ちむたんのつぶやき
DiaryINDEXpastwill


2008年07月27日(日) 泣いてるような星のかなたに青い小鳥が

昔から一度蒸気機関車にのってみたいと思っておりまして。
本日、とうとう夢を実現させました。
その名も「EL&SL奥利根号」。

上野を朝8時ちょうどに出発して水上着が12時過ぎ。特急なら2時間20分ほどでゆけるところを4時間あまりかける、まことにゆとりあるオトナの遊びです、というのは冗談で、メインターゲットはもちろん夏休みの子供たちなのですが、上野駅の出発ホームに行ってみたらそこには、子供の心を持ち続ける大人たちがそれはそれはたくさんカメラを構えていましたとさ(笑)。

上野を出発すると車内では乗車記念グッズやSL弁当が販売され、みんなニコニコ楽しいムード。心配されていたお天気も薄日がさすまあまあのコンディションでした。この時点では。<伏線

上野〜高崎間は電気機関車(EL)で引っ張り、高崎でお待ちかねの蒸気機関車(SL)登場です。
高崎では作業のため30分くらい停車するので、乗客はほとんどが降りてホームの前のほうへ移動します。黒山の人だかり。
電気機関車がするすると離れてゆくと、線路の向こうから聞こえてきました、汽笛の音が!これです!生で聞いてみたいなあってずっと憧れてたんですー!
そしてしずしずと現れた黒塗りのD51。気分はもう銀河鉄道999です(999号はD51じゃなくてC62ですけどね)。
メーテルや鉄郎のコスプレの人はいないのー?とか言ってた私たちは大バカ者ですが。自分でやれ。

連結が済んで、いよいよ走り出しました。スピードがさっきよりは遅くなったかな?程度で、乗っている感覚はほとんどかわりません。
ただ、時折聞こえてくる汽笛の音と窓の外に流れてゆく黒い煙が、いま本当に蒸気機関車に乗っているんだなあという実感を連れてきました。

線路沿いには大勢のカメラを構えた人たちや、お父さんお母さんに抱っこされた子供を見かけました。子供たちが熱心に手を振ってくれるのでこちらも振り返していると、なんだかお召し列車に乗っているような気分になったことでしたよ(笑)。

途中渋川駅でまた30分ほど停車します。ここでは、運転台に上がらせてくれたり、車掌さんの制服を借りて写真を撮ったりできます。私たちはさかんに機関車のまわりをうろうろしてときめいておりました。
当たり前なんですけど、近くに寄るとかなり熱いんですよね。機関士さんたちはしきりに流れる汗をぬぐっていました。
ときどきぷしゅー、と吐き出す蒸気に萌え萌え!かっこよすぎです!!

沼田駅を出たあたりからトンネルが増えてきます。トンネルに入ったとき、窓を開けてみたくてうずうずしましたが、周りの人に迷惑なのでがまんしました(笑)

山がどんどん深くなり、渓谷を横に下に見ながら走って水上駅が近づいてきた頃、空がにわかに暗くなって雨粒が窓ガラスに当たりはじめました。遠くで雷鳴も聞こえています。
みるみるうちにどしゃ降りになりましたが、山のお天気は変わりやすいです。水上駅に到着したときにはかなり小降りになっていました。

私の両親は群馬出身で、特に父は山に近いところで育ったので、群馬の雷の恐ろしさは子供の頃からよく聞かされていました。実際、小学1年の夏休みに伯父の家に遊びにいき、突然のものすごい夕立で停電になったこともありましたし。
ただでさえ雨女のわたくしのこと、送迎バスで旅館にむかいながら一抹の不安が頭をよぎりました。
帰り、また降り出して列車が止まったらいやだな…と。


今回参加したのは、往復の列車と水上温泉での日帰り入浴(昼食つき)がセットになったツアーでした。
予約した旅館は「水上館」。
利根川に面した緑したたるお風呂がとても良かったです。14時すこし前だったので、ひろーいお風呂を最初は私たち二人きりの貸切状態。ちなみに外は案の定またしてもどしゃ降り。川の水かさがみるみる増えて、水も茶色くなってきておっかなかったですが、遠くでラフティングをやってるのが見えてたまげました。大丈夫なのかー?

帰りの列車は水上発15:20。外はしのつく雨。とどろく雷鳴。
しかし水上駅に戻ってきたら、力強い汽笛が聞こえて「ああ、大丈夫なんだ!」ととても心強く感じたのです…が。
残念ながらというかやはりというか、止まってました、上越線。

お席でお待ち下さいということでそうしたのですが、雨は激しくなるばかり。
一時間あまり経ったのち「この列車は運休になりました。代替バスをご用意します」とのアナウンス。あああ、やっぱり…。

バスは順次来ますので並んでお待ち下さいとのことで、周りには小さなお子さん連れの家族も多いことだし、オトナ二人の私たちはゆっくり行こうね、とほとんど最後に改札を出ました。
最初のうちはわりと順調にバスが来ていたようですが、そのうちぱったり来なくなってしまいました。どうやら最初に乗った人たちを沼田駅まで送ったバスが戻ってくるのを待たねばならないようです。
列を見ると、あと2台くらい待たなきゃ乗れないんじゃないかなー、という感じ。今日が土曜だったら予定を変えて温泉に1泊というのも悪くないのですが、あいにく明日は仕事です。今日中に帰り着かねばなりません。
時間は5時過ぎ。だいぶ暗くなってきました。

…。

実はむかし(たぶん高校ぐらい)の頃、この水上温泉に母と来たことがありまして。そのときは在来線ではなく、新幹線で上毛高原駅まで来てタクシーに乗った記憶がありました。
今いる水上駅から温泉街はすぐそこ。ということは、タクシーをつかまえて上毛高原まで行くという手がありそうだ、と思い当たりました。
行列を抜けて乗り場に見に行くと案の定1台もいませんでしたが、ちょうどその時私を待っていたかのように空車が現れたのでした。これはもう乗っちゃうしか!と、運転手さんに「上毛高原まで時間と料金はどのくらいですか?」と訊いたら15分、4000円くらいとのこと。あと新幹線の切符も買いなおすことになるので痛い出費ですが、時間と体力にはかえられないと判断して乗り込みました。
運転手さんには「今度はもっとゆっくり来てください」といわれました。その通りですわ、ははは。

高崎のあたりですさまじく鮮やかな色の夕焼けを見ました。自然の力ってすごい…。

上越新幹線には、2005年1月に鶴岡へバレーを観にいって帰りの飛行機が荒天のため欠航になったときにも助けてもらいましたが、今回もお世話になることに。もう足を向けて寝られません。二度あることは三度ある、でないことを心から祈ります。

結局家についたのが8時半過ぎでした。当初の予定では上野着が19時ちょっと過ぎのはずだったので、そんなに遅れずに済んだかな、と。新幹線は速いのですねえ。

と、後半はハプニングもありましたが、長年の憧れの蒸気機関車に乗れて、いいお風呂にも入れて、総じて楽しい一日でしたよ。
次は水上駅で転車台を見るんだ!<こりてない


timuta |MAILHomePage