井口健二のOn the Production
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2006年06月01日(木) 第112回

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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
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 今回は早速始めることにしよう。
 まずは、『ダ・ヴィンチ・コード』の記録的ヒットを受け
て、同じ主人公ロバート・ラングドンが活躍するダン・ブラ
ウン原作のもう1篇“Angels & Demons”の映画化も進める
ことが公表された。
 実はこの計画については、2003年7月15日付第43回で報告
したように、コロムビアでは当初からシリーズで映画化権を
獲得していたもの。従って、その製作は既定の事だったとも
言えるが、取り敢えず今回は、前作と同じアキヴァ・ゴール
ズマンと脚色の契約が結ばれたことが報告され、製作が正式
にスタートしたことになるようだ。
 ただしこの原作は、実は『ダ・ヴィンチ・コード』より先
に発表されたラングドン教授が最初に登場する物語で、いわ
ば前日譚に当たる。と言っても、2作の間で特別な繋がりが
在るとも聞かないので、映画化ではどうするのか、その辺は
ゴールズマンに任されることになりそうだ。
 因に物語は、ラングドン教授の許にスイスに在る欧州素粒
子物理学研究所の所長からFAXで写真が送られ、研究員の
物理学者の殺人事件の調査が依頼されるところから始まる。
そしてその遺体の胸にはアンビグラム化されたイルミナティ
の焼印が見出される。
 イルミナティとは、ガリレオも参加していたと言われる反
カトリックの秘密結社だが、現在は消滅したと考えられてい
たもの。それが犯人?しかも殺された学者は、娘と共に「反
物質」を作り出す研究を密かに行っており、その研究は成功
して、その「反物質」が犯人に持ち去られたという。
 一方、ヴァチカンでは前法王が亡くなり、後任を選出する
ためのコンクラーヴェが開催されようとしていた。しかし、
そこに犯人から「反物質」を使ってヴァチカンを破壊すると
の通告が入る。さらに法王候補者4人の枢機卿が拉致され、
1時間ごとに1人ずつ殺害して、その後に破壊を行うという
のだが…。
 果たしてラングドン教授は、このヴァチカン最大の危機を
回避することが出来るのか、というお話のようだ。
 今回も殺された被害者の娘が協力者ということで、お話の
発端はかなり似たものになるようだ。ただし、主な舞台はロ
ーマで、紹介文によると『ダ・ヴィンチ』以上にスピーディ
でスリリング、正に映画的な物語が展開するとのこと。ロー
マの名所旧跡も多数登場して旅行に行きたくなる作品という
ことだが、それが映画化されれば旅行代りにもなりそうだ。
 それにしても、前作ではヴァチカンの反発を買ってしまっ
たが、今回その危機を救うといっても協力を得ることは出来
るのだろうか。なお、報道ではロン・ハワード監督、トム・
ハンクスとの契約は未だとのことだが、2人が断る理由は見
当たらず、監督と主演は間違いなさそうだ。
 それと、どうしても気になるのは「反物質」という言葉だ
が、SFにはよく登場するものの、実在させることは極めて
難しい。ダン・ブラウンのことだからその辺は綿密に調査し
て記述しているとは思うが、実在しないものを映像で描く際
には、くれぐれも細心の注意を払って貰いたいものだ。
        *         *
 お次は、『キャプテン・ウルフ』でファミリー・コメディ
を成功させたヴィン・ディーゼルが、今度はロマンティック
・コメディに初挑戦する計画が発表された。作品は、題名が
“Player's Rules”というもので、内容は男女間の戦いを新
たな視点から描く…とされている。
 実はこの計画、『SAYURI』などの脚本家ロン・バス
が、最初はシリアスドラマのアイデアを持ってディーゼルの
家を訪ねたのだが。話し合い中で彼がロマンティック・コメ
ディをやりたがっていることが判り、1997年の『ベスト・フ
レンズ・ウェディング』など、元々はそちらも得意分野のバ
スが、ジェン・スモルカとの共作でタッチストーンと契約し
たばかりの本作を説明、進めることになったということだ。
 アクションで鳴らした男優によるファミリー・コメディや
ドラマへの挑戦は、アーノルド・シュワルツェネッガーなど
もやってきたこと。ディーゼルも、すでに上記のファミリー
・コメディに続いて、“Find Me Guilty”ではドラマにも挑
戦している。しかし、ロマンティック・コメディとなると、
これはかなりの勝負だろう。実際、若い内でないとできない
ものだし、出来るだけ早く実現してもらいたいものだ。
 なお、ディーゼルの次回作には、ケヴィン・ベーコン、ジ
ェームズ・フランコ、ソフィー・オコネドと共演するシカゴ
