幸せな夢を見た。 内容は、起床時の洗顔と共に綺麗に流れ落ちてしまったが。 何だか楽しい夢だった事は記憶に残っている。 そんな幸せを噛み締めていたら… 当然の如く寝坊した。遅刻に王手である。 取り敢えず、外見だけは整え、家を飛び出したものの、 腹は減るわ眠気が襲うわで酷い有様だった。 そしてふらふらと帰宅した極爆。 やや、あんまりな状態ではあったのだが、そんな状況においても、 「本日の夢は幸せであった」という事実は残っており、やっぱり何だか嬉しい今日の極爆であった。
前述した通りの有様で、様々な朝の儀式を省いた今日の極爆。 荷物も、手当たり次第に鞄に詰め込み、慌ただしく出勤。 その為、気付いたのは会社に着いてからだった。 財布を家に忘れた事を。 極爆にとって、財布を忘れるという行為自体は、稀に起こる事件なので、 それなりの対策をたててはいるのだが、 本日はタイミングが最悪だった。 非常金庫の机内銀行は、前回の財布忘れの際に引き落としして預金ゼロ。 通常ならば、朝飯の力により昼飯抜きでも働けるだけのエネルギーもあるのだが、 寝坊の為、朝食は抜いていた。 ああ…またも誰かに借りねばならぬのか。 結局、屈辱にまみれながらも昼食代を借り、本日初めての食事を済ませた。 どれだけ安全装置を設置しても、やはり誰かは防護を破り侵入するものなのだなあ。 「人の造った物に完璧な物は無し」あまり嬉しくない場面で真理を得た極爆。 物ぐさから生まれた悲劇の物語であった。
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