ちむたんのつぶやき
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2005年09月12日(月) 早すぎて

月曜、今週も始まっちゃったなーと出勤した私を待っていたのは、13年前新卒で入社した時からずっとお世話になっていた元上司の訃報でした。
5年前に定年退職した後も別の会社でけっこう長く働き、とうとうフリーになったよ、と聞いたのもそれほど前の話ではなかったと思います。
6月に大腸ガンが見つかり、手遅れで…とのこと。
65歳の誕生日まであと2ヶ月の急逝でした。

いろいろな思い出が頭を過ります。
温厚な紳士でした。愛妻家で、奥様の手料理がご自慢でした。
残業時間にコンビニのおかずをかき込んでいたら、私の背後を通って覗き込み「そんなの食べてかわいそう。僕ね、これからかみさんの五目御飯食べるんだよ」と言って帰っていきました。それ以来、
「部長、昨夜のおかずは何ですか」
「ゆうべはねえ…」
という会話をどれくらい交わしたことでしょうか。
当時はまだ、女子社員が上司にバレンタインデーのチョコを贈るうるわしい風習が残っており、ホワイトデーには奥様お手製の美味しいクッキーをいただいたものでした。

もともと人事・教育畑の出身でとても面倒見がよく、部門を問わず大勢の社員に頼りにされていました。
ある年いただいた年賀状に「今年は目覚めて下さい」と書き添えられていて「ほんじゃ今の私は寝てるってことかい!」と思ったこともありました。
今だったら「よし起きたね」って言ってくれるかな。
いや、まだ寝てると言われる気がします。

元気で、穏やかに微笑んでいる姿しか思い出せません。
好奇心旺盛なかただったし、やりたいこともまだまだたくさんあっただろうに。
あんまり早すぎる。

会社もずいぶん変わってしまって、長く勤めている社員が昔を懐かしむことも珍しくなくなって。
和やかだった時代を象徴するような存在でした。そういう感傷もあるのかもしれないけれど。

もう5年前に退職されているので本当は違うんですけれども、一番馴染んだこの呼び方で。

M部長。
お世話になりました。なりっぱなしでした。ありがとうございました。
思わず「お元気で」と締め括りそうになるくらい、早すぎるけれど…
どうぞ、安らかにお眠りください。


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