| 2010年04月11日(日) |
ユニバーサル・ソルジャー、タイタンの戦い、ボーダー、アルゼンチンタンゴ、ザ・ウォーカー、ハングオーバー+製作ニュース |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』 “Universal Soldier: Regeneration” 1992年にドイツ出身ローランド・エメリッヒ監督のハリウッ ド進出第1作として製作され、1999年には続編も製作されて いるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演によるアクション シリーズの第3作。 優秀な兵士が戦死したときに、その兵士の身体を蘇生して感 覚や感情を持たない冷酷非常な究極の兵士(ユニバーサル・ ソルジャー=ユニソル)を製造する…というのが第1作。し かし蘇生時に消去されたはずの記憶が一体の兵士に甦ってし まった。 そして第2作では、アメリカ軍が密かに続けていた研究が、 成果であるはずの蘇生兵士の暴走によって危機に瀕し、その 危機は一体の旧型兵士の活躍で回避されるのだが…。その後 の研究は凍結されていたようだ。 それから10年の歳月が流れて第3作の舞台はロシア。チェチ ェンの武装勢力がロシア首相の家族を拉致し、チェルノブイ リの崩壊した元原子力発電所を占拠して政治犯の釈放を要求 する事件が発生する。 しかもその事件には、アメリカ軍から盗み出された最新型の ユニソルが関与していることが判明する。この事態に軍部は 残されたユニソルを再起動して対抗しようとするのだが、最 新型の威力の前に敗退。残るは旧型の1体だけとなる。 ヴァン・ダムが演じる旧型ユニソルのリュックは、第1作以 降は甦った人間性の研究に協力していたようで、それなりに 老けた姿で登場するのはご愛嬌と言ったところだろう。しか しアクションは健在で、究極の人間兵器をしっかりと演じて みせてくれる。 共演は、総合格闘技UFCの元世界王者アンドレイ“ザ・ピ ットブル”アルロフスキー。映画出演2作目のベラルーシ出 身格闘家が、ロシアを舞台のアクションムーヴィを盛立てて いる。また第1作で共演したドルフ・ラングレンが再登場す るのも話題になりそうだ。 監督は、『カプリコン・ワン』などのピーター・ハイアムズ 監督の息子で、独立系の映画作品や格闘技ドキュメンタリー なども手掛けているジョン・ハイアムズ。今回は父親を撮影 監督に起用して初の大型作品に挑んでいる。 なお原題は、試写会のフィルム上では“Universal Soldier: A New Beginning”となっていたが、データベースでは邦題 と同じ上記のものの方が採用されているようだ。
『タイタンの戦い』“Clash of the Titans” 1981年にレイ・ハリーハウゼンの製作及びダイナメーション (人形アニメーションを駆使した合成特撮)で完成された神 話ファンタシー映画のリメイク。オリンポスの神ゼウスと人 間の女性との間に生まれた若者ペルセウスの大冒険が3Dの 画面で再現される。 オリジナルはハリーハウゼンの最後の作品とされ、名作『ア ルゴ探検隊の大冒険』で描いた神話の世界に再び挑戦してい るものだが、僕自身は『アルゴ…』の骸骨戦士のような緻密 さに欠け、ゼウスを演じたローレンス・オリヴィエを始めク レア・ブルームやマギー・スミスなど著名な俳優ばかりが目 立つ、何となく大味な作品だったという印象がある。 しかし、今回リメイクを行ったルイ・ルティリエ監督には、 「子供時代の最高の思い出だった」とのことで、正に誠心誠 意という感じで見事な作品に仕上げられていた。 物語は、ペルセウスがペガサスを駆りメデューサと戦って、 最後は人間界に襲いかかる巨大怪獣クラーケンを倒すまでを 描いており、この粗筋はオリジナルと同じもの。 