せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年07月19日(水) 「ムーンリバー」稽古6日目

 稽古前に、小池さん、さやかちゃん、さっこさん、それに對馬さんと美術、証明の打ち合わせ。
 小池さんが、舞台の模型をつくってきてくれる。すっきりととても美しい。
 稽古場の床に実寸のバミリをしてもらう。お茶の間のメインになる円形のエリアがとても狭く思えたのだけれど、だんだんそうでもなく見えてくる。不思議な感覚。始めての稽古場で、部屋全体を意識してこの場にいるという感覚を鍛錬してきたところに、急にある大きさが入ってきた事への違和感か。
 シアターゲームの中で、半分の人数に後を向いて座ってもらって、その中の一人に向かって呼びかけ、呼ばれたと思った人は手をあげるというのをやった。
 この教室はとても声が響くのだけれど(何もないがらんとした箱だからね)、その響きを差し引いて、自分が呼ばれたのかどうか聞き分ける耳と、相手に向かってきちんと届く声を出すことはできるはずだ。
 はじめのうち、なかなかうまくいかなかったのだけれど、だんだん感覚が鋭くなってきたのだと思う、どんどん当たるようになった。声をぶつけるということともちょっと違う、不思議な「届け方」があることを確認する。
 ポケットの舞台は、この部屋にぎりぎり納まるかどうかというかんじなので、円形のバミリはとっても演出席側に近くなってしまう。もともと正面を意識しないでまずは演じてほしいので、今日は場をつくるエチュードを後ろ向きにやってもらう。
 続いて、丸いバミリをつかってのエレベーターのエチュードも、いつもとは反対の向きで。
 稽古でのお茶の間と二階やその他の部屋への動線を整理する。丸い茶の間に丸井ちゃぶ台。この不思議な空間を、当たり前のように蹂躙していってほしい。
 最後に、この家族の夕食の風景を即興でやってもらう。新たに整理したシンプルな動線をもとにして。
 はじめのうちのぎこちなさが、人がどんどん加わっていくうちにバタバタとにぎやかなものになっていく。
 最後に、予定していなかった阪口さんに入っていってもらう。一人外の人間が加わることで、中の人間はどう変わるか。みんなとてもいいいかたをしている。
 今日の課題、円形のお茶の間に慣れることは、みんなクリアできたんじゃないだろうか。みんなが卓袱台に向かい、それぞれの話し相手に向かう、正面を意識しない芝居から、テレビを見るためにいっせいに正面を向く瞬間がとてもダイナミックな力をかんじさせる。いい絵をいっぱい見つけることができた。


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