ギャングvs警察の不正武器を巡る戦いを描いたアクション・
スリラー“Black Water Transit”が7月に撮影開始の予定
で進められている。ディーゼルは、アール・パイクというギ
ャングの構成員で、不正武器を守る役を演じるようだ。
 また、彼の監督主演で計画されている“Hannibal”は、著
作権などの関係もコントロールが付き、現在は製作資金の調
達が進められているようだ。従って、今回の作品はその進行
状況との兼ね合いで製作時期が決まることになりそうだ。
        *         *
 ディーゼルの話題に続いては、彼が主演した『ワイルド・
スピード』『XXX』の監督ロブ・コーエンが、次の監督作
品としてマーシャル・アーツの世界を舞台にした“Arrow”
という計画をワーナーで進めることが発表された。
 この作品はコーエンのアイデアに基づくもので、内容は極
秘とされて全く明されていないが、現在は脚本家のブランド
ン・ヌーナンが撮影台本の執筆を進めているとのことだ。な
お、ディーゼル主演の2作や、昨夏の『スティルス』などを
見るとメカフェチの印象が強いコーエンだが、実は、1993年
には『ドラゴン/ブルース・リー物語』の監督も手掛けてお
り、マーシャル・アーツ系の作品にも理解がありそうだ。一
体どんな作品になるか期待したい。
 因に、コーエンの予定では、現在はポルノ映画の帝王ラス
・メイヤーを描く伝記映画“Big Bosoms and Square Jaws:
The Biography of Russ Meyer, King of the Sex Film”の
準備を進めている他、2003年4月15日付第37回で紹介した日
本製アニメを実写で映画化する“Kite”の計画もまだ生きて
いる。ただし“Kite”の計画は、現状では製作のみの担当と
なっているようだ。
        *         *
 リメイク版『宇宙戦争』の脚本家デイヴィッド・コープの
脚色と監督で1999年に発表され、日本では昨年ようやく公開
された『エコーズ』(2005年7月紹介)の続編の製作が、日
本公開を待っていたかのようなタイミングで発表された。
 “Stir of Echoes: The Dead Speak”と題されたこの続編
では、前作でケヴィン・ベーコンを苦しめた死者の声が聞こ
える能力は、今度はロブ・ロウ扮するイラクからの帰還兵に
宿ることになるようだ。脚本監督は、2000年の『アメリカン
・サイコ』の製作者で、2004年に発表された『キューブ』シ
リーズの第3作“Cube Zero”では脚本監督も手掛けている
アーニー・バーバレッシュ。
 リチャード・マシスンが1958年に発表した小説は、40年を
経てようやく映画化が実現されたものだが、それから6年経
っての続編の製作だ。撮影は7月中旬にトロントで開始の予
定で、製作費はライオンズゲイトが拠出している。
 それにしても、ベーコンに続いてロウの主演とは、俳優に
とってかなり魅力のある役柄のようだ。前作は僕の中ではか
なり評価の高い作品だが、続編も秀作を期待したいものだ。
        *         *
 1984年と89年に公開されて軽快な音楽と共に大ヒットした
『ゴーストバスターズ』に第3作の計画があることを、オリ
ジナルのクリエーターの1人のハロルド・ライミスが公表し
ている。
 その紹介によると、作品は“Ghostbusters in Hell”と題
されており、脚本はダン・エイクロイドが執筆。物語は、前
2作のような特定の敵が出てくるものではなく、ニューヨー
クに似た街そのものが地獄と化しているという設定。しかも
それは現実と表裏一体のちょっとした狭間に存在していると
いうものだ。なおライミスの発言では、「毎秒24コマの映画
フィルムで、コマとコマの間の暗黒のようなもの」と説明さ
れていた。
 さらに、その実現には特別な装置が開発されたということ
だが、その装置はブルックリンの工房にあるとのことだ。そ
して実はこの辺の紹介が、撮影用の機材の話なのか、物語の
設定なのかよく判らないのだが、その装置を出ると、見た目
は同じ街だが実は地獄になっていて、車は動かず、また運転
手は口々に違う言語を話しているのだそうだ。まあ、この手
のクリエーターの発言は、いつもどこからがフィクションな
のか判らないものだが、取り敢えずそういう映画が計画され
ているようだ。
 なお配役は、ビル・マーレイ、エイクロイド、リック・モ
ラニスのオリジナルメンバーの再登場を期待したが、実は、
マーレイが出演を拒否したのだそうで、現在は替りにベン・
スティラーに参加を呼び掛けているとのこと。ニューヨーク
にスティラーはお似合いだが、実現には人気者の彼のスケジ
ュール調整も大変になりそうだ。
 また、前2作を監督したアイヴァン・ライトマンと、共演
したシゴーニー・ウィーヴァーの名前は今回は出ていなかっ
たが、どうなるのだろうか。
        *         *
 2005年12月1日付第100回などで紹介したジュール・ヴェ