しかし、オリジナルでは半分人間であるペルセウスが、見方 を変えれば他の神々に馬鹿にされてその対抗心で始める冒険 が、本作では神と人間の対立と、神々同士の確執という構図 の中で、家族への愛や仲間へ信頼を謳い上げる物語に昇華さ れていた。 そのためこのリメイクでは、ペルセウスの人間としての姿を 描くことにも重点が置かれ、彼の育ての親への思いなどが丁 寧に描かれる。そしてそこに、今回はCGIを駆使して描か れた神話の怪獣たちが大暴れを繰り広げるものだ。 その怪獣の中では、特にクライマックスのクラーケンは、人 形アニメーションでは到底不可能だったと思われる大迫力で 描かれる。その一方で、ペガサスやメデューサなどは正しく ハリーハウゼンの感触で、それも見事に再現されていた。 出演は、ペルセウス役に『T4』『アバター』のサム・ウォ ーシントン、ゼウス役にニーアム・リースン、冥界の王ハデ ス役にレイフ・ファインズ。他に、2009年8月紹介『パイレ ーツ・ロック』に出演のジェマ・アータートン、2004年7月 紹介『リディック』などのアレクサ・ダヴァロスらが共演し ている。 なお試写会の翌日には、監督ルティリエと主演ウォーシント ンの来日記者会見が行われ、そこでは上記の子供時代の思い 出なども聞けたものだが、さらに僕は、本作にちょっとだけ 登場するブーボーがオリジナルに登場したのと同じ物かどう か訊いてみた。 その答えは、「同じではなくダブル(替玉)だ。その理由は サムが壊してやると言ったのでそれは困ると思ったから」と 言うもの。それを受けて俳優からは「監督が、俳優より大き な控室を用意していてしゃくに障った」とのことだった。 つまり、オリジナルはそれほど大切に扱われているものだっ たようで、いろいろな危険を考慮して映画には替玉が登場し ているようだ。 なおハリーハウゼンとコンタクトしたかとも訊いてみたが、 監督は待ってましたとばかりに、「2回も面会した。彼はそ の席で『好きなように作ってくれて良い』と言ってくれた。 『何かやり残したことはないか』と訊いてみたが、『すべて やり尽くして満足している』との答えだった」と話してくれ た。 因に唯一貰った実効的なアドヴァイスは、「出演者は最高の 人を選びなさい」だったそうで、その結果がサム・ウォーシ ントンなのだそうだ。ルティリエ自身もハリーハウゼンに会 えたことが相当に嬉しかったようで、そのことを訊けて僕も 満足だった。
『ボーダー』“Righteous Kill” アカデミー賞に6回ノミネート中2回受賞のロバート・デ・ ニーロと、8回ノミネート中1回受賞のアル・パチーノ共演 による警官バディ・ムーヴィ。 1974年『ゴッドファーザーPart 2』と1995年『ヒート』での 共演はあるものの、74年作では一緒に写ることはなく、95年 作でも同時登場はほんの数分だけだったという名優2人が、 初めて本格的にほぼ全編に渡って共演した。 物語の中心は、ニューヨーク市警に勤めるデニーロ扮するタ ークとパチーノ扮するルースターの警官コンビ。どちらかと 言うと熱血型のタークといつも沈着冷静なルースターは長き に渡って絶妙のコンビネーションを発揮してきた。 そのタークが、映画の中では監視カメラでの撮影と思われる ヴィデオ映像で14件にも及ぶ殺人の記録を述べている。それ は、警察が罰し切れない犯罪者を自らの手で罰してきたとい う犯行の告白だった。 その発端は、幼女レイプ犯として捕えた男に対する裁判での 無罪判決。その判決にいきり立ったタークは、警察に保管し てあった証拠品の拳銃をその男の部屋に隠して罪に陥れる。 しかしその行為は正義との境界(ボーダー)を破壊し、14件 にも及ぶ犯罪の引き金となる。 物語では、当初からタークに疑いの目が向けられている。し かしデニーロがそんな役する訳ないよな…というのが大方の 観客の思いだろう。だからこの映画の結末にはあまり意外性 はないようにも感じる。 でも、この2人の共演の前ではそんなことは正にどうでも良 い話。2人が同じスクリーンに居るだけで、ファンには目の 離せない作品となっているものだ。