ちむたんのつぶやき
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| 2010年02月18日(木) |
忘れ物三題(その1) |
よく見に行くサイトの投稿コーナーのお題が「過去にやらかしたすごい忘れ物」でした。 読んでいたら自分というか家族がらみの忘れ物を三つほど思い出しましたので、まず一つご披露したいと思います。
あれは24年前、長兄の結婚式の日のことです。(そうか来年は銀婚式か) 結婚式は大田区にある教会で、披露宴は渋谷のレストランで行われました。
両親と私は教会に到着し、母はそこで部屋を借りて留袖に着替えました。 結婚式がおごそかに執り行われ、終わったあとはタクシーに分乗してレストランへ移動し、披露宴が始まろうとしていました。 華やかなテーブルにつき、談笑していたそのときです。母がにわかに青ざめました。
「たいへん、教会に靴を忘れてきちゃった…!」
そうです。履いてきた靴を教会の下駄箱に置き忘れてきたのです。教会を出るときは着物姿になっていたので、誰も気付かなかったのですね。 おりしも今まさに披露宴が始まるところ。新郎の両親である父や母はその場を離れるわけにはいきません。次兄は受付などいろいろ用事を頼まれており、まだてんてこまいしていました。
母は私に言いました。 「ほんとに悪いんだけど…あなた行って取ってきてくれない?」
えっ!?今行くの!??と思いましたが、ここで揉めるわけにもいかない。親族が披露宴の席でああだこうだ言いあっている絵面はまずいということは、高校1年だった私にもよくわかりましたし。 仕方なく私は席を立ち、さっき後にしてきたばかりの教会へ戻ったのでした。
今考えればなにも披露宴の最中に出ていかなくても、電話を一本入れておいて披露宴が終わったあとに伺うとか、渋谷にいるんだからいっそデパートで一足買ってしまうとか、いろいろやりようはあったものだと思うのですが、やはり長男の結婚式ということで母はもちろん父も相当テンパっていたのですね、きっと(笑)。いつもならそういう場合必ず怒り出す父も、毒気を抜かれたようになにも言わなかったのをよく覚えています。 大体いきなり行って、万が一教会のみなさんが留守だったらどうなったんでしょうね(爆笑)。
まあ幸い牧師さんがいらして、下駄箱に忘れられていた母の靴をちゃんと受け取ることができたのです、が。
あわてて出てきたため靴を入れる袋も持っていなかった私のために牧師さんが用意してくださったのが、終わった月のカレンダーをホチキスでとめた袋だったのでした。有体に言えば、焼き芋とかが入っていてもおかしくない感じの…(笑)。 兄の結婚式に出るわけですから、わたくしはそれなりにおしゃれをしておりました。 土曜午後の山手線に、いかにも田舎から出てきたという雰囲気のちょっとおめかしをした高校生が、なぜかハイヒールの入った不思議な形の紙袋を脇に抱えて乗っている姿…。想像するとおかしいやらかわいそうやらですが、あの気まずさは今でもはっきり思い出せます。明らかに「なんだろう、あの子…」という感じの目線がきていました(笑)。
レストランに戻りそっと席につくと、母が真っ青な顔で迎えてくれました。母はこういうとき、必要以上に心配する人でした。 披露宴の様子を撮影したビデオが残っていますが、最初の頃の母はえらく固い表情で映っています。その隣の私の席がぽかっと空いているのも理由を知っているとなかなか面白い眺めです。
結局フルコースの二皿目までを食べそこね、ケーキカットも見られなかった記憶がありますねえ。 次兄は私の姿がいきなり消えていたのでびっくりしたらしいです。
ということで、そそっかしい家族がやらかした忘れ物話、第一段はここまで。続きはまた日をあらためて…。
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