井口健二のOn the Production
筆者についてはこちらをご覧下さい。

2019年07月28日(日) 超・少年探偵団NEO、キューブリック、かぞくあわせ、夏少女(風水師、エンテベ、アダムズ、ブラインド、向こうの家、駅までの道、レディM)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『超・少年探偵団NEO Beginning』
2018年9月紹介『BD−明智探偵事務所−』に続く、江戸川
乱歩原作「少年探偵団」からの映画化。前回も書いたように
原作者は1965年没なので、2016年の法改正には当たらず著作
権は2016年12月31日で消滅しているものだ。
その本作の物語は、小林少年のひ孫と、明智小五郎のひ孫が
同級生という設定の学園が舞台。原作者が居を構えた東京池
袋にあるらしいその学園で、アイドル活動中の明智家のひ孫
に対し、小林家のひ孫は静かに日々を過ごしていた。
ところが、1936年に発表されたシリーズの第1話『怪人二十
面相』で小林少年の活躍によって盗難を免れた「ロマノフ家
の秘宝」が一般公開されることになり、再び怪盗の現れる気
配が高まる。
そして、取材を受けた明智家のひ孫が小林家のひ孫の存在を
明らかにし…。

出演は、2019年7月紹介『見えない目撃者』などの高杉真宙
と、2018年11月18日題名紹介『あの日のオルガン』などの堀
田真由。さらに2018年11月紹介『ふたつの昨日と僕の未来』
などの佐野岳。
また長村航希、板垣瑞生、前田旺志郎らの若手俳優が脇を固
め、他にも情報解禁前の出演者がいるものだ。
脚本は、2007−08年『Yes!プリキュア5』などの赤尾でこ。
共同脚本と監督、編集を、2013年『ジョーカーゲーム 脱出
(エスケープ)』などの芦塚慎太郎が担当した。また怪人二
十面相のデザインを天野喜孝が手掛けている。
撮影は2017年4月に行われ、そこから2年間超の編集作業と
ポストプロダクションを経て完成された。
物語は原作をモティーフとして、推理などもそれなりに考え
て作られており、充分とは言えないまでも基本が若年向けと
いうことであればこんなものかな、という程度には仕上げら
れている。
また映画には「青毛布(挿入される新聞記事では青ゲット)の
者」や「電人」などが登場し、原作へのリスペクトはしっか
りとなされていると言える。それに小林少年と怪人二十面相
との関係性も、それなりに納得できるものだった。
ただしこの関係性があるのであれば、後半のシーンでわざわ
ざ電人を登場させて2人を照らす必要性はないのではないか
な。登場も唐突だし、これでは折角の設定が生かし切れてお
らず、少しもったいない感じもした。
とは言え、本作は「Beginning」と称されているものだし、
編集段階でカットされた部分もあるようで、その辺を含めた
ヴァージョンも観てみたい。それにもう1台ある電人の制作
者の名前が「正太郎」というのは気になるところだ。

公開は10月25日より、ロードショウとなる。

『キューブリックに魅せられた男』“Filmworker”
『キューブリックに愛された男』“S Is for Stanley”
1968年『2001年宇宙の旅』や1980年『シャイニング』などを
遺し、1999年他界した監督の実像に迫るドキュメンタリー。
1本目の主人公はレオン・ヴィターリ。『2001年』や1971年
『クロックワーク・オレンジ』で監督に魅了され、テレビ俳
優としてデビューの後に1975年『バリー・リンドン』のオー
ディションに応募して合格。
そして撮影の終了後は、シェークスピア劇団などの誘いもあ
ったが、俳優の道を投げ打って監督の許で働くことを志願。
監督の信頼も得てキャスティングから演技指導、ラボ作業や
配給の調整まで、監督の死後も全てを捧げている。
2本目の主人公はエミリオ・ダレッサンドロ。イタリア出身
の彼は地元でレーサーとして入賞するなど活躍していたが、
18歳でロンドンに渡り、タクシー運転手として働いていた時
に「あるもの」をスタジオに運ぶ仕事を引き受ける。
そして仕事ぶりを監督に気に入られた彼は、以降の30年間を
監督の個人運転手として監督の公私に付き合うことになる。
そして一度は引退して高齢の親の面倒を見るためにイタリア
に帰国するが…。

