せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2007年09月22日(土) 芝居がくれる元気

 昼間、母校小松川高校の演劇部の稽古におじゃまする。
 ほんとうは先週末からの文化祭の公演を見に行く予定だったのだけれど、「夏のせいかしら」の本番とぶつかったために断念。
 来週の日曜の地区大会の前に、一度見せてもらいたいなあと思って、現部長のPIYOちゃんに連絡をした。
 今日はOB仲間の小林くんと後藤くんも一緒に。
 通し稽古を見せてもらって、その後、あれこれ感想を言わせてもらう。というか、シアターゲームから始めて、一緒に場面を作っていく作業をさせてもらった。
 こうすると芝居はもっとおもしろいよということを伝えたい、それが、僕のしたいことだ。
 ほんのささいなことで、芝居は大きく変わっていく。そのささいなことを、ちょこちょこ教えてあげられたらなあと思う。
 何度か同じ場面を演じてもらっているうちに、演じているみんなの表情が前より生き生きしてきたような気がしたのが、うれしい。
 芝居は一人の中にあるんじゃなくて、人と人の間にあるんだよ。あなたが見たものを観客は見るんだよ。などと、富士見丘小学校で言っているのと、ほぼ同じことを話した。シンプルであたりまえな、でも、とても大事なことだ。
 帰りは、小林くん、後藤くんとおしゃべりしながら、駅まで歩く。
 彼らは、実は僕のぐーんと下の後輩だ(それでも30代)。「こんなトシのOBが来る部活ってないですよねえ」と言われる。うん、たしかにそうだ。19年前、小林くんが現役だった期の稽古に顔を出したのが、OBとして、最初の演劇部訪問だった。その舞台が、都大会に出場したりしたのが、今までの長いつきあいのはじまりだったなあと思い出す。

 夜は、西田夏奈子さん、岸浪綾香さんからご案内をいただいたヒンドゥー五千回「渋柿の行方」を見にサンモールスタジオへ。
 畳をしいた茶の間をダイナミックに斜めに配置した劇場の使い方がかっこいい。
 どこにでもいるような、でも、ちょっと不思議な人たちのささやかな思いがていねいにつづられていく。テキストよりは、むしろ俳優さんたちの緻密な演技がごちそうだった。
 にしやんは、アバンギャルドなおばあちゃん。物静かな語り口とたたずまいなのに、どこか「ただものでない」すごみをかんじさせる。自由自在な声の調子もみごとだ。
 綾香ちゃんは、不思議な人たちのなか、一番しっかりした、強い女の子。去年の「罠の狼」でご一緒して以来。今日も、地に足のついた女っぷりがかっこいい。たぶん、登場人物の中で、一番「男気」がある役だったかも。かっこいい。
 終演後、にしやんに挨拶&おしゃべり。主宰の扇田さんにもごあいさつを。
 帰りは、おもしろい芝居を見た後のいつもで、少し余分に歩いて、地下鉄に乗る。
 昼間の小松川演劇部と夜のヒンドゥーと二本分のいい気持ち。
 今日も芝居が元気をくれた。
 このところずっとひいていた風邪も、どこかに行ったような気分。


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