ちむたんのつぶやき
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2020年01月12日(日) 戦友たちの語らい

去年のずんこさんコンサート以来の更新で、新年のご挨拶もしておらず申し訳ありません。
すっかり、日記ならぬチャーちゃんイベントご報告専用コーナーと化しておりますが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、本日大阪の中央電気倶楽部にて開催された、NHK文化センターさんのトークショー「匠ひびきの乾杯トーク 令和バージョン」に行ってまいりました!
例によってチャーちゃんのお話はすさまじく情報量が多い上にたいへんたいへん自由ですので、順不同、要約のレポになりますことあらかじめご承知おきくださいますようお願い申し上げます。


一昨年に引き続き、司会は同期の鷹悠貴さんことゆみさん、そしてゲストに藤井大介先生。ステージに椅子が三つ並んで置かれていました。
初めにゆみさんがご挨拶され、チャーちゃんと大介先生のプロフィールをご紹介。そしていよいよお二方の入場は…手をつないででした。というかむしろ、チャーちゃんが大介先生を引っ張ってきた雰囲気(笑)。

壇上に三人並び、まずは乾杯(と言っても私達は真似だけでしたが)。
現在宙組の東京公演で大介先生作のショー『アクア・ヴィーテ』が上演中とのことで、そちらの公演グッズ(多分そうだと思う)のコップが登場していました(このコップは、後でサインが入ってじゃんけん大会の賞品になりました)。

着席して、トーク開始。
チャーちゃんと大介先生の出会いは、1991年の大浦みずきさんサヨナラ公演で、その年に入団した大介先生が助手についたとき。
チャーちゃんとしては、ショーの『ジャンクション24』のエヴァーグリーンで初めて大きな場面に出られて、スターの入口に立ったときからの付き合い。

チャーちゃんと大介先生は同い年(ということは私も同じだ)。
大介先生は子供の頃から宝塚歌劇を観ていて、女性に生まれていたらジェンヌになって大階段で羽根を背負いたかった。
チャーちゃんは大きな瞳が印象的で、ピンクの衣裳の似合うかわいらしい男役さん。とても話しやすかった。
チャーちゃんが「大介先生は私が初恋相手だったってむかし言ってた」とおっしゃっていましたが、大介先生はご記憶にないようでした(笑)

ジャンクション24のフィナーレでなつめさんが「あなたにめぐりあえてよかった」と歌うところは「私に向けて歌ってくれてるんだ!」と泣いた。今でもあれはちょっと見られない。
新公ではそれまでソルさんの役ばかりで、大人の男。それはそれで若かったから大変だったけど、初めてミキさんの(若々しい)役がついた。
それまで全然大きな役が来なくて、端っこで一生懸命踊ってる子が匠だって思われていた。その頃からずっとファンでいてくれた方もいらっしゃる。
「あれがもう30年前」「私が20歳の時!?」と二人で盛んに驚いてました。

チャーリーの節目になる大きな公演で大介先生とご縁があったよね、とゆみさん。
初めてのディナーショー『パールアイズ』。大介先生にとっても2回目のディナーショー担当。
若手なのに宝塚ホテル、パレスホテル、高知新阪急ホテルの3か所で、お客様が入ってくれるのかと心配でしょうがなかった。「なんとかなるよね」と言い合ってた。メンバーもみんな若かったし。
当時研2だった壮さんの実家がスポーツ用品店かなにかで「必勝」と書かれた鉢巻きが人数分届いて、それを締めて「頑張りましょう!」って。
若い子たちに心細い思いをさせたくなくて、ご飯もいっぱい連れて行った。高知ではタクシーを一台貸切にして観光もした。自分も若かったけど、他の子はもっと若かったから、母心で。お財布空っぽになったけど(笑)。
本番の前日に高知城に登ってくたびれ、本番は今だから言えるけど眠くて仕方なかった。
打ち上げも、バンドの皆さんも一緒になってすごく盛り上がった。

バウ初主演『チャンピオン!』も大介先生は演出助手。
ソルーナさんの弟さんの振付のソシアルダンス、ものすごく大変で。リフトはあるし、相手役の千絋れいかさんも必死だから足を蹴られてアザができることもあって。
でも私、怒ったりしなかったよ!とチャーちゃんが話したら大介先生がそれを受けて、相手役の娘役に対して厳しく言う人も結構いるけど、チャーちゃんはいつもとても優しかった、と言ってました。
舞風りらさんと組んだとき「チャーリーさん、この髪型どう思います?」と、お稽古終わりの夜11時ぐらいに絵を描いて持ってくるんだけど、その絵が5歳くらいのレベルでほんとヘタで(笑)。
「うん、いいと思うよ、似合うのでいいんだよー」と。私優しいよね!大介先生も「今まで見てきた男役で一番優しかった」と。
演出家の先生にも口答えせず、従順だった。唯一文句を言いたかったのが、カナリアのときのコート。痩せていたので肉布団をたくさん入れていたのに、コートがまたすごく重くて。でも言わなかった。
(ちなみに再演の時、壮さんの着たコートを持ってみたら軽かったそうです)

