| 2010年03月28日(日) |
さんかく、冷たい雨に撃て、シュアリー・サムデイ、ザ・エッグ、ソフトボーイ、矢島美容室、鉄男+製作ニュース |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『さんかく』 『クローズZERO』などの高岡蒼甫、AKB48の小野恵 令奈、テレビ『私の青空』などの田畑智子の共演による青春 ドラマ。都会のマンションで同棲中の20代後半男女の許に、 その女性の中学生の妹がやってきて…というお話。 映画の巻頭は、通勤電車の横長の座席で隣の男性に頭を預け てしどけなく寝ている少女の姿。ミニスカートを多少ローア ングル気味に撮影した映像が、この物語の行く末を暗示して いる感じだ。 次に写るのはリアにドライヴァーの男がエアブラシで描かれ た周囲を圧するようなカスタマイズカー。その助手席に乗っ た女性が携帯電話で連絡を取っている。その女性はてきぱき としているようではあるが…。 その女性は化粧品の店頭販売員をしているが、何だかマルチ 商法にも引っ掛かりそうだ。一方、運転をしている男性は釣 り具店の販売員をしているが、趣味の車のカスタマイズには 相当の金を注ぎ込んでいるらしく、また周囲には先輩風を吹 かせているようで… そんなカップルの許にやってきた少女は、最初は殊勝にして いるが徐々に小悪魔ぶりを発揮し始める。そしてカップルの 間にも波風が立ち始め、それは取り返しの付かない方向へと 進んで行く。 まあ大人の目から見れば馬鹿々々しいかも知れないが、当事 者にとっては案外真剣かなと思えるようなお話が展開してい る。脚本・監督は吉田恵輔。本作が3作目で実は前の2作も 観ているがサイトにはアップしなかった監督だ。 というのは、前の2作では物語の展開などに何か常識とずれ ているような感じがして、その感じに僕が着いて行けなかっ たものだ。それに前2作ではメインの登場人物で中年男性が 出てくるが、その役柄も僕にはしっくり来なかった。 そんな監督の作品だが、今回は中学生と20代後半カップルと いう人物配置で、その関係が何となく僕には理解できる感じ がした。もっともそれがその年代の人にも同じ理解かどうか は判らないが…。取り敢えず今回は、僕にとっての常識の範 囲に納まっていた。 共演は谷沢心、他にAKB48の大島優子も出演している。 他愛ない話だが、それなりに現代の若者像が描けている感じ もした。
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』“復仇” 2006年9月紹介『エレクション』などのジョニー・トー監督 の最新作。同監督の1999年『ザ・ミッション/非常の掟』、 2006年『エグザイル/絆』に続くノアールアクション3部作 の完結篇とされる作品。 マカオの高級住宅に住む一家4人が襲われ、主人と幼い息子 2人が殺され、主婦も瀕死の重傷を負わされる。そしてその 主婦のフランス人の父親が母国から見舞いに訪れるが、折し も父親が逗留したホテルで殺人事件が起き、父親はその犯人 を目撃する。 ところがその父親は、警察での面通しで犯人を認めながらも 偽証。その彼らに接触を図り、一家を襲った奴らへの復讐を 依頼する。この依頼を受けた彼らは、父親と共に襲撃現場に 赴き、鋭く検分して瞬く間に犯人を特定するのだが…。 この父親がパリでレストランを営むシェフであったり、さら に過去に頭に負った怪我のために徐々に記憶を失って行くな どの設定が絡んで、その父親と依頼を受けた殺し屋たちとの 物語が、壮絶な銃撃戦と共に描かれる。 この父親役に、1963年『アイドルを探せ』や最近では『クリ ムゾン・リバー2』などの映画出演、さらに66歳を迎えた昨 年もレコードセールス及びツアー興行でフランス国内第1位 を獲得するなどフランスの国民的歌手と言われるジョニー・ アリディが扮し、その渋さを漂わせる演技がタランティーノ やコーエン兄弟の注目も浴びているようだ。 