へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 4部作「軽い茶番劇」














<序>

可愛らしい気持で あなたを愛しましょう

目の前を通り過ぎてゆく人に目もくれず

恥じらいもなく愛し合いましょう

呼吸が睦言が涙が

ボクの頬を擽る快感が

胸を熱く締め上げるようです

この日が好きだから

この日を永遠の日にしましょう

明日も 明後日も

この日が来ることを祈りつつ

握ったキミの手を放し

「またね」と手を振りましょう

暮れなずむ街に消えてゆくキミの後姿が

小さく 小さくなろうとも

いつまでも 見えなくなるまで 飽きることなく見守りましょう

小さく 夕陽に溶けて 消えてしまうまで

寂しい

不意に襲う 強烈なまでの寂しさ

耐え切れずキミに電話してしまう

「どうしたの?」

その一言で我に帰り 

「あ・・・や、なんでもない」

と 恥じらいながら呟くボク

一瞬一瞬が幸せと思えてしまう

そんな恋だったと思う




<失>

何年経っても変わらないのは

暮れなずむ街と あの夕陽

何年か経って変わったのは

キミの横で幸せそうにする奴

何年経っても変われないのは

過去の重石を捨て切れない

つまらなさ過ぎるボク



<責>

あぁ キミを無くして ボクを亡くす

ボクが亡くなっても キミは笑う

あのオトコの横で

ずっと

キミは笑うことでしょう

それでも

そうと解っていても忘れられないボクは

やっぱり

つまらないオトコだと思う。



<結>

いい加減 目を 覚ませよ!
















2002年04月28日(日)
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