ルヌ原作『地底旅行』の現代版リメイク“Journey 3-D”に
ついて、その日本配給権をギャガが獲得したことが発表され
たが、それと同時に“Mimzy”というSF作品の配給権も併
せて獲得したことが紹介された。
 この“Mimzy”というSF作品、報道の中の紹介によると
「未来から送られてきた玩具によって影響される子供を巡る
物語」となっていたが、実は、この作品はヘンリー・カット
ナーがルイス・パジェット名義で1943年に発表した“Mimzy
Were the Borogoves”(邦訳題ボロゴーブはミムジー)の映
画化なのだ。
 と書いて、何を興奮しているのだと思われそうだが、実は
この原作は1965年のSFマガジンに翻訳が掲載されており、
当時読んだ僕にとって最も好きなSF作品の一つと言えるも
のなのだ。また、この意見は僕だけのものではないようで、
内外のSF研究書を見てもカットナーの代表作として必ず挙
げられている名作。その作品が映画化され、日本公開も決ま
ったということだ。
 お話は上記の紹介文の通りだが、補足すると、その玩具に
よって子供たちの頭脳は現代人の知識を超えて進化して行く
が、親たちはそれをなす術もなく、ただ見ているしかないと
いう、親の立場からすればかなり切ない展開となる。
 脚本は、『サハラ』のジェームズ・V・ハートと、『コン
・エアー』のジム・コーフが最初に手掛け、それを『ゴース
ト』のブルース・ジョエル・ルービンがリライト、さらに、
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のトビー・エメリッヒ
がセカンドリライトしたというもので、かなり難航したよう
だが、それだけ練り込まれた作品が期待できそうだ。また監
督は、ニューライン社の創始者で1990年に“Book of Love”
などの作品も監督しているロバート・シャイが担当。ティモ
シー・ハットン、マイクル・クラーク・ダンカンらの配役も
発表されていて、製作状況は撮影中となっている。
 なお現在、原作の翻訳本は手に入り難い状態のようだが、
映画の公開の際にはぜひとも再刊を期待したいものだ。
 因に、小説の原題は、ルイス・キャロル作の『鏡の国のア
リス』に登場する「ジャバウォックの詩」の一節に在るもの
で、その翻訳は「弱ぼらしきはボロゴーブ」となるようだ。
また、この「ジャバウォックの詩」は、テリー・ギリアム監
督が1977年に映画化した“Jabberwocky”の元にもなってい
るものだ。
        *         *
 7月に“Superman Returns”が全米公開されるブライアン
・シンガー監督が、以前から希望していた“Logan's Run”
のリメイクから降板することが発表された。
 この計画については、2004年3月15日付の第59回などで紹
介してきたものだが、いよいよ今年の秋の撮影開始が発表さ
れ準備が進められていた。ところが、7月の公開を待たずに
“Superman”の続編の製作が決定。その撮影は2007年秋の開
始となってはいるものの、シンガーとしては2年連続の大作
映画の監督は無理と判断、来年の続編をやるなら今年のリメ
イクは出来ないとなったものだ。
 元々シンガーは、フォックスで成功した“X-Men”シリー
ズを降板してワーナーに移籍してきたものだが、その切っ掛
けは“Logan's Run”だった。つまりこの作品のリメイクを
撮ることが先に在って、その繋がりから“Superman”の監督
がオファーされたものだ。しかし結局その作品が撮れなくな
ったことは皮肉な巡り合わせとしか言いようがない。
 ただし、製作担当者のジョール・シルヴァは、シンガーが
このリメイクのためにもたらした功績は明記したい意向で、
彼にはプロデューサーのクレジットを提供することが考えら
れているようだ。また、秋からに迫っている撮影には、早急
に監督を決定する必要があるが、それには『Vフォー・ヴェ
ンデッタ』のジェームズ・マクティーグ監督の名前が第1候
補として噂されている。しかしいずれも決定ではないという
ことだ。
 一方、シンガーは、来年の続編の前に小規模な作品は1本
監督したいという意向で、その作品にはワーナー・インディ
ペンデント製作の“The Mayor of Castro Street”が検討さ
れている。サンフランシスコのゲイ活動家ハーヴェイ・ミル
クの暗殺事件を扱ったこの作品は、かなり以前からワーナー
が映画化権を所有していたが、最近その権利がインディペン
デントに移管されたもので、シンガーが希望する小規模作品
にはピッタリのもののようだ。
        *         *
 ついでに“X-Men”の話題で、5月の最終週に全米公開さ
れた最新作“X-Men: The Last Stand”は、3日間で1億ド
ル突破の今期最高の出足となったようだが、その内の2人の
キャラクターの今後についての情報が届いている。
 まずはストームについて、演じているハリー・べリーは、
「ストームだけを独立させたシリーズに出演するつもりはな
