| 都条例について考えることはたくさんあるけれども、今自分が描いている漫画の、畑にそって、そこをすこし書きたい。
同性愛ものを十八歳まで読まずにいられる人は、そもそも「それは無くても大丈夫」な人だと思う。自分が何かおかしいんじゃないか、と不安になるのは思春期の少年少女なのであって、心身共に成熟した人間なら、同性の恋人をつくるなり、その感覚は押し殺して異性と関係をもつなり、自分で判断すればいい。 そういうとまどいは、親や親しい友達にほど話せないものだから、少年少女の相談相手に、小説があり、映画があり、漫画があり、アニメーションがある。たくさんの問いかけに、きっといくつかは答えがあって、でもそれはフィクションであれノンフィクションであれ、あくまで他人の話だから、自分に擦り合わせて意図を汲み取って、そうして、成長していくものなんだと思う。 親にとって望ましくない性描写を、子供に見せたくないという心情はあると思う。でも、自分の中の何を切り捨てるか、自分の中の何を守るか、自分と他者の何が違うのか、迷いの中で差し伸べる手を必要としているのはなにより少年少女であって、考えるための素材を提供することこそが、青少年の育成、の助けになるのだと思う。
西UKO 10:43 |
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