ちむたんのつぶやき
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| 2005年05月29日(日) |
「君住む街へ」ツアー(その2) |
今日も良い天気です。<伏線
早起きして朝の爽やかな空気の中、お部屋の露天風呂に入り、身支度をさささとしてマジレンジャーを見るトホホな私達。 相棒は「スーパーヒーロータイムじゃない!」とショックを受けておりました。東京では日曜朝7時半〜8時半の「マジレンジャー」「仮面ライダー響鬼」を放映する1時間を“スーパーヒーロータイム”と銘打っているのですが、山形では響鬼は別の時間帯の放映のようです。 なぜ彼女がそれにショックを受けるのかはもう20年の付き合いですが理解できません(笑)。
内容超充実、美味しい朝ごはんを頂きながら、今日の予定を相談。実は昨日から懸案になっていたのが「パイオニアの本拠地に行くかどうか」だったのでした。 なんせ遠い!旅館から昨日行ったフルッティアまでの距離のざっと倍近いと思われます。果たして歩き通せるのか。まさかタクシーで「東北パイオニアまで行ってください」なんて死んでも言えません。バスもなさそうだし。 行ったからって別にトモさんに会えるわけじゃないし、おまけに小心者なので、万が一見かけたとしても単にビビるだけだし。 でもここまで来ておいて、行ってこないっていうのはどうなの?次いつ来られるかわからないのに… と堂々巡りの協議の結果、見るだけ見てみようということになりました。 旅行かばんを肩から提げて(1泊だから大した荷物ではないですけど、歩くとなるとそれなりに重い)、国道13号線をレッツゴー。てくてくとひたすら歩きました。 昨日も述べた通り、歩いている人なんて私達以外に誰もいません。しかもあからさまに旅行者スタイル。あまりにも不審です。
国道ですから2車線、所によっては3車線。広い歩道の脇を車がびゅんびゅん通り過ぎていきます。昨日よりは涼しい日だったのですが、太陽がだんだん高くなるにつれ、アスファルトの照り返しでじりじりと暑くなってきました。脇は原っぱだったりさくらんぼ畑だったり、すぐ近くにきれいな形の山々も見えて実にのどかな田園風景なのですが。 こういうのってどこかで見たことあるなあ。 そうだ、映画の「スタンド・バイ・ミー」だ…(あれは線路を歩いてたんですが)なんて。またキングですか(ひとりツッコミ)。
うう、それにしても暑い。水分補給しつつも、なかば朦朧としてきました。 歩くこと30分、とうとう遠くに見慣れた「Pioneer」のロゴの看板が…見えてるんだけどなかなか近づいてこない(笑)。
ようやく工場の塀のところまで辿り着きました。私達の実家のあたりは工場の多いところなのですが、工場の造りって基本的に同じなんでしょうね、印象がとても似ていました。きちんと手入れされたたくさんの植木の向こうに、四角い建物がいくつも連なって建っています。 角を曲がると正門があります。もちろん入れるわけもなく、塀に沿って歩いてみました。道を挟んで左側に倉庫のような建物と駐車場があり、レッドウィングスのバスが停まっていました。あのバスも遠征で相当長距離の旅をしていますが、私達だって負けてないぞ、みたいな間違った感慨を抱きました(笑)。
右手に体育館とおぼしき建物が見えました。ああ、普段あそこで練習してるんだあ、と推測で感激。写真撮ろうかと思いましたが、工場にカメラを向けて産業スパイだと誤解されても困るので諦めました(産業スパイは携帯で撮らんだろう…)。 くやしいので撮った全く意味のない写真がこれです(笑)。
未練がましくいつまでいても怪しいだけなので、潔く?別れを告げて歩き出し、フルッティアへ<またかよ だってマスクメロンパフェ、どうしてももう一度食べたかったんだもーん。 かなりヘバってきていたので、辿り着いた時まるで砂漠のオアシスのように思えました。店員さんに「昨日もいらっしゃいましたよね」って覚えられてるし(笑)。この方は以前東京にお住まいで、しかもうちのけっこう近所だったことが判明。それに甘えて、キッチンのところにあるレッドウィングスのサイン色紙の写真を撮らせてくださいと図々しく頼む私…。ショーケース越しだとうまく撮れなかったので、カウンターの中まで入れていただいてしまいました。いい年して全く。 このサイン色紙に書かれていた日付が、今年の3月23日だったんです。23日というと、Vリーグの決勝戦が終わったのが20日。天童に帰ったのが21日。トモさんの春高バレーゲスト出演が22日で、その翌日になるわけです。 ひょっとしてチーム全員でフルッティアにやって来てパフェで残念会をしたのか?それはステキすぎるぞ!と思っていたのですが、23日に天童温泉のホテルで開かれた報告会で、フルッティアの社長さんがサインしてもらってきたということが判明しその妄想は夢と消えました(笑)。 レッドウィングスの選手の方はよくいらっしゃいますよ、とのことでした(トモさんは?とは訊けませんでしたが)。マッチョさんが旦那様とお見えになるそうです。 選手に会うとかはともかく、ほんとにここはいいお店なので、天童に行く機会があったら是非寄りたまえ!と太鼓判でお勧めしておきますです。
駅前に戻って、タクシーで山寺(宝珠山立石寺)に向かいました(この旅行で初めての車移動…)。 目の前にそびえたつ石段。一番上の奥の院まではなんと千十五段あるそうです。運転手さんが「石段を登る時には門前のお土産屋さんに荷物を預けた方がいいですよ」と言うのでそうしました。そうしておいてよかったです。
鬱蒼とした杉木立の中、石段をひたすら登ります。 なんせ今日だけで日盛りを約7キロ歩いてきているわけで、えっちらおっちら登っていくうちに暑さと疲労で意識が遠のいて、トランス状態に入ってきました。さすがに足元が危うくなり、途中の仁王門のところでしばし休憩してから意地と根性で登った五大堂。 ぱあっと広がったのは、町並み、川、線路、そして緑の山々と雲を浮かべた青い空。しんどい思いをして石段を一生懸命登ってくると、こんな光景が目に飛び込んでくるのです。 私には信仰心のかけらもありませんが、この建物を設計しここに配置した人には、崇高な存在から与えられる慈悲を形にして表したい、という思いがあったのではないかという気がします。登っている途中、上から降りてくる人たちがみな一様にどこか穏やかで嬉しそうな顔をしているなあ、と思っていました。 この眺めを見てきたのなら、それもわかる。 涼しい風が、汗を一気に乾かしてゆきました。
山寺から天童駅までの帰りは観光幌馬車(という名の無料マイクロバス)で。沿道にずっと続く果樹園では、さくらんぼがいっぱい実りはじめています。もうすぐさくらんぼ狩りのシーズンです。
帰らなければならないのがとても残念でした。 この静かな美しい町で見聞きしたものすべて、楽しいことばかりでした。美味しいものも、親切な人も。 緑滴る山々に新幹線の窓から別れを告げながら、また来たいなあ、と心から思いました。
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