せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2008年10月08日(水) 富士見丘小学校演劇授業 池田塾「痩せてたまるか!」

 午前中、富士見丘小学校の授業。
 今日は授業と言うよりは、作品についての話し合いにおじゃまする。
 前回の先生方との打ち合わせで決めた、作品の方向をふまえて、子どもたちの考えをいろいろ聞く。
 というか、作品についての話し合いをしてもらう。
 ひさしぶりの小学校は、視線が自然に下がってしまい、ふしぎな感覚。
 1組、2組、それぞれ、とてもおもしろい話し合いを聞かせてもらった。
 子どもたちの言葉の中に、小学生があまり使わないと思える単語や言い回しが顔を出すのがおもしろい。
 「(芝居の中に)事件がない」「劇として山場ができなくて盛り上がらない」「見ている人が共感できるお芝居がおもしろい」「このクラスの人たちは、劇をもたせることができないと思う」「みんなが主役ではいい劇が作れない」などなど・・・。
 子どもたちの中に、「芝居」というものが、いつの間にか根付いているのが感じられて、それが、まるで自分の手柄のように思えてうれしくなってしまう。
 子どもたちは、耳から聞いた「芝居の言葉」を、自分のもの(のように)して使っている。
 こんな小学生、ほかにはいないだろうと思う。
 演劇をつくる小学生たちのお話になりそうな、今年の卒業公演。
 どんな芝居がいいかを話し合う子どもたちの場面に使えそうな、おもしろい、そしていいセリフをいっぱい聞くことができた。

 午後、朝から一緒だった篠原さんとお茶をしながら打ち合わせとおしゃべり。
 夜は、そのまま、劇団劇作家の相馬くんが書き下ろした池田塾公演「痩せてたまるか!」を見に、ブディストホールヘ。
 この間の合評会で感想を言わせてもらった台本の舞台化。
 思うこといろいろ。


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