| 2009年11月08日(日) |
かいじゅうたちのいるところ、誰がため、ウディ・アレンの夢と犯罪、泣きながら生きて+製作ニュース |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『かいじゅうたちのいるところ』 “Where the Wild Things Are” 1963年の初版以来、全世界で2000万部以上が発行されたと言 われるモーリス・センダック原作の名作絵本を、『マルコヴ ィッチの穴』『アダプテーション』などのスパイク・ジョー ンズが自らの脚色・監督で映画化した作品。製作は、俳優の トム・ハンクスが製作業に乗り出して最初に企画した作品の 1本であり、以来12年を掛けて夢を実現したとのことだ。 母子家庭に暮らしながら、姉や母親からも疎まれていると感 じていた少年が、ある夜、狼の着ぐるみ形のパジャマのまま 家を飛び出し、海を超えて不思議な島にやってくる。そこは キャロルとその仲間の怪獣たちが暮らしている島だった。 そこで主人公は怪獣たちに仲間入りするのだが、恋人のKW に去られて間のないキャロルは荒れ気味で自分たちの住処を 壊してばかり、そんな中で王様と名告ってしまった主人公は 何とか怪獣たちを纏めていこうとする… お互いの痛みを分かち合ってこそ判り合える本当の仲間。し かしその痛みを本当に分かち合わなければいけない相手は誰 なのか。1970年代以降、常に児童向け図書のベストセラーリ ストを飾り続けている名作がついに映像化された。 出演は、1年以上を掛けたオーディションで見いだされ、本 作で主役デビューするマックス・レコーズ。明るさの中にも 憂いを秘めた撮影時9歳の少年俳優の演技は、見事にこの作 品をリードしている。 その他の人間の配役は、主人公の母親役に『マルコヴィッチ の穴』でオスカー候補になった『路上のソリスト』などのキ ャサリン・キーナー。また母親の恋人役で『ゾディアック』 などのマーク・ラファロも共演している。 一方、怪獣の声優では、『サブウェイ123』などのジェイ ムズ・ガンドルフィーニがキャロルを演じる他、『アダプテ ーション』でオスカー受賞のクリス・クーパー、『ラストキ ング・オブ・スコットランド』で受賞のフォレスト・ウィテ ィカー。 さらに、テレビシリーズ“Six Feet Under”のローレン・ア ンブローズ、『ペネロピ』などの出演や『ナイトメア・ビフ ォー・クリスマス』などの声優も務めるキャサリン・オハラ らが、個性豊かな怪獣たちの声を当てている。 そしてその怪獣の姿は、3頭身で巨大な顔を持つ奴や山羊型 など様々だが、主には着ぐるみで撮影されていると思われ、 さらにそこに口の動きなど顔の表情がCGIで合成されて、 それは見事な怪獣たちの再現となっていた。 童心に帰るのではなく、子供の頃の心をもう一度取り戻して 自分を見つめ直すために、大人にも観て貰いたい作品だ。
『誰がため』“Flammen og Citronen” 1940年4月9日ナチスドイツに侵略占領されたデンマーク、 その占領下の小国の1944年の出来事を描いた作品。 占領されたものの在来政府による統治権は認められたため、 デンマークはドイツの属国のような扱いとなる。このため当 初は政府の手でユダヤ人も保護されるなど、国民の日常生活 はあまり変わらなかった。 しかし戦局の変化によって徐々に暗い影は落ち始め、1943年 には続発するサボタージュへの対抗策として占領ドイツ軍が 戒厳令を発動。さらにデンマーク陸海軍のドイツ軍への引き 渡しなどが求められてデンマーク政府は崩壊してしまう。 その一方でデンマークの地下組織は1940年からレジスタンス 行動を開始。1943年には崩壊した政府に代って「デンマーク 自由評議会」が設立される。その地下政府は連合国の一員と しても認められ、武器供与も受けるようになる。 そんな頃の物語。