共演は、以前の『ザ・ミッション』『エグザイル』でも同じ 役クワイを演じてきたアンソニー・ウォン、同じく前2作に 出演のラム・シュ、そして『エグザイル』から参加のラム・ カートン。さらに敵役のサイモン・ヤム、主人公の娘役には 『エディット・ピアフ』に出演のシルヴィー・テステューら が登場する。 主人公の記憶が徐々に失われて行くという設定が見事に活か されていて、その明かし方や結末の着け方などにもうまさを 感じた。最近流行りの痴呆症テーマを見事にアクションテー マに融合した作品とも言えそうだ。 因に、2004年9月紹介『ターンレフト・ターンライト』など 様々なジャンルの作品を手掛けるトー監督は、本作では見事 なガンアクションを描いてみせてくれたが、今後暫くはアク ションテーマから離れる予定とのことだ。
『シュアリー・サムデイ』 昨年7月紹介『TAJOMARU』などの俳優小栗旬が監督 に初挑戦した作品。因にこの企画は小栗が長年温めてきたも のだそうで、脚本家に『クローズZERO』などの武藤将吾 を入れて当初の計画とは多少違う物語にはなったようだが、 念願の企画を実現したものだ。 その物語は、高校時代に校舎の占拠事件と爆破事件を起こし 退学処分になった5人組が大人になってからのお話。彼らは それぞれ父親の経営するバーを手伝ったり、大検に受かって 進学したりしていたが、そんな彼らが過去の事件の落とし前 を着ける羽目に陥る。 そこでは、やくざの資金の強奪事件や女性の誘拐事件、さら に幼い頃の淡い恋心やそこで誓った将来の夢、さらに自分の せいで刑事を退職した父親の姿など、さまざまな出来事が微 妙に絡み合い、時間を超えて繋がって行く。 それぞれの事件には直接の繋がりはないのだが因果が巡って そうなって行く。その辺の経緯が、10秒間のフラッシュバッ クなどを利用して手際良く説明されていた。当初の小栗のア イデアがどういうものだったかは判らないが、この脚本はな かなか良かった。 出演は小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、 そしてヒロイン役に小西真奈美。他に竹中直人、岡村隆史ら が脇を固め。さらにモト冬樹、大竹しのぶ、津田寛治、妻夫 木聡、上戸彩ら多彩なゲストが登場する。 勿論、お話は相当に強引だし、御都合主義的なところも多分 にあるが、まあこれも映画というところだろう。それにこの 企画の全体が、取り敢えず観客を楽しませようという思いに 溢れており、その小栗の心意気にも拍手を贈りたいものだ。 2時間をちょっと超える上映時間は、多少思いが溢れ過ぎた かなという感じもしないではないが、最近多くあるこの手の 長さの作品の中では、飽きさせることなく良く纏まっていた ように思える。 特に、小栗が何度も頭の中で予習したというシーンのカット 割りなどは、変にくどかったりすることもなく、すっきりと 観やすい作品に仕上がっていた。1982年生まれ、まだ27歳の 初監督は良好だったと言えるだろう。
『ザ・エッグ』“Thick as Thieves” オスカー俳優モーガン・フリーマンと、『ゾロ』などのアン トニオ・バンデラスの初共演。『ER』『ディープ・インパ クト』などのミミ・レダー監督によるheistドラマ。 プロローグは大きな浴室での殺人。続いて地下鉄での強盗事 件となる。ここまでにフリーマンとバンデラスが登場し、さ らに地下鉄からの逃走アクションも描かれる。これはかなり テンポの早い展開の作品だ。 因に本作の舞台設定はニューヨークだが、撮影は主に東欧の ブルガリアで行われており、この地下鉄も実はソフィア市内 のもの。そのため車両はロシア製だったそうだが、僕はその どちらにも乗ったことがないので判別は着かなかった。 