特に終盤での対決シーン はわくわくする感じだった。 共演は、2007年12月紹介『勇者たちの戦場』などに出演ラッ パーの50¢ことカーティス・ジャクソンと、『スパイ・キッ ズ』シリーズなどのカーラ・グギーノ、1993年『スーパー・ マリオ』のルイジ役が懐かしいジョン・レグイザモ。どちら かと言うと僕のお気に入りの脇役陣も楽しめた。 他に、2008年1月紹介『デッド・サイレンス』などのドニー ・ウォルバーグ、1979年『テン』や1982年『ランボー』のブ ライアン・デネーらも共演している。 2006年の『インサイド・マン』などのラッセル・ジェウィル スの脚本から、1997年『アンカー・ウーマン』などのジョン ・アヴネットが監督した。
『アルゼンチンタンゴ〜伝説のマエストロたち』 “Café de los maestros” 2006年のラテン・グラミー賞を受賞した同名のアルバムの製 作の模様に、参加したベテラン音楽家(マエストロ)たちの 思い出話や近況。さらにそのアルバムを記念して行われたブ エノスアイレス・コロン劇場でのコンサートの模様が納めら れたドキュメンタリー。 同様のベテラン音楽家たちのドキュメンタリーでは、2000年 に日本でも公開されたキューバ音楽の『ブエナ・ビスタ・ソ シアル・クラブ』が思い浮かぶが、先にバンドが存在してい たキューバの場合と異なり、この作品では一からメムバーを 呼び集めたようだ。 そして1940年代から50年代に活躍し、アルゼンチンタンゴの 黄金時代を築いたマエストロたちが集まってくる。彼らはそ れぞれに自分が音楽を始めたきっかけ(幼少時に興味を持ち 親が無けなしの金でバンドネオンを買ってくれたなど)や、 亡き師への思いなどを語る。 またパラグアイから招かれた女性歌手が今回のイヴェントへ の参加の経緯を語る姿や、さらに競馬場通いが日課というマ エストロのそこでの様子なども写し出される。いずれにして も悠々自適という感じのマエストロたちの姿だ。 それに重ねてレコーディングの様子が写し出される。そこで は今回のアルバム作成に向けた楽譜の採録などの様子も紹介 される。実際に楽譜が散逸して今回改めて採録された楽曲も あるようだ。そしてマエストロたちの華麗な演奏や魅力的な 歌声が紹介される。 さらに後半は、ブエノスアイレス・コロン劇場で行われた記 念コンサートの模様。因にこの劇場は、パリ・オペラ座、ミ ラノ・スカラ座と並び称せられる世界3大劇場の一つだそう で、その華麗な場内の様子も観ることが出来る。 ただしこのコンサートの模様はかなりダイジェストされたも ので、各楽曲を存分に楽しめないのは残念だが、アルバムや 恐らくは別にDVDなども出ているのであればそれも仕方な いところだろう。 なお、出演者などは僕には馴染みの無い人ばかりでここで紹 介は出来ないが、このドキュメンタリーは2006年に製作され ており、それ以降に出演者の内の7人が他界されているとの こと。正にラストチャンスのものだったようだ。
『ザ・ウォーカー』“The Book of Eli” 2001年にジョニー・デップが主演した『フロム・ヘル』のア ルバート&アレン・ヒューズ兄弟監督による同作以来の長編 映画作品。 恐らくは核戦争によってアメリカ合衆国が崩壊し、その後の 一面が荒野のようになった世界での物語。その荒野を1人男 が徒歩で旅を続けている。その旅の目的は1冊の本を西に届 けること。そこには幾多の妨害もあるが、彼はそれを切り抜 けて行く。 ポスト・アポカリプス物と呼ばれるジャンルの中で、今回は 2度のオスカー受賞者でもあるデンゼル・ワシントンが孤高 の男を演じて観せる。対するは『バットマン・ビギンズ』な どのゲイリー・オールドマン。正に男同士の対決という感じ の作品だ。 