バウ主演二作目『白い朝』も大介先生と一緒。
柴田先生はその頃、もう目を悪くされていたので見えていないのに、耳で足音を聞いて「チャーリー、出が早い」と熱心に指導して下さってとても感動した。だから外見については自分が責任を持ってやろうと思って、みんなに協力してもらいながら青天や色シケ(っていうんですね)など一生懸命研究した。
柴田先生とはご縁がある。琥珀もそうだし、白い朝をやっていなかったら、大人の男役になれなかった。大人にしてくれた作品だった。
(大介先生もあのチャーリーは色っぽかったよね、とおっしゃっていました)
先生から電話がかかってきて「今やってる○○を見なさい」と参考になる作品を教えてくれた。

最後のリサイタル『ダイヤモンド・アイズ』(←これも大介先生が担当)
退団が決まっていて、バレエのシーンも作ってくれていたんだけど、だんだん具合が悪くなってきてお稽古を休まなければならなかった。休んでいる間、大介先生が振付を代わりに受けてくれていた。
大介先生はジェンヌにもなりたかったけど、田原俊彦さんに憧れて踊りたくて、ジャニーズ事務所を受験して、ジャニーさんとの面接まで進んだけど残念ながら落ちたそうです…すごい…。
昔の大介先生は帽子キャラでかわいかったのだそう。

宝塚で演出家になれてよかった、という話から「大介先生のお酒のシリーズ、みんな当たってるよね!」と。トップスターさんのサヨナラ公演といえば藤井先生という定評があるし、退団したOGさんからもお仕事のオファーが来たりしてる。
忙しいのに東京から来てくれて、でも緊張して昨日は眠れなかったそうでした。

ここから質問コーナー。
「大介先生との一番の思い出は?」
パールアイズ。チャーちゃんがどうしても歌いたかった『Let me try again』のために大介先生が書いた歌詞に、作曲の高橋城先生から厳しくダメ出しをされて、3〜4回書き直してすごく大変だった。
その歌詞が今回思い出せなくて、テープもなくて、楽譜を探してもらったけど見つからなかった。でもずーっと考えていたら突然出てきた、とチャーちゃんが口ずさんでくれました。お客様に伝えたいと思っていたことが歌われている歌詞だったのだそうです。

「一番好きだったダンスナンバーは?」
紫吹淳さんの代役で踊った『ラ・ノーバ』の豹の場面。羽山先生の最高の振付。代役で必死に踊ったので、一番印象に残っている。

「お部屋の清潔感を保つ秘訣は?」
ワンちゃんがいるので、高いカーペットを買わない。洗えるのが大事。とにかく洗って掃除。ハンディタイプのクリーナーを4台置いてあって(車にも1台置いてある)、すぐ動かす。掃除も整理整頓も大好き。男役のときのTシャツも暖色から寒色に並べてた。
整頓しながら台本を覚える。トイレ掃除しながらとか。じっとしていられなくて、ながら覚え。

「お勧めのスイーツとドリンクは?」
マヌカハニーひとさじをホットミルクに溶かして飲む。抗菌作用などあって身体に良い。
低脂肪のヨーグルトに冷凍ブルーベリーとマヌカハニーを入れて食べる。

そこでゆみさんが「チャーリー、綺麗になったと思いません?一昨年の時より」と。
縮毛矯正をかけたのだそうです。在団当時くせ毛がひどいので、ゆるめのストレートパーマをかけてリーゼントを作ってた。
今回縮毛矯正したけど、左手が痛いのではねてるところがうまくブローできなかった。
まつ毛エクステも今日のためにやりたかったけど、衛生面で問題がありできなかったので、今回は自分でつけまつ毛をしてきた。
チーク濃いと思いません?これは三面鏡見てたら頬のところをぶつけてしまって(!)赤くなってしまった。隠そうとしたけど隠れなくて、仕方ないから反対側も同じくらい赤くなるようにチークを足している。だから濃いんです(と力説)。

