本はあればあるだけ読んでしまうもの。 という真理に気付いた極爆。 ひたすら数を読みまくり知識を詰め込む、というのも悪くは無いが、 やはり極爆は、同じ本を何度も読み返し、 台詞をそらで暗唱出来るくらいにまで読みつくす方が好きである。 …金も無いし。 記憶に留められない本をいくら買った所で、極爆の血肉には出来ない。 過去から連綿と続く名作を、何度も読み直して初めて、 自らの知識として転換出来るのである。 今回で五度目となる文庫を手に、己にそう言い聞かせる極爆。 そう、これは、決してケチだからとかでは無い…無い筈なのだ。
通勤に地下鉄を利用している極爆。 周りの人々が「ピッ、ガシャン」で改札を通過するのを見かける様になってから、 随分と時が過ぎ去った。 スイ○だのサ○カだのと、場所によって呼び名は違うが、ICチップ内蔵のハイテク機器による、次世代改札である。 そうして、日に日に「ピッ」人口が増えていく様を間近で観察してきた極爆だが、 自身は未だに定期券のままだったりする。 だって、何だかおっかねんだもん。 とまあ、適当に答えてはいるものの、 最近、何だかこういう新しい物にすばやく飛び付けない自分が存在しているというのを発見してしまい、 それはそれでショックだったりする。 むう…極爆はこうも保守的な人種だったろうか。 懐古主義、という程古臭いつもりは無いものの、 やはり、最近の若者についていけなくなっているのは確かである。 いかんいかん。極爆はまだ若い筈だ!こんな事でどうする! 学生の頃を思い出せ。そう、あの頃は流行の最先端の…流行の… ………………。 よくよく考えてみれば、学生の時分から、それほど流行りものに乗っかっていた記憶も無い。 そうか。これは、懐古主義でも何でもない。ただ、いちいち行動するのが面倒臭かっただけなのだ。 流行、モード、クラシック… 残念ながら極爆は、それ以前の問題だった様である。 まあ、そりゃ定期券のままだわな、という話。
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