へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)



 未刊「夜」









微妙なまでに流れ出す時を

躊躇の砂で堰き止めれば

迷いの小山が堆くなり

流れる時は道草を食う

時に触れば

硬質ガラスの感度

滑らかな肌の感度



感じるものは全てが夢か幻か妄想か



砂は小山を作るのに狂奔する

時は回り道をして迷子となる

ボクはそんな夜を果てしなく愛している

狂騒する

この街の夜を

愛している








2002年02月14日(木)
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