こうして2大スターが顔を合わせ、泥棒とロシアマフィア、 さらにNYPDにFBIも絡んだ犯罪ドラマが展開される。 そして彼らが狙うのは、ニューヨークに店舗を構えるロシア 系宝飾店の地下金庫に秘蔵されたロマノフ王朝末期の宝飾品 「ファベルジェの卵」。しかしその金庫には、指紋・声紋の 生体認証からモーションセンサーまで、最強のセキュリティ が仕込まれている。 一方、NYPDの刑事が何度逮捕しても裁判で無罪になって しまうフリーマン扮する宝石泥棒を執拗に追い掛けており、 さらにFBIは宝飾店にマネーロンダリングの疑いを持って 捜査を続けている。そんな2重3重の物語が入り組んだ作品 でもある。 ただまあ、主人公がフリーマン扮する泥棒側なもので、結論 がすっきり勧善懲悪という訳には行かず。その辺が、多少古 い価値観を持つ自分のような人間にはちょっと引っ掛かる感 じもしてしまう作品ではあった。 でもまあ、最近はこんな作品も受け入れられてしまう風潮な のだろう。ただし僕自身は別の展開も予想していたので、結 末は意外というか、ちょっとはぐらかされてしまったような 感じもしてしまったものだが…。 共演は、『サロゲート』などのラダ・ミッチェルと、1997年 『ジャッキー・ブラウン』でオスカー候補になったロバート ・フォースター。他に、クロアチア出身で『ザ・フォッグ』 などのラデ・シェルベッジア、ルーマニア出身で『レイヤー ケーキ』などのマーセル・ユーレスらが登場している。 それから挿入曲にt.A.T.u.の‘Not Gonna Get Us’が使われ ていて、騒々しいその楽曲が懐かしくもあった。
『ソフトボーイ』 県内に対抗するチームがなければ即県代表=全国大会に出場 =ヒーローになれると考えた男子高校生が、無理矢理部員を 集めて県内唯一の男子ソフトボール部を創部してしまうとい う実話に基づくとされる作品。 如何にも今時の高校生にありそうな…という感じだが、物語 は実際に家庭科専科で生徒の9割が女子という佐賀県立牛津 高等学校で起きたお話とのことだ。それで今回の映画化に当 っても牛津高校の生徒がエキストラ出演するなど全面協力で 撮影が行われている。 大体、工業や農業、商業の専科の高校は知っていたが、家庭 科専科の高校が実在するとは知らなかった。でも、佐賀県公 立高校の公式サイトの下に牛津高校のホームページも開かれ ていたから実際にあるようだ。 そんな高校で、多少落ちこぼれ気味の生徒たちが全国大会出 場でヒーローになることを夢見て活動を開始すある。しかし 現実はそんなに甘くはない訳で…。どこまでが本物の実話に 基づくかは判らないが、取り敢えずはあまり嫌みでない青春 ドラマが描かれていた。 出演は『フレフレ少女』などの永山絢斗、『ぼくたちと駐在 さんの700日戦争』などの賀来賢人。他に『テニスの王子 様』出身の加治将樹、『山形スクリーム』などの波瑠。また 顧問役で『デトロイト・メタル・シティ』などの大倉孝二ら が共演している。 さらに、いしのようこ、はなわ、山口紗弥加。そしてゲスト として北京オリンピックのソフトボール日本代表で金メダル を獲得した上野由岐子らが登場する。 監督は、PFF出身でBS−iのテレビドラマや映画『怪談 新耳袋』、それに2006年12月紹介『ユメ十夜』の一篇などを 手掛けた豊島圭介。脚本は2006年1月紹介『ルート225』 や2008年1月紹介『奈緒子』などの林民夫。 脚本家の前作と同じスポ根ものとも言えるが、その割りには あまり努力している様子が観えなくて、でも最近の映画はこ んな風なのが多いから、これが時代の要求なのかな。 因に、牛津高校の公式サイトによると、男子ソフトボール部 は現在でも佐賀県唯一のチームとして継続しているようで、 九州高校総体3位という記録も見たが全国大会では未勝利。 後輩たちは全国大会1勝を目指して頑張っているそうだ。
