ちむたんのつぶやき
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ここのところ起きているしんどいことのうちのひとつは、父のことなのでした。 2月、血液検査で貧血がみつかり、消化器からの出血が疑われていました。 便の潜血検査ではとりあえず異常がなく、それ以上の検査もしないことになったと父から聞いていたのですが。
このあいだの土曜の話。 先週半ばから頭痛がひどかったので、いつも飲んでいる薬(処方箋がないと買えない)をもらうために、父がふだんかかっている内科へいきました。 そしたら先生が「ちょうどよかった、娘さんにお電話しようと思ってたんです」と言うのですね。 実は、消化器の精密検査(胃の内視鏡と大腸ファイバー)を強く勧めているのだけれど、お父さんがどうしても嫌だと言われる。ここは娘さんから話してもらえないかと。 先生としては、やはり消化器からの出血があるのではないかと考えていて、発見が遅れれば遅れただけ厄介なことになるから、早めに専門の病院で検査をした方がいいとお父さんには話してあるが…というのですね。
やっぱりそうだったのか、と思いました。 2/19の日記でも書いたように、便潜血検査はあまり精度の高いものではないので中を見て詳しく調べるのがセオリー、とネットで調べると出てくるのに、どうしてやらないんだろうと不思議だったんですね。 でも先生はちゃんとその通りに勧めてくれていて、父がそれを私に隠していたわけです。私に話すと当然私も検査しろと言うに決まってる、と考えたのでしょうが…(実際その通りだけど)。
先生の話を聞いて、今晩父に話をしようと段取りを考えながら、でも本当はそんなこと言いたくないなあ、としみじみ思っていました。
人にはそれぞれ、他人には理解しづらいウィークポイントがある。 たとえば、私は化粧品売場がすごく苦手です。同じ“装う”ものでも、洋服や靴やバッグの売場は全然平気なのに。 逆に相棒は化粧品売場は平気で行きますが、洋服の売場は苦手。 同じように見えるものでもこれはイヤ、理屈ではうまく説明できないけどイヤなんだー!というものがあるのではないかと。 そして父にとっては、あまたある病気の中でも、胃腸に病気があるというのが一番怖いことなのではないかと思うのですね。 今から30年以上前、胃が痛くて病院に行ったら胃がんの疑いを指摘され、やはりすごく悩んでがっくり落ち込んでしまったのだそうです。結果は問題なしだったのですが。 なんというかこう、最も触られたくないところ、なんだろうなあという気がして。 まあ基本的に病院大嫌いな父なので、何の病気であっても嫌がるのは目に見えていますが、おととしの心臓ペースメーカー手術の時にはこれほどの抵抗は見せなかったのですよね。 まさか私にまで隠すとは正直思っていなかったです。それだけ怖いんだなあ…。 そんなに怖がっているものを、たとえ早期発見が肝心だからと言って無理に勧めることが果たして良いんだろうか?とどうしても考えてしまいました。
ちょうど6日の金曜日がペースメーカーの定期検診で、会社を休めなかった私の代わりに付き添うために次兄が実家に来ていたので、一緒に話を聞いてもらおうと腹を決めて臨んだ夕食後。
…こっぱみじんでした。 次兄も心をこめて説得してくれましたが、どうしても聞き入れてもらえませんでした。 やっぱり、ほんとに、心底、イヤなんだね。
心配してくれるのは有難いとは思うけど、病気かもしれないと考えるだけで目の前が真っ暗になる、今夜眠れなくなるかもしれない、んだそうです。 いまこうして普通に元気でゴルフが出来ているのに、検査なんか受けたら病気にされてしまう、と言います。 もう83歳、そんなに長く生きるわけではなく、仮に検査して何かみつかり手術したところでいくらも寿命は延びやしないのだから、余計なことはしないで今のまま暮らしたいと。 その認識が必ずしも正しいとは思わないけれど、父にとってはそれが真実で。 はっきりしないのを心配しているのは怖いから検査を受けてもらって白黒つけたいと思うのは、ある意味私の…本当の当事者ではない私の、エゴとも言えるのです。 (もちろん、家族がとても心配しているのに検査を受けようとしない父だって勝手ではあるんですけど)
ここまで言われてしまうと、もう何も言えなくなってしまいました。 首に縄をかけて病院へ引っ張っていくわけにもいかないし、私はお医者さんではないので、検査を受けてもらうことについて確固たる信念は持てないんですよね。 「軽い気持ちで受けてみればいいじゃない」とは言えない。大腸ファイバーは検査前にお腹を空っぽにしなくてはならないので、体力的にも気分的にもけっこうしんどいもののようですし。 結局、父が自分の部屋へ引き上げてから次兄と話して、しばらく様子を見ようという結論になりました。
父は今週も月・水・金とゴルフに行きます。 昨晩は知り合いのご婦人方とお食事の後カラオケでした。 来週末は私や相棒と日光に行きます。 こういう日々がずっと続くことを父自身も、家族も望んでいます。 そのために何をするのが最も良いことなのか、どう選び取って決めていくのが正しいのか。 二つの道は同時に選べない。 未来が見えたなら、どんなにいいでしょう。
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