暑かった。 慣れただなんだと適当に言ってみたが、 やはり暑い日は暑いのだ。 とはいえ、基本的にエアコン室内な極爆。どれほど外が地獄であろうと、日中は快適に過ごしている。 それでも、帰宅時のあの暑さを考えると、日中どれほどだったのか、と思わず戦慄してしまった。 夏は過ごしやすい北国ではなかったのかぁっ! 今年何度目かの叫びである。
本日、昼ご飯はコンビニで適当に済ませるつもりであった。 漫画も読めるし、なにより食堂よりも安い。 昼休みのチャイムと共に、他の方々がぞろぞろと動き始める中、 さてパンは何を買おうか、などと思案していた極爆の耳が、 とある上司の会話を拾った。 「今日?今日はカレーだろ!」 …カレー!! 何と言う心地良い響き。 そうか、極爆の身体は、カレーを求めていたのだ。 という訳で、先程の計画はどこへやら。極爆はカツカレーを求め、食堂へと足を運んだ。 カレーカレー、と何気なく本日の献立を眺める極爆。 さて、カレーを食べる事は決まっているが、日替り定食は何だったかな? 「豚の角煮」 ぶ、豚の角煮だとう!? 目前で燦然と光り輝く豚の角煮。何と言う甘美な響き…。 はっ!待て待て、極爆はカレーの為にここまで来たのだ。ここで日替り定食に変更とは、あまりに節操が…いや、しかし… 食券販売器の前で苦悩する極爆。カレー…ぶた…。 いい加減、購入を待つ後ろの方々の目線も厳しくなった頃、断腸の思いで決断。 カツカレー。 初心、いや、もともとコンビニが初心なのだからアレだが、やはり食堂に来た動機を第一に、と考えた結果である。 しかし、そんな思いで選んだ為、目の前に置かれたカレーには、先程の心躍る感動は無く。 隣の席の他人の豚が気になって仕方が無かった。 ああ、豚が良かったのかなあ… いまいち納得出来ずに食事を済ませた極爆。 せっかくの豪華な昼食が、無惨な末路に終わったのだ。 コンビニ…行けば良かったかな?
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