井口健二のOn the Production
筆者についてはこちらをご覧下さい。

2009年12月20日(日) プリンセスと魔法のキス、COACH、マザー・テレサ、ランニング・オン・エンプティ、アンダンテ、半月、フィリップ、ハンナ・モンタナ+他

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。     ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『プリンセスと魔法のキス』
             “The Princess and the Frog”
ピクサー製ではないディズニー・アニメーションの最新作。
童話の“The Frog Prince”(カエルの王子)をモティーフ
に新たなプリンセス物語が構築された。
物語の背景はジャズエイジのニューオルリンズ。白人と黒人
との貧富の差が未だに大きな時代。そして物語の主人公は、
大きな白人のお屋敷でメイドとして働く貧しい黒人の少女。
しかし彼女には父親が果たせなかったレストランを開くとい
う夢があった。
そんなある日のこと、ヨーロッパから1人の王子が来訪し、
お屋敷では歓迎の仮装舞踏会が開かれる。ところがそこで働
いていた主人公の前に1匹のカエルが現れ、「自分は魔法で
変身させられた王子、キスをしてくれたら魔法が解ける」と
告げる。
そこで主人公は意を決してキスをするのだが…実は魔法を解
くことができるキスはプリンセス限定で、そうでないキスの
結果はもっと恐ろしいことに…。こうして主人公とカエル王
子の大冒険が始まる。果たしてこの物語は、一体どのような
ハッピーエンドを迎えられるのか?
脚本と監督は、『リトル・マーメイド』『アラジン』も手掛
けたジョン・マスカーとロン・クレメンス。前の2作は一応
オリジナルに沿った物語だったが、今回は全く新しい、今ま
でになかった物語が展開される。
そんな映画の全体は、古き良き時代のディズニー・アニメー
ションという感じだが、魔法がブードゥー教という辺りから
ニヤリとしてしまう。さらに結末は見事で、成程そういうこ
とだったのかと思わず頷いてしまったものだ。
なお声の出演では、『ドリーム・ガールズ』に出演していた
アニカ・ノニ・ローゼと、ブラジル出身のブルーノ・カンポ
スが主人公2人を演じる他、オープラ・ウィンフリー、テレ
ンス・ハワード、ジョン・グッドマンらが脇を固めている。
また音楽は、アカデミー賞常連のランディ・ニューマンが担
当。楽曲には今話題のR&BアーティストNi-Yo(ニーヨ)
も参加しているとのことで、今年度のオスカーにも名を連ね
るかな。
因に作品は、すでにゴールデン・グローブ賞の長編アニメー
ション部門にノミネートが発表されているようだ。

