夕(首切り朝、子連れ狼、乾いて候など)の「試衛館の鬼」第1話。

よってたかってコテンパンにやられ、肥えまでひっかぶって、
文字通りヤケクソの歳三さん
(とっても可愛いです。歳三さんを慕う沖田少年も)

歳三が怒り心頭で、池で身を洗っていると、
そこへ出稽古にやってきた近藤勇が通りかかるという出会いの話。
その後、佐藤家に帰宅した歳三は道場で近藤と初手合わせ。
近藤の剣の気迫や、男に惚れ、試衛館へと出て行く。

はじめから出来すぎの近藤はともかく
歳三の武士になりたい、強くなりたい気持ちが
話を追うごとに強く伝わってくる。

小道具の手ぬぐいの使い方もいいなぁ、臭くっても、いいな、こういうの。
(周助さん→これじゃ柳生烈堂やん、みたいだけど)
劇画が苦手じゃなかったら、本格時代劇の好きな人、いいよー。


話それちゃった。

この先も、もしかしたら、まわりに振り回されていく近藤が描かれるのかな。
そんな近藤勇も面白いかもしれない。

天下国家を論じてる時に、
身内のごたごたで頭を悩ましている近藤の姿は、
この「新選組!」が、
幼稚、軽すぎる、いや、これでいい、と、みんな言いたい放題の中、

「あぁ、もう。だったら、どーすりゃいんですかッ!」

と、右往左往して叫びそうな香取君にだぶって見える。

思うようにやりゃいいんだよ。誰が何と言おうと。

近藤さんも、香取君も、これから腰が据わっていくのかもしれないよ。
期待しよう。

「女のことを考えていた」と笑う、ひも爺、なつさん、
演技、間合い、上手いなぁと思う。
いとしい大人たちが伝わってくるの。

4回目。いよいよ佐藤、芹沢さんの登場だ。
人物も、演技も、
大人の佐藤芹沢 VS 子どもの近藤、土方になっちゃうかぁ??

がんばれ!ガキデカ新選組♪…てな気分の3回目でした、マル。

次回の「その時歴史が動いた」
リストラ武士、あんぱん登場の秘話、木村屋のあんぱんやね。
面白そう。見よっと♪


Sako