「大介先生から見てチャーリーにぴったりだった役や場面は?」
タンゴ・アルゼンチーノのドイツ人(ここでチャーちゃんが伯爵伯爵と連発してましたが男爵ですよね)。カッコ良かった。
それからブラック・ジャックの影。常にヤンさんの後ろにいて。
あとあさきゆめみしの頭中将。和物なのに金髪というのは歴代初めてで前代未聞だったけど、とても綺麗だったから。
それを受けてチャーちゃんが「あのポスター撮りには思い出があって」と。
なぜ和装で金髪!?と困ってしまったけど、原作が漫画だから。そしたら床山さん(もう亡くなられた方だそうです)が、顔の左右に垂らすカールを作ってきてくれた。「金髪のかつらで和装だから、これがないとハゲてるみたいに見えてしまう。でもチャーリーのことを絶対変なふうには撮らせないから」と。
白い朝のときにチャーちゃんがすごく努力して研究していたから、今回も絶対ちゃんとしてあげる、と言ってくれた。
それで、カールを着けた上でのメイクも考え直したし、タモさんとのバランスも考えた。斬新だったよね?
(いやもう本当にいいお話で、聞いていてうんうん頷いてしまいました。パンフで原作の大和和紀先生が、頭中将の出番が少ないのが惜しまれるとおっしゃっていたのを私は覚えておりますよ!)

「チャーリーさんをお酒にたとえると?」
甘いロゼワイン。甘いけど爽やかさもあり、赤いけど透き通っている。
ゆみさんが「スパークリング?」と訊いたらそれでもいい、と。ということでチャーちゃんはロゼのスパークリングだそうです。(超納得)

「大介先生はお酒がたくさん入るとどうなりますか?」
すごく酔ってしまうと、過去にいろいろ粗相をしてきた。一番ひどいのは、コンビニの駐車場の縁石を枕にしてしょっちゅう寝てた(…よくご無事で…)。
チャーちゃんは飲み過ぎるとふらつく、ゲラになる、めっちゃ喋るか眠くなって黙るか、だそうです。

そこでチャーちゃんが「話題を変えちゃうけどどうしても言いたい!」と話し出したのが、このトークショーの打合せのときのエピソードでした。
三人の日程が空いていたのが昨年の12月24日。全員がぼっちだから。
チャーちゃん、トークショーで話したいことをノートにびっしり書いて、新薬を飲み始めたところでお酒は飲めないので(飲まないように)車を運転して行った。
ゆみさんがそのノートの写真をパシャパシャ撮って終わり。大介先生ともたくさん話したけど、打合せ自体は5分で終わった。
演出家の野口先生(大介先生の助手をしていたので親しい)も、喫茶店で年賀状を書いているぼっちだからぜひ来たいというので来ていいよ、と言ったのになかなか来ない。
来たと思ったら蝶ネクタイにタキシード姿で登場してきた。もともとチャーちゃんの大ファンで、憧れの人に初対面だからこのぐらいきちんとした格好でないと、ということだったらしい。でもまるで漫才師みたいだった。
で、チャーちゃん以外の三人はめちゃくちゃ盛り上がってしまい、すっごい飲んでみんなベロンベロン。チャーちゃんは飲めないから、何杯コーヒー飲んだかわからない。気を遣わせないように、お店の人にアルコールっぽく見えるレモネードを作ってもらったり、一人でステーキサンド頼んだり、ケーキ食べたり。もう帰ろうとチャーちゃんが言ったらゆみさんがまた1本ワインを頼んでた。三人でワイン4本ぐらい空けた。
チャーちゃんはそこで帰ったけど、三人は次のお店まで行って、野口先生からリアルタイムで動画が送られてきて。深夜だけど何かあったらいけないからと思って見ると、大介先生がゆみさんにマッサージされている。「肩が凝るのは姿勢が悪いからだよ!」と。(ちなみに大介先生は2軒目の記憶が全くなく、マッサージも覚えていないそう。お開きになってタクシーに乗ったのが午前3時だったそうです)

もう次々と炸裂するエピソード一つ一つがあまりに面白すぎて本気で笑い死ぬかと思いましたが、確かにそのノリの中で自分だけ飲めない心境は察するに余りありますね。でもチャーちゃんも「あの飲みがとってもよかったの!楽しくて!ずーっと心の中で私のためにありがとうって言ってました」だそうです。

「Cocktail!でサザンと長渕剛の曲を入れた理由は?」
パールアイズの時、チャーちゃんが日本のポップスが好きだと言っていた記憶があったから。あと、大介先生の飲み仲間の齋藤吉正先生がサザン好きで、部屋で飲み明かしてるときずっと流れていて、これがいい!と思った。長渕剛の乾杯を使ったのは、チャーリーの卒業だったから。

そこで大介先生がお話されたのが、明日海りおさんの公演『Santé!!』を大劇場で一緒に観たときのエピソードでした。
客席ではなく後方にある監督室(狭い)で並んで観ていたら、チャーちゃんがラストの燕尾の場面(曲も『乾杯』だったんですね)で声をあげて泣き始めた。大介先生は外に聞こえちゃうと大慌てで一生懸命背中をさすってなだめたけど、泣き止まない。
チャーちゃんが言うには、明日海さんの緊張が伝わってきて(明日海さんがたまたまそのとき大階段で少しつまずいてしまったのもあって)、曲が鳴ったとたんにあの時の自分に戻ってしまって、子供みたいに泣くのが止まらなくなった。(再現してました。喋ってた言葉ははっきりとは聞き取れませんでしたが、おそらく「もう私、大階段降りられないよ!」とおっしゃっていたような…切なくて胸が痛くなりました…)
目の前で実物で観ると、もう戻っちゃってダメだった、そうです。

