人間って、以外に死なないものである。 自分自身に死のうと言う意思が無い限り、 身体と言うものは、案外、粘ってくれるものなのだなあ。 衰弱した頭の中で、そんな事を考えていた。 「その気になれば空だって飛べますよ…」 キャシャリンのセリフがなんだか骨身に染みる極爆である。
友人から、あんパンを貰う。 なんでも、帯広で買ってきたあんパンなそうな。 ほほう!帯広と言えば、あんパンで有名な店があったような…無かったような… とにかく、そんなに遠いところから甘味を運んでくれたと思うと、喜びもひとしおである。 ちょうど、バイト帰りで体力は限界であったし、これは、さぞかし良い栄養補給剤になるであろう! 甘味を持てば、帰路も足が軽い。わくわくと帰宅。さてさて…あんパン。がさがさ… ! やっとの思いで袋を空けると、中から極爆を見つめる熱い視線。 アンパンマンである。 その場でしばし見つめあう極爆と彼。 彼の穏やかな笑顔をみればみるほど、芳しく薫る胡散臭さ。 彼の胡散フレイバーにより、極爆の頭からは帯広と言う地名は何処かへ。もう、どう観ても、そこら辺のパン屋で見付かる菓子パンにしか見えない。 しかし、まあ、貰った甘味、しかもアンコと言うのは、ただそれだけでも価値はあるので、そこは嬉しく頂く。 帯広の有名あんパン(あんぱんまん) 吸収されていく糖分(あんぱんまん) 血肉になるあんこ(アンパンマン) まるでカバオ君のようである……… 友人が届けてくれた帯広からの贈り物は、体力の尽きかけていた極爆に、美味しい糖分と、下町の薫り、そして素敵な敗北感を授けて、胃の中へと消えていったのである。 まあ、ピカチュウじゃ無いのが、せめてもの救いか………
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