共演は、2008年11月紹介『寝取られ男のラブ♂バカンス』な どのミラ・クニス、2月紹介『ダレン・シャン』などのレイ ・スティーヴンスン、3月紹介『アリス・イン・ワンダーラ ンド』などのフランシス・デ・ラ・トゥーア、『ハリー・ポ ッター』などのマイクル・ガンボン、そして1983年『フラッ シュ・ダンス』などのジェニファー・ビールス。 製作は、アクション映画を数多く手掛けるジョール・シルヴ ァ。元ゲーム雑誌の編集者というゲイリー・ウィッタの脚本 をヒューズ兄弟が映像化。そこには文明の崩壊した世界が見 事に描き出されている。 物語のテーマが本ということでは、活字世代の人間にとって は興味を引かれるところだろう。その本の内容に関しては多 少の論議も呼ぶかも知れないが、まあ現実的にはこれはこれ で仕方がないところだ。 ただし映画はその点だけで描かれたものではなく、特に主人 公を演じたワシントンのアクションには感心させられた。こ れがもっと若い俳優ならまだしも、オスカーを受賞した演技 派がこのようなアクションを見事に演じるのも素晴らしいこ とだ。 もっともヒューズ兄弟にもアクション映画の監督という認識 はなかったからその意外性も楽しめた。因に兄弟監督の次回 作には、ウィッタの脚本で“Akira”の実写化の計画が進ん でいるようだ。
『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』 “The Hangover” 昨年6月7日に全米公開され、公開2週目の『カールじいさ んの空飛ぶ家』を追い落として全米興行第1位に輝き、今年 1月発表のゴールデン・グローブ賞で見事作品賞にも輝いた コメディ作品。 結婚式を2日後に控えた花婿とその友人、そして花嫁の弟の 4人組がラス・ヴェガスにバチェラー・パーティ旅行に向か うが…翌朝起きてみると花婿が行方不明。しかも残された3 人の記憶が、二日酔い(hangover)で完全に飛んでいた。 その状況下で3人は、昨日の出来事を少しずつ辿って何とか 花婿の所在を探し求めるが、そこでは次々に彼らの悪行が明 らかにされて行く。しかも結婚式の時間が刻一刻と迫ってく る。果たして彼らは花婿を見つけ出し、昨夜の悪行を精算で きるのか… アメリカで大ヒットしたコメディといっても、それが海外で もヒットを記録するのは難しい。それは特に日本では顕著と も言われているものだが、本作はアメリカ以外の国でもすで に27カ国で興行1位を記録しているとのことで、果たして日 本では…というところだ。 その世界中でヒットしている理由としては、テーマが二日酔 いという世界共通のものだからとも言われているが、こんな 破目の外し方は日本人はしないだろうと思いつつも、何とな く理解は出来る展開にはなっている。 しかも、作品の内容としては消えた花婿の捜索という1本筋 が通っていることも、この作品がアメリカ以外でも受け入れ られた理由にはありそうだ。その過程でいろいろな出来事が 起きて行くという展開も上手く描かれている。 出演は、2009年1月紹介『イエスマン』に出演のブラッドリ ー・クーパー、2008年6月紹介『俺たちダンクシューター』 に出演のエド・ヘルムズ、2009年12月紹介『スパイアニマル Gフォース』に出演のザック・ガリフィアナキス。 そして花婿役に『ナショナル・トレジャー』シリーズなどの バスティン・バーサ。さらに『オースティン・パワーズ』な どのヘザー・グラハムが共演している。他にプロボクサーの マイク・タイソンが本人役で登場している。 脚本は、2009年“Ghost of Girlfriends Past”などのスコ ット・モーアとジョン・ルーカスが手掛けたもので、監督は 2004年“Starsky & Hutch”などのトッド・フィリップスが 担当。いずれも過去の作品は日本未公開のようだ。 * * 今回の製作ニュースは新たなシリーズの情報から。 昨年11月紹介『Disney's クリスマス・キャロル』などの ロバート・ゼメキス監督と優先契約を結んでいるディズニー が、カット・フォールズという作家が5月に刊行予定してい る“Dark Life”と題されたヤングアダルト向け冒険小説の オプション契約を獲得し、ゼメキス監督の手で映画化するこ とを発表した。 