せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2007年05月17日(木) |
「佳子のさくら」「親シラズ」稽古 |
リーディング3本目「佳子のさくら」、4本目「親シラズ」の稽古。 東宝現代劇の青木玲子さん、菅野園子さん、児玉利和さんの出演。 三人とも大ベテランだ。東宝の舞台で何度も拝見している、そんな方たちと一緒に芝居をつくることにまずびっくり。 今日は、児玉さんがお休みで、青木さん、菅野さんとテキストの解釈を中心に読み合わせ。 リーディングで読み合わせというのも変だけれど、ていねいに言葉のニュアンスや、気持ちの変化をたどっていった。 お二人とも、今日までにきっちりと、そして深く読み込んできてくれてきている。 やろうとしていることがはっきりしている俳優に対して、アドバイスするのはとてもおもしろい。 ちょっとした一言で、場面のニュアンスがみるみる変化していく。 「佳子のさくら」はとても不思議な芝居だ。抽象的な夢のような時間と空間の中に、暖かなやりとりと思い出がいっぱいにつまっている。 今日の稽古では、登場する二人の女性の関係の変化を主にたどった。 稽古が終わって、なんだかわくわくとうれしくなってしまう。 なんて楽しい稽古なんだろう。
つづいて、「親シラズ」の稽古。 ダイニングキッチンのテーブルをはさんでの母と娘の会話。 ひたすらつづく会話を説明でなく成立させるにはどうしたらいいかというのが、演出の主な目的。 さりげないやりとりの中に生まれるひっかかりを確認していく。 戯曲を読んだだけではわからない、さまざまなニュアンスが二人の間に生まれてくる。 こちらもまたおもしろい稽古になった。
本番の前に、稽古が楽しくてしかたない。 演出家はなんとなくしかつめらしい顔をして稽古を見ているようなイメージがあるのだけれど、今日の僕は、一日にやにやしていた。 ちょっと気持ち悪かったかもしれない。 不思議な稽古場だ。
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