二月のティアでこっそりちょっぴり持って行った『青葉のころ』が完売しまして、もう時効だろうと思うので(覚えてる人も少ないでしょうが)、西の「花の色は」の懺悔。頂いた感想のお手紙の中で、「舞台は外国ですか」という質問が複数あったんですが、実はコレ明言出来ない理由がありまして、故に登場人物の名前とか地名が作中一切出て来ないんです。
ええとー漫画描く時、大筋が頭に浮かんだら、私は最初にロケーション決めるんですよね(作画も背景から描くので)。そっからネームと資料集めが並行な感じで、人物の外見とかは最後の最後です。それで「花の色は」の時には、花屋って何処にあるもんだろうと考えた時に、「学校、病院、公演ホールの側」かと。で、私の頭の中では、「駅を出たら噴水の公園があって、そこから丘の上にある学校/病院に向かって、なだらかな石畳の坂道になっていて、その途中にある店。」という感じ(最終的にあまり坂っぽく出来なかった)。特に石畳みの街路に重点を置いて探した資料が『ベルリン正体不明』(この件は03年05月の日誌に)。なので事実上「花の色は」の舞台は東ベルリンです。他にも部分的にパリとモスクワとか入ってますが、ベースはドイツ。ロケーションに引っ張られて、登場人物が微妙にバタくさい顔つきになってまして、花屋がそばかすッ娘なのは私のゲルマン人に対するイメェジ(失礼な/^^;)。 な・ん・で・す・が、私の知る限りではヨーロッパ諸言語では、兄弟姉妹への呼びかけには普通は続柄を使わないです。となると、後半出て来る「姉ちゃん」っていう台詞回しが使えないってのは痛いんですよね。彼が恋人じゃなくて弟だっていうのを説明する部分が無駄に長くなっちゃうので(そしてそこの部分はお話の中心部分じゃないので)、名前が出て来る台詞を全部消して、舞台設定をぼかして、うっかり日本でも通るかもーという気分で描き上げました。結果違和感があったからこそ、お手紙の指摘がある訳で、反省しております。 そんな訳でティアで配布したポストカードは思い出したように花屋と給仕を描いてみました。下書きは昨年の春〜夏頃のもので、フツーにブラウスとか着てる絵だったんですが、今回新しく買った染料プリンタで肌色がどのくらい表現出来るのか見たかったので、脱がして脱がして、靴履いてるくせに露出度の高い服になっております。花屋はうっかりキレイに描き過ぎた気も、もうちょっと田舎っぽくて身体つきもふっくらした感じが欲しかったかとか。 てな訳で思いだしバナシ。『オカシナハナシ』のネタばらしはまた通販も落ち着いた頃に。あ、70000hitsのキリ番踏みました報告頂きました。ありがとうございました。リクエストお待ちしております。
西UKO 00:21
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