『矢島美容室−THE MOVIE−夢をつかまネバダ』 フジテレビ系のヴァラエティ番組『とんねるずのみなさんの おかげでした』から誕生した音楽ユニット「矢島美容室」を 題材にした作品。ユニットの設定をそのまま使って、その誕 生までの前日譚が描かれる。 アメリカはネヴァダ州の片田舎、そこの住宅地の外れに建つ 矢島美容室。それは夫婦と2人の娘の一家で営まれていた。 ところがその父親が、「探さないでくれ」との書き置きを残 していなくなる。それでも健気に生活を続ける母親と娘2人 だったが… これにソフトボール部で活躍している次女ストロベリーと親 友のメアリー、ライヴァルのラズベリーを巡るお話や、長女 ナオミが目指すビューティ・コンテスト、さらに母親マーガ レットの昔のお仕事の話などが歌や踊りも交えて盛り沢山に 描かれる。 出演は、矢島美容室の3人(とんねるずとDJ OZMAは企画者 として名を連ねるが、出演はネヴァダから来た3人というこ とになっている)。他に黒木メイサ、『パコと魔法の絵本』 のアヤカ・ウィルソン、『きな子』の山本裕典、2007年12月 紹介『東京少女』の佐野和真。 さらに『風が強く吹いている』のダンテ・カーヴァー、柳原 可奈子、伊藤淳史、振り付けも担当しているKABA.ちゃん、 水谷豊、大杉漣、松田聖子。因に伊藤の出演シーンでは、以 前に番組に出ていた頃のことが仄めかされていた。 また、スペシャルゲストとしてやはり以前に番組に出ていた 女優や日本アカデミー賞の受賞俳優らが登場している(この 情報は、ネットではすでにオープンになっているようだが、 一応伏せて置くことにする)。 脚本は、番組の構成作家で「矢島美容室」の楽曲の作詞家で もある遠藤察男。監督は日清カップヌードルのCMで1993年 カンヌ広告祭グランプリ受賞や、とんねるず出演の出光興産 のCMと、そこから映画化された『ウルトラマンゼアス』も 手掛けた中島信也が担当している。 基本的にアヤカ・ウィルソンを除く、とんねるず石橋貴明や 黒木メイサが11歳という設定で登場するような作品だから、 そういう気持ちで観なければ何も始まらない。そうして観れ ば、ベタなギャグもあまりないし、案外気持ち良く観られる 作品だった。
『鉄男 THE BULLET MAN』 2008年10月に紹介した『悪夢探偵2』などの塚本晋也監督が 1989年と1992年に発表したシリーズの最新作。 本当は、前の2作が海外でも高く評価された後で海外からの リメイクのオファーがあって、アメリカの都市を舞台にした 物語も検討したが上手く行かず、結局東京を舞台にした物語 に帰結したそうだ。 その経緯もあって本作では、中心となる登場人物には日本在 住だがアメリカ出身とカナダ出身の出演者を起用し、台詞も ほぼ全てが英語で進行される作品となっている。 物語は、日本の企業に勤める白人男性が主人公。妻と幼い息 子と共に平穏な生活を送っているが、主人公の父親は日本人 の妻が癌死した後は、健康管理と称して主人公とその息子の 血液検査を執拗に行っている。 そんなある日、血液検査を終えて帰宅途中の主人公と息子を 乗用車が襲い、息子が殺害される。ところが、そんな事態に も拘らず主人公は冷静を努める。そんな夫に妻は怒りを爆発 させるが…。主人公には亡き母親からの怒りを抑えるための 教えがあった。 しかし妻の行動に徐々に冷静さを失って行く主人公。そして 彼の身体に異変が起こり始める。 基本的にはかなり過激なヴァイオレンスを描く作品であるか ら、映画ではここからのアクションや造形が着目される。そ こでは英語の副題にもつながる造形はユニークだし、アクシ ョンの背景に流れる強烈なロック音楽との連携にも、さすが と思わせるものはあった。 しかし物語の流れは『ハルク』であり、それが容易に観えて しまうのは残念なところだ。その辺でもう少し塚本らしい捻 りが欲しかった感じもした。因に本作の上映時間は、昨年海 外の映画祭で上映されたときは80分だったようだが…試写会 では71分だった。 