『COACH』
1967年生まれ、現在は新横浜プリンス・スケートセンターの
インストラクターを務める傍ら、オリンピック代表選手・安
藤美姫のサポートコーチなども担当しているプロフィギュア
スケーター西田美和を主演に迎えたスポーツドラマ。
主人公は、以前にはオリンピック代表の最終選考まで進んだ
フィギュアスケーター。しかし確実視されていた選考会の直
前に失踪し、その後はアイスショウのダンサーや子供相手の
スケート教師などをして暮らしている。そして、現在40歳に
して独身。
そんな彼女が、指導の方針を巡って後輩の反発にあったり、
生徒の父兄からも批判を浴びたり、さらに昔の恋人から自分
が生んだ訳でもない娘を押しつけられたりもしてしまう。そ
んなこんなで自信を失い始めていた彼女の前に、鬼と呼ばれ
た昔のコーチが姿を現す。
ということで、40歳の現役最年長と言われるプロスケーター
が再びオリンピックに挑戦するという物語が描かれる。もち
ろんこれはフィクションです。
映画の成立は、最初に西田の主演ありきという感じだったよ
うで、『ロッキー』をモティーフにしたと思われる展開は、
多少無理はあるが。まあ仕方ないかなあという感じのもの。
ただし、監督に意識がどの辺にあるかは判らないが、最近の
フィギュアスケート事情に一石を投じる感じがしたのは僕の
勘繰りだろうか。
というのも、本作の中に1990年に競技としては廃止されたコ
ンパルソリー・フィギュアへの言及があり、氷上に西田が見
事なエッジ痕を描いてみせるシーンが登場するのだ。コンパ
ルソリーは正にスケートの技術を競うもので、選手が氷上に
描いたエッジ痕を審査員が定規で計ってポイントを付けるよ
うなものだった。
それは昔のオリンピック中継などを観ていたときには、競技
の後で審査員が防寒具と滑り止めのブーツを履いて定規を持
ってのこのこと登場し、その姿の滑稽さと、審査が終わるま
での間怠っこしさで当時は飽き飽きしたのだったが、今にし
てみるとあれこそがスポーツ競技だったのではないかとも思
えてくる。
そんなノスタルジーも感じさせてくれる作品。まあ、クライ
マックスシーンなどはご愛嬌ということで、それ以外の部分
を楽しみたい。
西田以外の出演者は、鬼コーチ役の平泉成、他に金子昇、時
東あみ、2006年9月に紹介した『日本心中』の重信メイ、そ
れにオーディションで選ばれたという子役の小松崎夕楠。
また、佐野稔、伊藤みどり、荒川静香、安藤美姫ら新旧スケ
ーターのゲスト出演。さらに吉野沙香、五嶋りさ、和泉佑三
子、森ほさちら宝塚出身女優の共演も観られる。なお主題歌
をつんく♂が担当している。

『すばらしいことを神様のために』
            “Something Beautiful for God”
『マザー・テレサと生きる』
マザー・テレサの生誕100周年を記念して『マザー・テレサ
映画祭』と称するドキュメンタリー作品7本の上映が計画さ
れ、その内の2本の試写が行われた。
マザー・テレサ関連のドキュメンタリーでは、2007年7月に
今回の映画祭でも上映される『母なることの由来』と『母な
るひとの言葉』を紹介しているが、それぞれ歴史的な作品と
なっていた。
そして今回試写が行われたのは、1996年にBBCで放送され
た記念碑的な作品と、日本人では初めて映像取材が許可され
たという千葉茂樹監督による生前3回も来日したマザー・テ
レサの日本での活動及びその後に残された影響を描いた作品
となっている。
特に前者のBBC作品では、最初は冷静に、ある意味厳しく
取材していたインタヴュアーが徐々に感化されていく様子が
見事に捉えられていて、それは出色のドキュメンタリーにも
なっていた。
また後者では、東京・山谷のどや街で活動する民間ホスピス
「きぼうのいえ」なども取材されおり、確かこれは山田洋二
監督『おとうと』のモデルにもなった夫妻だと思うが、その
献身的な姿の背景も観えてくるものだ。
その他、マザー・テレサと日本の意外に深い繋がりも本作の
中では克明に描かれていた。それは僕のように名前は聞いた
ことがあっても、その実体は前回紹介した作品を観たときに
初めて知ったような人間には、さらに驚きの事実だったとも
言える。
信仰の強さというよりも、これらの作品に描かれている弱者
への無関心が、自分自身はもとより現代に生きる全ての人間
に突きつけられるような感じの作品だった。特に自己宣伝と
政治運動に奔走しているような「宗教家」に観てもらいたい
作品だ。
なお『映画祭』では、この他に千葉茂樹監督による1979年作
品『マザー・テレサとその世界』、1981年作品『マザー・テ
レサの祈り/命それは愛』と、マザー・テレサが亡くなる前
年に製作されたドイツ作品『マザー・テレサの遺言』が上映
される。