1本目の監督はデビュー作はホラーというトニー・ジエラ。
当初は『シャイニング』のドキュメンタリーを製作していた
が、ヴィターリの健康が優れないことを考慮して本作の製作
を早めたとのことだ。
そしてこの作品には、『バリー・リンドン』の主演者ライア
ン・オニールをはじめ、『シャイニング』の少年役ダニー・
ロイド。さらにマシュー・モディーンら多彩な証言者も登場
する。
2本目の監督はイタリア人のアレックス・インファセッリ。
本作にはダレッサンドロが受けた様々な支援や、彼が所蔵し
ていた当時の小道具や備品なども登場して、プライヴェート
の側面が見事に描かれている。
実は両作が描いている期間はほぼ重なっているはずのものだ
が、不思議なことにお互いへの言及が全く紹介されない。そ
れこそ夜中に呼び出されたりとか、監督が公私の区別を厳格
に付けていたとは到底思えないのだが…。
そんな謎も含めて、没後20年を迎えた監督の魅力が見事に描
き尽くされた感じのする作品だ。しかも本来は別々に製作さ
れたこの2作品が、日本では同時公開されることにも喜びを
感じさせてくれる。
なおこの監督に関するドキュメンタリーで気になるのは名前
の発音だが、1本目のヴィターリは明らかに「キューブリッ
ク」と呼んでいる。これに対して他の証言者の発音はどちら
かと言うと「クーブリック」に聞こえる。
アメリカ式、イギリス式ということでもないようで、これは
あまり気にしない方が良いようだ。

公開は11月1日より、東京はヒューマントラストシネマ有楽
町他で全国順次ロードショウとなる。

『かぞくあわせ』
2018年4月22日題名紹介『カメラを止めるな!』で監督の妻
を演じたしゅはまはるみと、2019年6月23日題名紹介『イソ
ップの思うツボ』に出演の藤田健彦が主役共演する3話から
なるオムニバス作品。
舞台は3話とも神奈川県逗子市にあるリゾート結婚式場。そ
の場所で3者3様の物語が展開される。
「左腕サイケデリック」
第1話の始まりはチャペルへの新婦の入場。ところが新婦が
式場から逃亡。新婦の両親と新郎は見つかったらすぐに式が
挙げられるようチャペルに待機していたが…。そこに飛んで
もない事態が巻き起こる。
「最高のパートナー」
人には誕生の時からアンドロイドのパートナーがいて、その
助言に従って生活が送られている世界のお話。1組の男女が
出会い、パートナーの助けで交際が進んで行くが…。いつし
かアンドロイドにも感情が芽生えていた。
「はなればなれになる前に」
別居状態が続いていた夫婦が離婚を決めるが、娘は納得せず
に自立の道を模索している。そんな夫婦は離婚式を挙行しよ
うとし、夫婦と娘は駅で待ち合わせて夫の前妻との間の娘が
働く結婚式場にやってくるが…。

脚本と監督は、第1話がブライダルヴィデオの製作会社を運
営する長谷川朋史、第2話は短編映画で数多くの受賞に輝き
2018年長編デビューしている大橋隆行、第3話はメイキング
ヴィデオを手掛け2017年に長編デビューの田口敬太。
撮影は各話1日ずつ合計72時間で行われたとのことで、撮り
慣れている場所ではあるのだろうが、かなり効率よく製作さ
れた作品のようだ。
物語はそれぞれが家族の在り方のようなものを描いている…
のだが、実は第1話と第2話は明らかなSFで、予想しない
で観ていた僕はその感覚には少し驚かされた。SFがこんな
風に描かれることにも衝撃を受けたものだ。
ただし第3話もちょっと不思議なシチュエーションを描いて
はいるのだが、ここには少し落差があったかな。監督たちは
尋常でないシチュエーションとして括りたいのだろうが、僕
はちょっと感覚的にずれてしまった。
お話だけなら第3話も良いのだが、SF的な感覚が切れてし
まったのは残念に感じられた。もっとも監督たちには最初か
らそんな意図はなかったのかもしれないが…。これも以前に
言われたSFの拡散と浸透の結果なのだろうか?

公開は9月7日より、東京は池袋シネマ・ロサにて2週間限
定のレイトショウとなる。

『夏少女』
テレビで多数の名作を生み出した脚本家早坂暁が自身の体験
を基に執筆した脚本を、1960年代の名作ドラマ『若者たち』
を手掛けた森川時久監督で描いた作品。1996年に完成された
ものの当時は諸般の事情で公開されなかった作品が、23年を
経て劇場初公開される。
舞台は瀬戸内海に浮かぶ人口3000人の小さな島。その島で雑
貨店を営む主人公の家では、母親が郵便船の船長で毎日本土
からの郵便物やその他のものを運んでいた。そして病弱とい
う父親はいつも酒を飲んではぐうたらしていたが…。
主人公が12歳を迎えた8月6日。一家は広島に出向き、鎮魂
の灯篭流しの行われている岸辺で、主人公はある重大なこと
を告げられる。そして川岸で原爆瓦を入手した主人公には、
赤い服の少女が見えるようになる。
その少女は主人公の家にもついて来るが他の人の目には見え
ないようだ。そして少女は主人公の家で一緒に暮らしだす。