主人公はフレメン(炎)とシトロン(檸檬)の コードネームを持つ2人の男。彼らはレジスタンス組織に所 属し、連合国側からの情報に従ってナチスの要人やナチスに 加担するデンマーク人売国奴の暗殺を実行していた。 その成果は絶大で、彼らにはナチスから高額の懸賞金が掛け られ、その行動は日増しに危険の度を高めて行く。しかし愛 国心に満ち溢れる2人は、危険も顧みず任務を遂行していっ た。そしてフレメンには女性諜報員の恋人もできるが… そんなある日のこと、指令に従って要人暗殺に向かった2人 は、その標的の取った態度に疑問を感じ始める。またフレメ ンの恋人が2重スパイと指摘される。その一方で指令を発し た人物が、実は連合国側からの指示のない暗殺も指令してい た疑いが強まってくる。 果たして2人の犯した殺人は、彼らの信じる正義だったのか …強まる疑念の中、彼らの信念が試されて行く。 日本における第2次大戦はただの侵略戦争だったから、中国 や朝鮮の人にとって日本人は侵略者でしかなかったが、ヨー ロッパではナチスが政治理念であるために、侵略された各国 にもナチスの信奉者が現れるなど様相は複雑だった。 そんな複雑さが背景の物語ではあるし、またデンマーク政府 が現在も当時の捜査資料を非公開としているために、事件の 全貌は未だに明らかではないようだ。ただし、戦後2人には アメリカ政府から「自由勲章」が贈られるなど、その栄誉は 称えられているものだ。 つまり、彼らは国民の英雄ではあるが、行ったことは殺人。 でも、そこが戦場だと考えれば殺人も認められて栄誉が称え られるのか…。何とも哀しい物語だ。
『ウディ・アレンの夢と犯罪』“Cassandra's Dream” 今年3月に2008年の『それでも恋するバルセロナ』を紹介し たウディ・アレン監督による2007年の作品。 因にアレン監督は、以前から1年1作のペースをほぼ完璧に 守っており、その2009年度分は“Whatever Works”という作 品が海外ではすでに公開済で、2010年公開予定の作品も撮影 完了しているとのことだ。 そして本作は、2006年6月に紹介した『マッチ・ポイント』 で始まったロンドン3部作の締め括りとされているもので、 実は3部作2作目の“Scoop”は観せて貰っていないが、い ずれも、ちょっとした出来心が招く重大な犯罪が描かれてい たようだ。 本作の主人公は、ロンドンに住む兄弟。頭も顔も良いとされ る兄は父親の経営するレストランを手伝っているが、本人は もっと大きな仕事をしたいと夢見ている。それでもそれなり に堅実に人生を歩んでいたが、ある日1人の女性と出会って しまう。 一方の弟は、元サッカー選手で現在は自動車の修理工をして いるが、ちょっとアルコールとギャンブルの依存症で、ギャ ンブルでは時々大当たりを出したりもしている。しかし結婚 を控えて自宅購入資金のために大きな勝負に打って出て… こんな2人が、最初は「カサンドラの夢」と命名した小さな ボートを購入するところから、やがて重大な犯罪に巻き込ま れ、徐々に人生の転換を迫られて行く。 まあ、ほとんどの観客は、自分はそんなことにはならないと 信じて観ていることになると思うが、何処かで一歩を踏み外 すとこんな事態にならないとも言い切れない。そんな人生の 転換期が、ユーモアと皮肉を込めて描かれる。 『…バルセロナ』の喧噪とも言える台詞やナレーションの氾 濫に比べると、本作の物語は淡々と進むが、行われているこ とは重大。しかしそれが実に巧みに主人公たちを誘導し、そ うしなければいけないように仕向けられてしまう。 この作品を観ていると、アレンには詐欺師の才能があるなと も思えてくる。それくらい言葉巧みに物語が進められて行く ものだ。出演者は、兄弟役にユアン・マクレガーとコリン・ ファレルが扮する他、トム・ウィルキンスンらイギリスの俳 優たちで固められているようだ。
