| 【File036】レプリカとCGのあいだ・・・戦う翼たちの戦後�� |
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2002年04月07日(日)
先日の事、BS2で放送された戦時中(1942)に製作された戦争映画「軍旗の下に」を観る事が出来ました。衛星系受像システムを持たないATFですが、まあ知人友人の人脈を駆使(昼飯を奢る、仕事を代わる、その他色々苦労)してですが、それなりの価値はありました。英国海軍の新造王国駆逐艦トリン号を舞台に艦長以下副長、士官達、先任兵曹、一般水兵たちと彼らの妻、婚約者、恋人、家族との交流を描いた、まさにハヤカワ文庫の英国海軍を舞台にした小説の定説通りのストーリーで、その方面の小説ファン(資料室�△鬚翰�いただければ一目瞭然)であるATFにとっては満足行く作品でした。戦闘シーンは少ないながら迫力の夜戦シーンと独爆撃機に対する対空戦シーンが挿入されています。中でも対空戦シーンは迫力満点です。肉薄してくる独爆撃機は、その方面に詳しい方の言によればユーカンスJu88、なんと実機です。鹵獲機なんでしょうか。編隊飛行シーンは流石に合成のようですが、単機シーンは実写記録フィルムには見えません。この映画の1シーンとして撮影されているようです。対する駆逐艦側では、二連装主砲、給弾シーンがリアルです。そして英国軍艦と言えばコレ、ポムポム砲。恐怖の弾幕を張り巡らします。そして防空の要20mmエリコン機銃。奮戦空しく2発の直撃弾を受け、駆逐艦は撃沈されますが・・・。この作品のように戦中、戦後間もなくに制作された二次戦モノ作品にはマニア涎垂の実機が多々登場しますが、流石に戦後60年も経つと実際に飛行可能な実機の数は限られて来ます。現存する二次戦航空機の多くは博物館や戦争記念館に陳列されているか、または一部の個人コレクター(お金持ち)の所有物です。以前にも書きましたが、戦車や装甲車両、火砲などは現用の兵器でも代役が可能です。見栄えは味気ないですが・・・ね。そして艦船にしても、また然り。実際多数の作品で、各国軍の現用兵器が当時の兵器役で登場してます。しかしながら航空機に関しては、流石にジェット機を零戦だと言って登場させる訳にはいきません。多少のカッコ違いは我慢するにしても、やはりレシプロ機でなければ・・・。と、言う訳で、今回のテーマは戦争映画にも大きく影響する�犖渋犬垢詁鷦\鏥 瓮Ε�ーバード�瓩燭舛里�話です。
【最近の作品に登場する二次戦機の現実】 さて昨年公開され超話題(良くも悪しくも)作となった「パール・ハーバー」(惜しくもラズベリー賞は取れなかった・・・)ですが、飛行可能・不能の実機、及び撮影用に製作されたレプリカ機、画面処理で登場するCG映像合成機と多数の機体が登場します。一般の観客には、登場する英米独日の航空機たちが、実機であろうがレプリカであろうがCGであろうが関係ないんでしょうが、マニアにとってはストーリーや設定と共にそこが評価の大きな基準。幾らCGによる大編隊が登場しても、たった一機の飛行可能な実機シーンには適わないのです。「パール・ハーバー」に登場する日本軍戦闘機の代表的存在�猯軅錙疥躰梓肋綫鐺�機�瓩任垢�、実際真珠湾攻撃当時に使用された型とは違いますが、本物が登場、と言うだけで何人かのマニアがワクワクしながら観に行ったはずです。ストーリーにはガッカリしても、実際に飛行する�猯軅鎰瓩魎僂譴燭箸いΔ世韻破�足した方も何人かはいたはず・・・。その他日本海軍機としては往年の名作「トラトラトラ」にも登場した名機AT6を改造の97艦攻や99艦爆、他の実機ではカーチスP40戦闘機、C47輸送機やB25爆撃機も活躍してました。もうひとつの話題(レイチェル・ワイズの白いお○・・・失礼)作は「スターリングラード(2001)」オープニングで渡河するロシア軍の艀群に対して投弾、機銃掃射を加える�爛好帖璽��瓩海譴錬達任覆�ら中々迫力がありましたが、物語中盤に登場する市街を爆撃する独爆撃機(型式なんだっけ?忘失)投下する爆弾が、爆弾倉からポロポロ・・・悪い言い方をすれば鳥が○ソをするような感じで落ちているのは頂けません。この作品では2両登場する改造レプリカ三号戦車(司令部前のシーンではCGで大戦車軍団が登場)も話題になりました。