『ランニング・オン・エンプティ』
何をしているんだか、何をしたいんだかも良く判らないよう
な最近の若者の生態を描いた作品。
主人公はバンドをやっているらしい若者。その携帯電話に同
棲相手の女性から誘拐されたという電話が掛かってくる。し
かしそれは狂言で、その同棲相手は別の男性の部屋に転がり
込んでいる。
その後、主人公の携帯電話には金融業者と称する男から「借
金を返さなければ、女を売り飛ばす」という電話も掛かって
くるのだが、男は金作に奔走する訳でもなく、依然としてぐ
だぐだしたままの生活を送っている。
そんな感じの若者たちの日常が綴られて行く。
正直に言ってこの手の作品は何本も観てきた気がするし、そ
の大半は試写を観てもサイトにはアップしなかった作品だ。
そんな気分でこの作品も観ていたのだが、本作では物語の後
半で話が妙に入り組んできて、思わず「はぁ」という感じに
なった。
だからといって、この映画自体を諸手を挙げて気に入った訳
ではないのだが、この展開を作れる作家なら、この次も期待
したくなってきてしまったものだ。
脚本・監督は、2008年3月に紹介した『休暇』の脚色を担当
していた佐向大。以前に監督した自主映画が注目されたよう
だが、商業映画は本作が監督デビュー作となる。『休暇』の
脚本も的確に作られていたが、本作でも物語の背景となる工
場街の風景などが的確に捉えられている感じがした。
出演は、『リンダ、リンダ、リンダ』などの小林且弥、『呪
怨白い老女』などのみひろ、『実録・連合赤軍』などの大西
信満、『死神の精度』などの杉山彦々。これら若手共演の脇
を、菅田俊、大杉漣、角替和枝らベテランが固めている。
シリアスでもないしコメディでもない。でもまあ何となく現
実的な部分もあるし、思わず笑ってしまう部分もある。それ
でいて全体の纏まりは上手く付けられていて、映画としての
完成度はあると思えた。現在はまだ低予算の作品というとこ
ろだろうが、その内に何か作ってくれそうな…そんな期待も
感じられた。

『アンダンテ〜稲の旋律〜』
親の期待を一身に受けて成長したもののその期待に応えられ
ず、それも原因の一つとして対人恐怖症で引き籠りとなった
女性が、ふと訪れた田園の町で新たな目標を見つけ歩き出す
までを描いたヒューマン作品。
主人公は幼い頃からピアノの個人レッスンを受け、友達と遊
ぶ暇もなく成長した。しかし母親の期待に反して父親はピア
ニストになることに反対し、父親の勧める大学には行ったが
中退、父親の伝で勤めた会社にも馴染めなかった。
そんな主人公は引き籠りとなり、家庭内の空気は冷え切って
行く。そして父親と喧嘩した主人公は、思わず家を飛び出し
そのまま電車を乗り継ぎ田園の広がる町へとやってくる。そ
こでも、最初は人とは会うことのできない主人公だったが…
その主人公が田園で繰り広げられるいろいろな出来事の中で
少しずつ心を開き、やがて農業という産業に目覚めて行く。
しかしそこで行われている農業の未来にもいろいろな問題が
立ちはだかっていた。
ということで映画は単に女性個人の問題だけでなく、日本の
農業の現状やその問題点などにも広がって、それなりに社会
性も持った物語に仕上げられている。
と言っても、農業が抱える問題に関してはそれほど深刻に描
かれているものではなく、主人公の成長物語の彩り程度。そ
れに本作はJAの協力で作られているので、その辺は頭の隅
に置きながら観た方がいいかも知れない。
主演は、『ミス・サイゴン』などのミュージカルの舞台で活
躍している新妻聖子。本作が映画初出演とのことだが、しっ
かりとした演技で、またピアノの演奏なども吹き替えなしで
演じているのはさすがという感じだ。
共演は筧利夫。他に秋本奈緒美、松方弘樹、宇都宮雅代、村
野武範、中条きよし、D−BOYS出身で『轟轟戦隊ボウケ
ンジャー』などの三上真史、2008年6月紹介『ロックンロー
ル★ダイエット』などの紗綾らが脇を固めている。
監督は2008年8月紹介『春琴抄』などの金田敬。今年は7月
にも1本紹介しているが、今回はちょっと傾向の違った作品
でも、それなりの腕を見せていた感じだ。