この作品は、海面の上昇で世界中のほとんどの大都市が海 面下に沈んでしまった近未来を舞台に、人類の多くが海上生 活者となった状況の中で、子供たちの一部に超自然の力が備 わり始める…というもの。そして物語は、海面下で暮らす少 年と海上生活者の少女を中心に、政府が密かに進める陰謀に 彼らが気付くことから展開するということだ。 そしてこの作品に関しては、出版前から絶賛のプレビュー が次々発表されるなど、すでに出版界からの力強い後押しが 行われており、さらに物語には当初の段階で2部作の構成が 予定されているとのことで、ハリウッドが欲しがるシリーズ 化の要件も満たしている作品とされている。 ということで、この冒険物語の映画化がゼメキス監督の手 で行われることになるものだが、実はゼメキス監督とディズ ニーの関係では、先に監督がディズニーに移籍した際に同道 したVFX制作会社のイメージ・ムーヴァース・ディジタル を年内に閉鎖するとの発表がされていたもので、その流れで はゼメキスの去就も気になっていた。しかし今回の発表でゼ メキスとディズニーの関係は継続されているようで、今後も 監督の新作は同社の配給で行うことになるようだ。 因に、ゼメキスがディズニーに本拠を移した映画製作会社 のイメージ・ムーヴァースで進行中の計画では、2002年7月 紹介の『タイムマシン』を手掛けたサイモン・ウェルズ監督 による“Mars Needs Moms!”という作品が来年3月11日全米 公開を目指してポストプロダクション中になっており、また 昨年8月30日付で紹介した往年のアニメーションをリメイク する“The Yellow Submarine”、2008年10月1日付第168回 で紹介したオーエン・コルファー原作の“Airman”、さらに 2008年8月に紹介したイギリス映画『ミーン・マシーン』な どの脚本家チャーリー・フレッチャーが作家に転身、2006年 から発表しているヤングアダルト向けファンタシー・シリー ズ“The Stoneheart Trilogy”の映画化もディズニーで進め られるとのことだ。 * * もう1本ディズニーの話題で、2004年と2007年に公開され たジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演の 謎解きアドヴェンチャー“National Treasure”に第3作の 計画が進められているとの情報が報告された。 その情報によると、脚本が同じくブラッカイマー製作『プ リンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』も手掛けているカルロ ・バーナードとダグ・マイロに発注されたとのこと。因にこ の脚本家コンビは、ケイジが出演している“The Sorcerer's Apprentice”にも関っているとのことで、ケイジとの連携も 良さそうだ。本格的な作業はこれからになりそうだが、じっ くり面白い脚本を作り上げてもらいたいものだ。 * * 最後に、2008年『ウォンテッド』などの監督で、2月紹介 『9』の製作も務めたロシア出身のティムール・ベクマンベ トフが製作を担当する計画で、“The Darkest Hour”という 作品が報告されている。 物語は、アメリカ人旅行者のグループがモスクワを訪問中 に地球がエイリアンの侵略を受け、そこからのサヴァイヴァ ルなどが描かれるというもの。2002年『マイノリティ・リポ ート』などの美術監督を務めたクリス・ゴラックが脚本と監 督を手掛け、『ジュノ』などに出演のオリヴィア・シルビー が主演、今年の夏にモスクワで撮影の予定だそうだ。
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