出演は、主人公にアメリカ出身で日本ではダンサーや写真家 としても活躍しているエリック・ボシック。その父親役に、 「カイエ・デュ・シネマ」誌などに寄稿しているカナダ出身 の評論家のステファン・サラザン。 他に、2009年3月紹介の『THE CODE』などに出演の 桃生亜希子、同年4月紹介の『真夏の夜の夢』などに出演の 中村優子らが共演。それに塚本監督もちゃんと登場する。 なお本作は、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルー カス、マーティン・スコセッシ、オリヴァ・ストーンらが選 出する第1回グリーンプラネット・フィリム・アワードで、 MOST ANTICIPATED INTERNATIONAL FILM of 2010という賞に 選ばれている。また、ロバート・デニーロがニューヨークで 主催するトライベカ映画祭(4月22日開催)での全米プレミ ア上映も決定されたそうだ。 * * 今回の製作ニュースは続報を2つ。 3月15日付第183回で紹介した“Men in Black 3”の計画 に関連して、主演の期待されているウィル・スミスが別の作 品との間で、どちらを取るか決断を迫られているそうだ。そ の別の作品とはフォックス製作の“The City That Sailed” というもの。実は、スミス主宰のプロダクションOverbrook が企画を開発してフォックスに持ち込んだ作品とのことで、 もしその企画が動き出したらスミスとしても退くに退けない ことになるようだ。 その内容は、1997年『ガタカ』や2003年8月紹介『SIM ONE』などのアンドリュー・ニコルが執筆した脚本に基づ くもので、ニューヨークに住むストリートマジシャンの娘が 家庭の事情で1人でロンドンに渡ることになり、彼女は1人 寂しい生活を送ることになるが、ある日、どんな願いも叶え てくれる魔法のロウソクを手に入れる。そして彼女は、彼女 の家族の住むマンハッタン島がもっとロンドンに近付くよう に願ってしまい…というもの。ジャンルはファンタシー・ア ドヴェンチャーとされており、スミスが願う家族愛をテーマ にした作品のようだ。 ということで、スミスはそのストリートマジシャンの父親 役にも期待されていると言うことなのだが…実際、フォック スの作品はまだ監督は未定とのことだが、ニコルは上記の作 品の監督も手掛けているもので、やるならそれも可能となり そうだ。ただしこのお話では、本当の主人公は娘の方のよう でもあるし、やろうと思えばスミスは両方に出演も可能のよ うにも思えるが、2008年に『7つの贈り物』『ハンコック』 に主演以来の出演作のないスミスは、その間に息子のジェイ ダンが主演する“The Karate Kid”の製作やプロモーション で大忙しで、この後に続けて2作に出演は、それこそ家族と の時間が取れないことにもなってしまうことのようだ。 * * もう1本は、2008年6月1日付第160回で報告した“Buck Rogers”のリメイクに、『バイオハザード』などのポール・ W・S・アンダースン監督と、『アイアン・マン』の第1作 を手掛けたアート・マーカム、マット・ホロウェイの脚本家 の契約が発表された。製作は、現在マーカス・ニスペル監督 による“Conan”のリメイクも進めているパラドックス・エ ンターテインメントで、撮影は3Dで行う計画だそうだ。 前回紹介したときのフランク・ミラー監督の線は実現しな かったようだが、アンダースン監督はすでに9月公開予定の “Resident Evil: Afterlife”(バイオハザード4)で3D 撮影も実施済とのことで、この手の作品はお得意の監督に期 待したいところだ。
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