ちなみに大介先生もそのお稽古場でCocktail!のビデオを生徒さんたちと観ていたときに「あ、男役のチャーリーだ…」と言って号泣してしまったとのこと。12月24日も二人で思い出して泣いてたよね、とゆみさん。あのとき足が思うように動かせないチャーちゃんをずっとおんぶして移動してくれたのも大介先生だそうで。
とにかく青春の1ページというか、青春時代を共に過ごした戦友で、うまく言えないけど懐かしくて、走馬灯のように思い出して、と二人で頷き合っておられました。(年をとってきて涙もろくなったかも…とも。それ、すごくよくわかる)

チャーちゃんと大介先生の今後の夢が見事に一致している。
チャーちゃんはカフェをやりたくて、大介先生は定年(あと10年)になったらバーをやりたいので、一つのお店を用意して昼はチャーちゃんのカフェ、夜は大介先生のバーにしようと。
大介先生は、今でも舞台に立ちたいと思っている(けど機会がない)OGさん達が人前で歌ったりできる場所を作りたいのだそう。
チャーちゃんの計画がやたらに具体的で、資金から場所から経営計画までかなりこまごまと語られていました(笑)。
花のみちの近くとかだと、ファンクラブのたまり場になってしまってコーヒー1杯とか回転率が悪く、売上が上がらないから食べていけない、だったら隠れ家っぽくした方がいいかな、でもそうすると人が入らないかも、とか。
ゆみさんがチャーちゃんのとめどない語りを「まあ10年あるのでゆっくり考えていただいて」と終わらせていたのがすごくツボでした(笑)。

そこでプレゼントコーナーに。チャーちゃんが使っていたスマホケースと、前述の公演グッズのサイン入りコップ争奪のじゃんけん大会でした。
私は1回戦であっさり負けました。無念。
なお、じゃんけんなのにキッチリ男役っぽくポーズを決めてくるチャーリー様がめちゃくちゃカッコ良かったことを申し添えます。

そして歌のコーナー。懐かしい『みんなのうた』を一緒に歌いました。
大介先生も歌われてまして、チャーちゃんが「演出家は普段絶対歌わないからレアだよ!」と。

その後、去年のずんこさんコンサートのお話が出て『闇が広がる』を少し歌ってくれました。
「友達を忘れはしない」のところで、向かい合って立っていたずんこさんが少しうるっとしていた。それを見て、ここはルドルフとしてだけじゃなく、自分自身として歌ってもいいと思った。
お稽古を見てくださった三矢直生さんが「友達を忘れはしない」のところを「チャーリー、どういう気持ちで歌う?」と何度も聞いてくれた。

あのときサプライズでずんこさんが歌ってくれた『心の翼』。「身体の傷より痛む心を」のところを、もし次に歌える機会があったらぜひ歌いたいと思ってる。

(このまま締めのご挨拶に入っていい?とゆみさんに訊ねてから)

これからまたお薬を調節していくことになっていて、去年はいろいろ仕事ができたけど、体調を考えるとまたちょっと控えなくてはならない。だから次はいつというのが言えないけれど、今度は心の翼のなつめさんのパートを、心の底から、腹の底から歌いこなしたい。

その後大介先生のご挨拶があり、チャーちゃんは再び先生と手をつないで退場していきました。
何度も、何度もお礼を言いながら。手を振って。


本当に素晴らしいトークショーでした。
大介先生との長い日々が培った絆の強さ。大介先生、ゆみさんを始めとするチャーちゃんの周りにいてくれた方々の温かさ、素晴らしさ。
そしてそれを引き出すチャーちゃんの生き方の見事さ。
今回、大介先生という、演出家と生徒という立場の違いがありながら仲間、戦友でもある方が同席されていたことで、それがくっきりと浮かび上がってきたように思います。これまで聞いてきたお話とはまた違った発見がたくさんありました。
この場に参加することができて心から良かったと思います。

次はいつと言えないとおっしゃっていましたが、それはチャーちゃんに限らず人と人との交わりはみんなそうなのだと思います。
だからこそ遠く離れていても想うことができるし、会えたときの喜びもとてもとても大きい。
いつもの通り、先の長い約束をさせてもらえました。
また会える日を楽しみに。


たいへん長くなりましたが、ここまでお読みいただきどうもありがとうございました。


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