『泣きながら生きて』 2006年11月3日にオンエアされたフジテレビ製作のドキュメ ンタリー番組を放送後3年を経て劇場公開するという作品。 一般的にテレビ番組を改めて劇場で公開する場合には、製作 者が当初からその認識の許で番組を製作していない限り、隣 接する権利関係のクリアなどがかなり困難なようだ。本作の 状況がどんなものだったかは知らないが、それを1人の大学 生の熱意で実現に漕ぎ着けたとのことで、試写会ではその挨 拶から行われた。 作品の内容は、1人の中国人男性の15年に亘る日本での生活 を追ったもの。しかも取材はその来日7年目から最後まで、 ほぼ10年間の記録が500時間以上のテープに納められ、そこ から約1時間50分に纏められているものだ。 その男性は1950年頃の生まれのようだ。上海に出身だが両親 には学歴がなく、本人は大学進学を目指したが、折りからの 文化大革命の下放政策で中国の農村でも最も貧しい地域に送 られる。しかしそこで同じ上海出身の女性と巡り合い結婚。 やがて文化大革命が終って上海に戻るが、勉強したい時期に 学業をすることの出来なかった男性は、学歴もなく技術も知 識もないままでは将来もおぼつかないことになる。そこで彼 が目にしたのが日本にある中国人向けの日本語学校のパンフ レットだった。 そこで彼は、中国では夫婦が15年掛けて稼ぐ金額と言われる 42万円の渡航費用を親戚に頼み歩いた借金で工面し、日本で 学業をしながら働いて借金を返し、行く行くは日本の大学に 進学したいと夢見て上海空港を旅立つのだが… 着いたところは北海道阿寒町の番外地。雄別炭坑の閉山で過 疎の悩む町が1000万円の町予算も注ぎ込み国の認可も受けて 誘致した学校は、近くに働く場所もない山奥に建っていた。 そしてこのままでは埒が開かないと判断した男性は、密かに 脱出して不法滞在者となって行く。 それから15年に亘る彼の苦難の人生が描かれるが、その間の 唯一の支えとなるのは、上海に残してきた1人娘を海外の著 名大学に留学させること。そのため彼は風呂もない木造アパ ートに暮らしながら稼いだ金のほとんどを上海に送金する。 一方、上海にいる妻は、自らも縫製工場で働き、夫からの送 金には手を着けていない。そして来日から7年、手紙のやり とりはあるが顔も見ることもできなかった母子の許へ、取材 陣が東京で撮影されたヴィデオを持参する。 不法滞在者だから、何があっても目的を達するまでは日本を 出ることが出来ない。それは、家族が訪ねてきたときにも、 身分証明を求められる成田空港への出迎え見送りもできない 厳しさだ。 もちろんこの物語の背景には、文化大革命という特殊な状況 がある。だから僕らの世代ではまずその点に頭が行ってしま う。しかし、今回上映を企画した大学生は、もっと純粋に父 親が娘に掛ける思いを感じ取ったようだ。 それはそれで素晴らしいことだし、今の時代にはそんな感じ でこそ観てもらいたい作品とも言えるものだ。 * * 久しぶりの製作ニュースは、シリーズの話題を4つほど。 まずは、1979年に第1作、その後1981年、85年と製作され た終末世界を舞台にしたアクションシリーズ“Mad Max”の 第4作が本格的に動き出している。 この計画については、2007年11月1日付第146回でも報告 したが、元々は2003年頃から計画(2003年1月1日付第30回 参照)されていたものだった。しかしこの時には、撮影地に 予定されていた南部アフリカのナミビアが中東紛争の激化な どの煽りを受けて保安上危険と判断され、撮影準備に着手さ れながら断念という結果になっていた。 その計画が復活してきたものだが、今回は主演に『ブラッ クホーク・ダウン』などのイギリス人俳優トム・ハーディ、 そしてヒロイン役にシャーリズ・セロンが契約されて、来年 8月にオーストラリアはニュー・サウスウェールズでの撮影 が予定されている。 因に、主演のハーディは、2002年の『スター・トレック/ ネメシス』で敵役などを演じた俳優だが、1977年生まれです でに32歳。