これら二作品からは、もはや飛行可能な二次戦機の数が激減している、という悲しい現実を如実に実感させられるのでした。 【戦う翼たちの戦後・・・】 前述の如く、第二次大戦後60年近く経った現在、飛行可能な二次戦機、俗に�爛Ε�ーバード�瓩噺討个譴覽‖里凌瑤老禪困靴討い泙后�戦車や軍艦は基本的に動力源が二次戦時と一部変わっている(高性能タービンエンジンや原子力エンジン等)とは言え、キャタピラやスクリューで走るという機構は変わっていません。しかしながら航空機、特に空戦の主役である戦闘機や爆撃機は、プロペラで飛ぶレシプロ機からジェット機へと、その推進機構が大きく変化しました。したがって旧式レシプロ軍用機の各国空軍における需要は、一部特殊用途(訓練や救難、局地戦等)を除けば極端に少なくなった為、各国空軍、特に戦勝国である連合国側でも、二次戦後多くの機体がスクラップとして二束三文な価格でスクラップ業者に売り飛ばされました(一部は数年後に発生する朝鮮戦争時に�犢盂朖瓩杷磴ぬ瓩気譴燭蝓¬唄峭匐�に払い下げられたり、後進・・・じゃない発展途上国での独立戦争や内戦を戦う事になります)。この時一部の心有る人々(お金持ちではなく一般の有志たち)がスクラップとして潰され解体されたり、溶鉱炉で溶かされる直前の幾つかの機体を、困難な状況の中、救出します(後年、このスクラップ直前から救われた機体が�猜�石�瓩吠僂錣蠅泙后貿埓鏐颪任呂發辰半�況は厳しく、一部研究材料として戦勝国側に引き取られた機体を除き、終戦時に残存した機体はほとんど焼却、爆破、埋没、海没などの運命を辿りました。 米軍爆撃機を代表する2機種に限って見ても以下の数字には驚かされます。 ★B29 生産数 3900機→現存29機(内現在飛行可能 1機) ★B17 生産数12000機→現存45機(内現在飛行可能14機) 【スクラップ変じて�爐�宝�瓩箸覆襦� しかしココで人間たちのエゴが発生します。あれだけ大量にあったモノが、いざ無くなってみると�爐覆鵑任海鵑淵灰箸豊瓩斑欧�のが人間の性分。片っ端から撃ち殺し絶滅させた動物は数知れず。また壊しまくり、掘りまくった歴史的遺物も計り知れません。元々少ないモノの価値が高いのは当たり前ですが、溢れるほどあったモノが、急激に少なくなり、希少になると価値が上がるのは悲しいかな当然の理です。所謂�爛灰譽�ターズ・アイテム�瓩箸��爛凜�ンテージ・アイテム�瓩辰童討个譟�一部お金持ち、それも半端じゃない億万長者な方々にとってのこの上もないお宝となる訳です。まあ、これは航空機に限らずAFVでも同じですが・・・でも軍艦を個人で所有してるって話は聞かんなぁ〜。 【戦争映画の�爛好拭璽Ε�ーバード�瓩燭繊� こうなると戦争映画に出演する�爛好拭璽Ε�ーバード�瓩燭舛僚弍蚓舛盖涎磴縫魯余紊�る訳です。「遠すぎた橋」でのロバート・レッドフォードの出演料が破格だったのは有名な話ですが、それに匹敵する・・・いや、それ以上かも。第一お付きのスタッフ(整備・補給・運送等)も半端じゃない。何分御老体ですから、墜落でもされたら大事です。保険金もバカになりません。モノ黒映画であれば、飛行シーンに実写記録フィルムを組み合わせたりできますが、カラー映画が当たり前の今日、カラーの記録フィルムは限られます。白黒で撮影されたフィルムを画像処理によってカラーにするって手もありますが、やっぱねぇ〜。前にも書きましたが「メンフィス・ベル」に使用されたウィリアム・ワイラー監督による実写フィルム位が限界じゃないでしょうか?この作品では、飛行可能な実機(確か3機)と地上撮影用の数機、そして編隊飛行シーンには、実機3機の様々な角度から撮影された多くのカットと実写フィルムが使用されています。さあ、こうなるともうスクリーンで�爛璽軅鎰瓩筬爛哀薀泪鶚甅爛瓮奪機辞甅爛好團奪鉢甅爍贈隠鍬瓩陵沙僂牢僂譴覆�なるのでしょうか・・・。
最早、重要文化財となってしまった二次戦の�爛Ε�ーバード�瓩燭繊�スクリーンを通して、彼らの躍動する大馬力エンジンやプロペラの噴流は伝わらなくなってしまうのでしょうか・・・次回は、ロマンを求め世界中のマニアやコレクターを楽しませる為に世界中を飛び回る方々のお話です。 今回のカキコミの一部は文春文庫刊「幻の大戦機を探せ」K・ホフマン著 北澤和彦訳を下敷きにしています。【続く】
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