『半分の月がのぼる空』
アスキー出版電撃文庫で発行部数140万部を記録し、すでに
アニメ化やテレビドラマ化もされているという橋本紡原作の
映画化。
粋がっているだけで未だ初な少年が偶然入院した病院で不治
の病の少女と出会う。そして彼女が要求する無理難題に応え
て行くうちに徐々に恋心が芽生え…。一方、その病院には、
優秀な心臓外科医だったが、妻の命を救えなかったことがト
ラウマの医師がいて…
ということで物語は、不治の病を承知で少女に純愛を捧げて
行く少年の破茶目茶な愛情表現と、医師が如何にしてトラウ
マを乗り越えて行くかの葛藤を描いて行くことになる。
ただし物語の展開は、若者たちの方はそれなりに描けている
ものの、医師の方がほぼ1シーンだけというのは、ちょっと
物足りなくも感じるところ。でもまあ映画の観客層を考える
とこれも仕方がないのかな…。それをギャグにしてしまった
のはやりすぎにも思えたが。
出演は、『鉄人28号』などの池松壮亮と、放送中のテレビ
シリーズ『小公女セイラ』に出演の忽那汐里、それに医師役
の大泉洋。また濱田マリ、蛍雪次郎、中村久美、西岡徳馬、
『大阪ハムレット』の森田直幸らが脇を固めている。
監督は、去年7月に『真木栗ノ穴』と今年1月に『60歳の
ラブレター』、さらに2月紹介の『非女子図鑑』にも関って
いた深川栄洋。脚本はテレビドラマの『魔王』の脚本などを
手掛け、演出家でもある西田征史。
プレス資料によると、原作の若い部分を脚本に任せ、大人の
医師の部分を監督が腐心したように受け取れるが、結局脚本
に引き摺られるところが多くて、監督自身の狙いがあまり出
せていないのではないかとも感じられた。
それはもちろん観客には原作読者も多く含まれている訳で、
そんな葛藤が原作に描かれていないのだとしたらそれも仕方
のない面はあるが、映画にはそれなりの仕掛けも施されてい
たようだし、それをやれるのならもう少し別の工夫も欲しか
ったところだ。
なお撮影は、原作の舞台でもある伊勢市で全面的に行われて
おり、地元の協力で商店街を封鎖するなどかなり大掛かりな
撮影も実施されているようだ。

『フィリップ、きみを愛してる!』
             “I Love You Phillip Morris”
ジム・キャリーとユアン・マクレガーがゲイのカップルを演
じる実話に基づいた人間ドラマ。
キャリーが演じるスティーヴ・ラッセルはIQ169という
天才。元警官で結婚もし1人娘も誕生するが、交通事故に遭
って重傷を負い、病院に収容された彼は、以後は正直に生き
ることを心に決める。そして妻にゲイであることをカミング
アウトする。
その後、フロリダにやってきた主人公はボーイフレンドと暮
らし始めるが、とかくゲイの生活は金が掛かる。そこで始め
たのが詐欺師稼業。天才の頭を使って次々詐欺を成功させる
が、やがて警察の捜索を受けることに。
こうして刑務所に収監された主人公の目に、マクレガー扮す
る金髪碧眼の青年フィリップのおどおどとした姿が飛び込ん
でくる。その青年を守らなければと感じた主人公は、咄嗟に
「弁護士」と名告り、彼の保護者となって行くが…
キャリーが主演だからコメディ風なのは当然だが、真面目く
さった顔でひょうひょうと詐欺を働いて行く姿は映画として
は最高のエンターテインメントの部類だろう。脚本・監督は
2001年『キャッツ&ドッグス』、2003年『バッド・サンタ』
などの脚本を手掛けたグレン・フィカーラとジョン・レクア
のコンビ。彼らの初監督作品となるものだ。
そして本作では、キャリー、マクレガーの2人がキスシーン
から濡れ場まで、かなりきわどい演技を見せるのだから、こ
れは相当の観ものと言える。
それにしても人気スターの2人にこんな危険な演技をさせる
とは…という感じもするが、製作はリュック・ベッソン率い
るヨーロッパ・コープで、これはハリウッド映画とは違うテ
イストの作品だ。
共演は、2008年11月紹介『無ケーカクの的中男』などに出演
のレスリー・マンと、2008年『チェ』2部作でラウル・カス
トロ役を演じていたロドリゴ・サントス。因にレスリーは、
1996年の『ケーブルガイ』でもキャリーと共演している。
なお本作では、描かれている出来事自体はすべて実話に即し
ているが、台詞や手口などは多少ドラマティックにしている
とのこと。これは、「それが映画だ」という監督たちの判断
によるのだそうだ。

