金曜日である。 おかしい…つい最近、月曜日を迎えたばかりでは無かったか。 生活スタイルを元に戻した途端に、時の流れる速度は加速を始め、 今なお、そのスピードは増している気がする。一週間が早く流れるのは悪くは無いが、 積もり積もれば、それは極爆の年齢を一段階進ませ、 あっという間に30歳の入口まで極爆を運んでいってしまうのだろう。 …そうか、これが「歳を取ることに対する恐怖」というやつなのか。
鼻汁により鼻孔エアダクト完全封鎖、呼吸は完全に途絶された。 残された供給源は、口からの僅かな酸素のみ… という、いつもと変わらぬ息苦しさで覚醒した極爆。 そう、対鼻炎用ハイテク兵器、「クリーム型マスク」は、何の役にもたたなかったのである。 無力…ハイテク兵器は、重度のアレルギー性鼻炎に対して、全くの無力だったのだ。 −イオンだか+イオンだかリチウムイオンだか知らないが、 「塗るだけで花粉を寄せ付けない」というのは、デマだったというのか…! まてよ…そもそも、極爆は何のアレルギーなのだろう? 過去の検査では「雑草」とだけ伝えられたのだが、 ひょっとして花粉では無いのか?それに、雨天だと被害が悪化するというのも、 花粉症とは少し違わないだろうか? どうやら、今一度精密な検査が必要な様である。 真の原因が解れば、きっと適切な対策もたてられる筈だ。 となると…ああ、また採血か。
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