出演は、桃井かおり、間寛平。他に朱門みず穂、高原駿雄、
川上夏代、ジャズ演奏家の坂田明。また子役には地元の子供
たちが出演しているようだ。
ジャンル的にはファンタシーと言えるものだが、それが特に
ファンタスティックな現象を描くためではなく、それは広島
の原爆を描くための手段として使われているものだ。そして
それが広島の悲劇を明確に描き上げる。
その悲劇自体は映画の中では絵画や台詞などによって間接的
に表現されるものだが、少女の存在がそれを際立たせる。ま
た間寛平によるコメディの要素などが巧みに織り込まれて、
作者の思いが伝えられる。
それは当然反戦であり、反原爆を訴えるものだ。しかしそれ
を声高に訴えるのではなく、赤い服の少女の姿に広島で亡く
なった少女の果たせなかった未來を描くことで、その悲劇の
深さを描いている。
そしてそこに流れる鎮魂のサキソフォンの音色。実は演奏家
の出演を知らずに見ていて、登場の瞬間に容姿が似ているな
と思い、さらにその演奏の1音目から坂田ワールドに引き込
まれてしまった。
そんな演奏が2度に亙って聴けるのも素晴らしい作品だ。
僕自身は常々反戦の立場を執るが、反戦と謳いながら戦闘の
場面を嬉しそうに描く馬鹿げた作品が多い中で、本作は正に
心底からの反戦を描いた作品と言えるものだ。

公開は8月3日より、東京はポレポレ東中野にて2週間限定
のモーニングショウとなる。
なお期間中にはゲストによるトークショウの予定もあり、出
来れば全国での上映も期待したいものだ。

この週は他に
『風水師 王の運命を決めた男』“명당/明堂”
(王の助言者として風水師が重用されていた朝鮮王朝時代。
最強の運気をもたらす地相「明堂」を巡って、王家を裏で操
る老風水師一族の陰謀に若き天才風水師が挑む。主人公は老
師の言葉に異を唱えて不興を買い、妻子まで奪われる。この
ため雌伏した主人公は民衆の中で次々実績を上げるが…。王
宮で権勢を揮う老師一族に冷遇される王族の1人が主人公の
許を訪れ、共に老師を敵とする共闘を目論む。出演は2005年
4月紹介『マラソン』などのチョ・スンウと、2015年『コン
フェッション 友の告白』などのチソン。因にチソンが演じ
る興宣君は実在の人物で、その逸話に基づく物語だそうだ。
他に、2013年『観相師』などのペク・ユンシク、2018年12月
2日題名紹介『ゴールデンスランバー』などのキム・ソンギ
ュらが脇を固めている。監督は2010年5月紹介『仁寺洞スキ
ャンダル』などのパク・ヒゴン。公開は10月25日より、東京
はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)

『エンテベ空港の7日間』“7 Days in Entebbe”
(1976年に起きたエールフランス機ハイジャック事件を描く
作品。この事件では7日目にイスラエル軍による奇襲作戦が
実行され、突入部隊の発砲で死んだ3人と病院に搬送中だっ
た1人を除く乗客102名が解放されるという成功を収めたも
ので、その顛末はすでにユダヤ系の映画人によって何度も映
画化されている。それに対して本作はハイジャックに加担し
たドイツ人にも焦点を当て、新たに判明した事実なども踏ま
えて映画化している。特に突入部隊で唯一戦死し英雄とされ
た中尉の行動が、実は命令無視の無謀なものだったという経
緯は論議を呼ぶもののようだ。そんな真実を描いた作品とさ
れる。出演は2016年6月紹介『コロニア』などのダニエル・
ブリュールと、2019年5月紹介『荒野の誓い』などのロザム
ンド・パイク。監督は2011年11月紹介『エリート・スクワッ
ド』などのジョゼ・パジーリャ。公開は10月4日より、東京
はTOHOシネマズシャンテ他で全国順次ロードショウ。)

『アダムズ・アップル』“Adams æbler”
(2016年12月紹介『ドクター・ストレンジ』などのマッツ・
ミケルセンが2005年に主演したデンマーク・ドイツの合作作
品。仮釈放されたスキンヘッドの男が更生施設を兼ねた田舎
の教会へ送り込まれる。ネオナチ思想で反抗的な男は指導役
の聖職者から目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップル
ケーキを作る」と適当な返事をするが…。謎めいた出来事が
次々起き、男の信念を揺り動かしてゆく。監督は2017年11月
紹介『ダークタワー』などの脚本家アナス・トマス・イェン
センが自作を映画化。共演は2011年7月紹介『デビルクエス
ト』などのウルリッヒ・トムセン。映画の中で起きるいろい
ろな出来事は聖書由来かとも思えるが、かと言って宗教礼賛
というものでもなく、ブラックなユーモアに彩られた、正に
奇妙な味の作品と言えるものだ。本作紹介のために配給会社
まで立ち上げた関係者に感謝したい。公開は10月19日より、
東京は新宿シネマカリテにてロードショウ。)