く、また他のスーパーヒーローを演じるつもりもない」とし
ている。しかしオリジナルのシリーズに関しては、「フォッ
クスはもう1本の続編を作るつもりだろう」と語り、彼女自
身も「映画がたくさんのファンに愛されればそれは当然」と
考えているようだ。
 一方、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンは、すでに
独立シリーズへの出演を契約しているものだが、その製作状
況ついては、「現在デイヴィッド・ベニオフが2本の概要を
書き上げ、3本目を執筆中、それが出来次第、監督の選考に
入る」としている。そして「本来は概要がなければ監督は決
められないが、その第1候補はブレット・ラトナーを置いて
他にない」とも語っていた。ただし彼自身は、オリジナルシ
リーズからは卒業したい意向のようで、「“X-Men 4”には
ウルヴァリンは登場させない」とのことだ。
 つまりこれらを総合すると、“X-Men 4”の製作は既定の
事のようで、他に各人の独立シリーズもいろいろと計画が進
行しているようだ。以前の情報では、現シリーズでイアン・
マッケランが演じている敵役マグニトーの若い頃の話という
企画もあったと思うが、それも進んでいるのだろうか。
        *         *
 ここからは、テレビシリーズからの映画化の続報を2本続
けて紹介しておこう。
 まずは、2003年4月1日付第36回と2004年6月15日付第65
回、2005年4月15日付第85回でも紹介したハナ=バーベラ製
作のテレビアニメーション“The Jetsons”の実写映画化に
ついて、ワーナーから再度の実現に向けての動きが発表され
た。それによると、この計画に、新たにドナルド・デ=ライ
ンが製作者として参加。またアダム・F・ゴールドバーグと
いう脚本家が新しい脚本を執筆しているとのことだ。
 元々この計画は、『旅するジーンズと16歳の夏』などの
製作者のデニス・ディ=ノヴィが10年以上も前から進めてき
たものだが、一時はアダム・シャンクマン監督、スティーヴ
・マーティンの主演などの線も公表されていたものの、ここ
1年ほどは音沙汰が無かった。
 その計画が再開されたというものだが、ディ=ノヴィも製
作者として残ってはいるものの、新たな製作者と脚本家が入
るということは、今までの計画はキャンセルということなの
だろう。また少し待たされることになりそうだ。
 因に、デ=ラインは最近ワーナーと契約した映画製作者で
コメディ得意とのこと。またゴールドバーグは、フォックス
で“Revenge of the Nerds”のリメイクなどを手掛けている
ということだ。
        *         *
 もう1本は、2003年5月1日付第38回で紹介した“Knight
Rider”で、以前の紹介の時はリヴォルーションとコロムビ
アの計画だったが、それは頓挫したようで、今回はワインス
タイン Co.(TWC)が製作するという発表が行われた。
 また、今回の発表によると、テレビシリーズの製作者だっ
たグレン・A・ラースンが直接映画版も製作するもので、ラ
ースンからはシリーズ化も視野に入れて映画化を行うとの発
言も紹介されていた。さらに、TWCとラースンとは包括的
な契約を行ったようで、後には“Magnum P.I.”“The Fall
Guy”も控えているとの紹介になっていた。
 因に、TWCでは、2005年12月15日付第101回で紹介した
ように、1980年代テレビシリーズの“The Equalizer”の映
画版を契約している他、アイス・キューブの製作主演で、ジ
ョン・トラヴォルタが出演していたことでも知られる1970年
代後半の学園ドラマ“Welcome Back, Kotter”の映画化の計
画も進めているようだ。
        *         *
 最後に“Harry Potter”の情報で、第5作の“The Order
of the Phoenix”の撮影はすでに開始されているが、そこに
登場するデス・イーター=ベラトリクス・レストランジェの
配役にヘレナ・ボナム=カーターの出演が発表された。元々
この役は、今月公開の『カサノバ』でカサノバの母親役を演
じているヘレン・マクローリーが予定されていたが、妊娠が
判って安全のため降板。代ってボナム=カーターの出演とな
ったものだ。映画の公開は来年7月13日の全米封切りが予定
されている。
 また、“Harry Potter”の原作本を出版しているブルーム
スバリー社からは、第7巻の発行が2007年中に行われるとの
報告もあったようだ。いよいよ最終巻、第6巻でもお話はか
なりダークな方向に進んでしまったが、結末は一体どうなっ
てしまうのだろうか。なお、原書はかなり読みやすい英語な
ので、中学生以上なら1年先の日本語訳を待たずに、最後く
らいは原書で読むことをお勧めしたいものだ。


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井口健二