『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』
             “Hannah Montana: The Movie”
日本ではCSのディズニーチャンネルやテレビ東京系列でも
放送されたティーンズ向けの人気ドラマ『シークレット・ア
イドル ハンナ・モンタナ』の劇場版。
今年の春にはドラマのキャラクターであるハンナ・モンタナ
のコンサートの模様を収めた3Dフィルムも公開されたよう
だが、今回はオリジナルのドラマの劇場版となる。
普通の少女がある日突然人気アイドルに、しかし自分を観る
周囲の目が変ることを嫌った少女は、自分がアイドルである
ことを隠そうとする。そして偶然その秘密を知ってしまった
親友たちの協力も得て、何とか事実を隠し続けるが…
オリジナルのテレビ番組は観ていないが、日本の少女向けア
ニメでもそんな話はあった様な気もするし、如何にも10代の
女の子が喜びそうな設定だ。そしてその秘密がばれそうにな
って…という形でお話は進んで行くようだ。
というテレビシリーズから派生された劇場版の作品だが、今
回の物語は人気者の状態が続いておばあちゃんの誕生祝いに
も行こうとしなくなった娘を案じた父親が、無理矢理主人公
を田舎に連れて行ってしまうところから始まる。
ところがその故郷は開発で揺れ動いており、開発業者の買収
が進む牧草地を守る資金集めのため、主人公が親友だと言っ
てしまったハンナ・モンタナのコンサートが開かれることに
なるが、もちろん主人公にはその町出身の普通の少女という
顔もあって…結局いつもの展開となるものだ。
まあ、お話自体にはかなりの無理もあるが、それをとやかく
言う筋合いのものでもない。何はともあれティーンズ向けの
お話が、歌と踊りも満載で進められて行く。
昨年11月に紹介した『ハイスクール・ミュージカル』も同様
に、オリジナルはディズニーチャンネルの番組だが、本作は
さらに若年層向けの番組。正に他愛ないという感じのお話だ
が、観客層もその辺がターゲットなのだ。
出演はテレビシリーズと同じで、主人公のハンナ・モンタナ
/マイリー・スチュアート役にマイリー・サイラス。その父
親役を実の父親でもあるカントリー歌手のロビー・レイ・サ
イラス。2人のデュエットシーンは聞き物だ。
他に、『アグリー・ベティ』にも出演のヴァネッサ・ウィリ
アムズ、『スパイ・キッズ2、3D』にも出ていたエミリー
・オスメント、『ナショナル・トレジャー』に出演のジェイ
ソン・アールズ、『めぐりあう時間たち』のマーゴ・マーテ
ィンデイルらが脇を固めている。
        *         *
 最後に、1979年『エイリアン』や1990年『トータル・リコ
ール』の映画用オリジナルストーリーを執筆したダン・オバ
ノンの訃報が伝えられた。死因などは明らかではないが、短
期の入院の末に亡くなったとのことだ。USCの同級生ジョ
ン・カーペンターと共に『ダーク・スター』で登場し、数々
の名作を残した脚本家の冥福を祈りたい。


 < 過去  INDEX  未来 >


井口健二