『ブラインドスポッティング』“Blindspotting”
(スポークン・ワード・アーティストのラファエル・カザル
と、ラッパーで俳優のダビード・ディグスが製作・脚本・主
演を務めた社会の底辺で生きる若者を描いた作品。主人公は
保護観察期間があと3日で終わる黒人青年。そんな主人公が
逃げる黒人男性を背後から射殺した白人警官を目撃する。し
かし期間中は一切の犯罪行為に関ることを禁じられている主
人公はそれを黙っていたが…。幼馴染みで一緒に働いている
問題児の白人青年が拳銃やドラッグなど様々なものを彼の周
囲に持ち込んでくる。そして主人公の心の動揺が2人の関係
に影を落とし始める。監督には短編映画作家のカルロス・ロ
ペス・エストラーダが起用され、2人の心に沿った演出が行
われている。作品は2018年サンダンス映画祭のオープニング
を飾り、オバマ前大統領が同年度のお気に入り映画の1本に
選出したそうだ。公開は8月30日より、東京は新宿武蔵野館
他で全国順次ロードショウ。)

『向こうの家』
(東京藝術大学大学院で黒沢清や諏訪敦彦に学んだ西川達郎
監督の長編デビュー作。主人公はごく普通の幸せな家庭で育
ってきたと思っていた高校2年生。そんな彼の所属していた
釣り部が廃部になり、家でごろごろしていたところで父親に
仕事を頼まれる。それは父親の愛人の家に行って彼女を家か
ら追い出す、というものだったが…。出演は2018年1月21日
題名紹介『神さまの轍』で主人公の少年時代を演じた望月歩
と、2018年『娼年』が話題の大谷麻衣。他に2018年8月26日
題名紹介『心魔師』などの生津徹。さらにでんでんらが脇を
固めている。物語は監督が先に発表した短編に基づくようだ
が、脚本は両作とも川原杏奈という女性が手掛けている。そ
れはかなり特異なシチュエーションを描いて、それ自体は面
白いのだが。何か物足りないというか、もっと人間を描き込
んで欲しい感じがした。公開は10月、東京は渋谷のシアター
・イメージフォーラムでロードショウ。)

『駅までの道をおしえて』
(直木賞作家の伊集院静が2001年から04年に発表した短編集
からの映画化。愛犬の病死から立ち直れない幼女が、息子の
死を受け入れられていない老人と出会い。少しずつ周囲の者
との別れを理解できるようになって行く。その様子が赤い電
車のファンタスティックな描写も絡めて描かれる。出演は、
新海誠監督の娘で2017年1月紹介『3月のライオン』などの
新津ちせと、パリ在住で2016年『沈黙-サイレンス-』などの
笈田ヨシ。他に坂井真紀、滝藤賢一、羽田美智子、マキタス
ポーツ、余貴美子、柄本明、市毛良枝、塩見三省。そして主
人公の10年後のモノローグを有村架純が担当している。脚本
と監督は2012年5月紹介『臍帯』などの橋本直樹。自分でも
長年犬を飼ってきていると主人公の気持ちは痛いほど判る。
そんな心情を2010年生まれの子役が見事に演じて魅せる。そ
の演技だけで充分に満足できる作品だった。題名が醸す余韻
も素晴らしい。公開は10月18日より、全国ロードショウ。)

『レディ・マエストロ』“De dirigent”
(1902年生まれ、1989年没の女性指揮者のパイオニア、アン
トニア・ルイザ・ブリコを描いたドラマ作品。オランダで未
婚の母の許に生まれ、里子に出された養父母と共に幼くして
アメリカに渡ったアントニアはピアノの才能を発揮、そして
指揮者の姿に憧れるようになる。しかし女性が指揮者になる
道は完全に閉ざされた時代だった。そんな中で彼女は如何に
して差別の壁に挑めたのか? 脚本と監督はオランダで過去
20年のヒット作上位20位までに3本が入っているというマリ
ア・ペーテルス。主演には舞台やミュージカル、テレビシリ
ーズなどで実績を持つクリスタン・デ・ブラーンが起用され
ている。他に2017年4月23日題名紹介『静かなる情熱エミリ
・ディキンスン』に出演のベンジャミン・ウェインライト、
トランスジェンダー俳優のスコット・ターナー・スコフィー
ルドらが脇を固めている。公開は9月20日より、東京は渋谷
Bunkamura ル・シネマ他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。


 < 過去  INDEX  未来 >


井口健二