前の主演のメル・ギブスンが21歳で第1作に登場 し、第3作に27歳で出演した頃よりさらに年長な訳で、彼が マックスを演じるのであれば、前作より後の時代の物語が作 られることになりそうだ。ただし、本作の脚本も執筆してい る監督のジョージ・ミラーは、ギブスンの出演について質問 されて、「それはメルかも知れないし、それ以外の誰かかも 知れない」と、微妙な発言をしていたようだ。 とは言え、第1作からは30年、第3作からでも4半世紀が 経過して、第1作の頃は石油の枯渇が大問題だった時代は変 化しているし、この時代にどのような終末世界が描かれるか にも興味が募るところだ。 なお、今回の記事を書くため情報を整理していたところ、 セロンの次回作はディメンションの製作で2008年2月1日付 第152回などで紹介したやはり終末世界物の“The Road”、 一方、ハーディの次回作は“Warrior”というのだそうで、 これらを合わせると“The Road Warrior”(『マッド・マッ クス2』のアメリカ公開題名)になるのも面白いところだ。 因に本作には“Fury Road”という副題が付けられている。 ところで本作の配給に関しては、一時はフォックスが行う との発表もあったが、今回の発表ではミラー監督が本拠を置 いているワーナーになっており、以前のシリーズ作と同様に 行われることになるようだ。また、以前に本作と一緒に発表 されていたCGIアニメーションの続編“Happy Feet 2”に ついては、同じくワーナーから2011年11月18日の全米公開が セットされている。 そこで本作の撮影開始が来年8月ということは、ポストプ ロダクションなどに1年掛けたとしても、2011年夏の公開は 実現できる。本作の公開はアニメ作品の前にするか後になる か、いずれにしてもその頃には観られそうだ。 * * 続いては、第1作は1997年、2002年に第2作が製作された 地球上にはすでに異星人が侵入しているとするSFコメディ “Men in Black”の第3作が計画されている。 元々はマリブ・コミックスから発表されていたアメコミを 原作とするこのシリーズは、1995年『バッド・ボーイズ』、 1996年の『インディペンデンス・デイ』と実績を積んできた ウィル・スミスが、正にその映画スターとしての人気を確定 した作品とも言えるものだ。 それはまた共演のトミー・リー・ジョーンズについても、 それまではどちらかと言うと渋い感じの俳優からコメディも 出来る新たなスターの道を拓いたと言えるのかも知れない。 特に最近日本で流れている缶コーヒーのCMは、このシリー ズなしには考えも付かないものだっただろう。 そんな2人の主演で製作された第1作は、それまでのコロ ムビア映画の稼ぎ頭だった『ゴーストバスターズ』を抜き、 2002年『スパイダー・マン』が公開されるまでその座を守り 続けたものだ。そしてその後は、テレビのアニメシリーズや ヴィデオゲーム、またテーマパークでのアトラクションなど にも発展した後、第2作が製作された。 というシリーズの第3作だが、その計画としてまずは脚本 家に、昨年公開の『トロピック・サンダー』が大ヒットを記 録したイーサン・コーエンの起用が発表されている。脚本家 の前作は、登場キャラクターの設定などもかなり強烈なコメ ディだったが、その一方で描かれる物語にも、かなり凝った 設定や展開が楽しめたもので、その点では“MiB”の新作に は好適な人材と言えそうだ。 ただしこの計画には、スミスもジョーンズも未だ参加を表 明しておらず、一方、前2作ではバリー・ソネンフェルドが 担当した監督についてもコロムビア側はしっかりと口を閉ざ しているとのことだ。従って、本作が前2作と同じ顔ぶれで 映画化出来るものかどうかも流動的だが、そんな時点での今 回の発表となっているもので、それが顔ぶれが揃うというコ ロムビアの自信なのか、はたまた最初からそれは諦めている のかも定かではないものだ。 