せきねしんいちの観劇&稽古日記
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リハーサルは「在り処」から。 小道具いっぱいのこの芝居はとにかくしなければいけないことが多い。・ その一つ一つを確認しながらの場当たり。ざっと通したところで終了。 続く、「フォルモサ!」のリハーサルを見せてもらう。 この戯曲は日本の台湾統治時代を描いていて、今回の8本の戯曲の中では一番ヘビーだ。というか、一番重厚だ。 その戯曲の世界がすっきりと頭にはいってくる。びっくりした。 ただ読んだだけではわからないことが、見て聞くことでこんなにわかるなんて。 いくつかの場面で涙が出てくる。 命の問題が、最後に立ち上がってくるように僕には思えた。 あわただしく準備をして「在り処」の本番。大きな事故もなく、終了。 終演後に今日も「ブラボー!」の声をいただく。 感謝! 終演後は、永井愛さんを迎えてのポストパフォーマンストーク。 この芝居の老婆がちっとも悲しそうでないことが悲しいと言っていただく。 また、(日常の)会話のほとんどは説明だというのも、目からウロコの説だった。情報を伝えるために人は話をする。 戯曲では、説明ぜりふを書かないように気をつけるものだけれど、会話のあらかたが説明で成り立っているのだとしたら、もっとおもしろい説明のしかたもあるんじゃないだろうかと。 舞台上に登場しない人物と時代の情報たくさんの戯曲「親シラズ」について考える、いいきっかけをいただいた。 こうして、僕の担当の4本はどれも無事に初日があいた。 あとそれぞれ一回ずつの舞台。あっけないくらいあっという間だ。 演出家のさびしさは、初日があくと居場所がなくなることだけれども、今回はそれが4本分まとめてだ。 せめて開演前にきっちり伝えることを伝えて、いいコンディションで俳優さんがいられるように気を配って、しっかり舞台を見届けようと思う。
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