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■ 花。
枯れ逝く花の前で佇む無力な僕の目から溢るる
滂沱の雫達は
頬を伝い首を掻き毟り胸を焦がし
枯れ木の身に焼け付く痕を残す
幼い気持を擽る南風に身を委ね
ただ無邪気なまでに幸せを願う花を
私は私の私のための無力さで枯らしていた
萎れて地面に向って頭を垂れる花に
一滴の水の注ぐのを躊躇し
ただただ見とれる私の瞳に
新生の雫達が水面を作り
枯れかけた花を歪めて映す
…花は鉢植えから外へ出れるでしょうか?
外で枯れないように折れないように
強く天を目指せるでしょうか?
それでも花は私の不安を拭い去らずに
貧弱なまでの強さで外を目指すことでしょう
2002年07月02日(火)
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