因にアメリカの映画データベースによると、ジョーンズに は計画進行中の企画が2本、ソネンフェルド監督には7本、 さらにスミスにはそれが25本もあるもので、その中に割り込 むのも容易ではなさそうだ。 なおコロムビアのシリーズ作品では、すでに紹介している ように“Spider-Man 4”が、2011年5月6日の全米公開日で 来年撮影が開始される他、2006年6月1日付第112回で紹介 した“Ghostbusters”の第3作についても、新たにハロルド ・ライミス監督の許、今年6月全米公開された“Year One” などの脚本家コンビ=リー・アイゼンバーグとジーン・スタ ピニツキーが契約して、現代版の脚本が作られることになっ たようだ。 つまりコロムビアでは、歴代稼ぎ頭のシリーズにそれぞれ 続編の計画が進められているもので、これらが2011年以降毎 年登場したら、これはかなり強力な布陣となりそうだ。 * * お次は、シリーズなら3作目だが、今回は第1作のリメイ クという計画で、今年6月21日付でも紹介したロボット作品 “Short Circuit”の監督に、2003年10月紹介の『チャーリ ーと14人のキッズ』などを手掛けたスティーヴ・カーの起用 が発表されている。 オリジナルは1986年と88年に公開されたもので、その第1 作では軍用に開発された高度の適応能力を持つロボットが、 落雷の影響で回路に短絡(Short Circuit)を引き起こし、 それがどう作用したのか機械なのに心を持ってしまう…とい うもの。そして偶然街に飛び出したロボットは、とある家で 百科事典を読破するなど人類に関する知識を蓄え、徐々に人 間の世界に溶け込んで行くのだが、当然軍からは追われるこ とになり… 1986年の第1作はこういう展開だったが、今回リメイクで それを21世紀を舞台にするとどうなるか…というところだ。 なお脚本は、前回も紹介したように“Robot Chicken”とい う作品も手掛けるダン・ミラノが担当。またロボットのデザ インは、シド・ミードが手掛けたオリジナルのものがそのま ま使われるとのことだ。 ところで、オリジナルの2作に出演し、第2作では主演も 務めたフィッシャー・スティーヴンスという俳優のことは、 2007年2月に紹介した『ダウト』などでも報告しているが、 その彼が、今年の東京国際映画祭で追加上映とされた“The Cove”(10月20日付で紹介)の製作にも名を連ねていること を発見した。だからどうと言うことではないが、いろいろ頑 張っているようなので付記しておく。 またスティーヴンスは、昨年、北村龍平監督がハリウッド デビューを飾った“The Midnight Meat Train”の製作総指 揮も務めていたようだ。 * * 最後に、今年シリーズ第4作が製作されて復活したばかり の“Terminator”の製作会社ハルシオンが倒産し、同シリー ズの映画化権、テレビ化権、商品化権を含めた権利のオーク ションが来年1月に開催されることになった。 因に第4作の“Terminator Salvation”は、製作費に2億 ドル掛かったものの全世界からの配給収入は3億7100万ドル あったとのこと。しかしそれでも会社の危機は救えなかった ようだ。ということで権利のオークションとなった訳だが、 これでしっかりした売却先が決まれば、少なくとも後2作は ある続編の製作も直ちに行えることになるそうだ。 なお、売却金額には7000万ドル程度が期待されているとの ことだが、同社がマリオ・カサールから買い取ったときの金 額は3000万ドルだったそうで、この権利は最後まで利益をも たらしてくれるようだ。
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