せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年04月14日(金) 「ミッシング・ハーフ」稽古

 昨日の続きの3場の小返しから。
 大門さんとのややコミカルなやりとり。段取りにならないよう気をつける。
 今回の稽古では、制作の竜太郎さんに、演出助手のような仕事をしてもらっている。声優さんだった経歴がある彼に、今回は、言葉のアクセントについてのチェックをとてもていねいにしてもらえている。
 劇中、たくさん登場する「映画」という言葉。つい「えーが」と平らに言ってしまうのだけれど、正しくは、「えいが」と最初がきちんと高い、「い」の音もちゃんと発音する。
 僕の鬼門は「手術」。つい「しゅじゅちゅ」と言ってしまっている。なんでこんなに書いたんだよ?と自分を責めたいくらい。それもかなりシリアスなシーンで出てくる言葉なので、ほんとに気をつけないといけない。「タキシード」「フィルム」、そんな言葉も、今風のたいらなアクセントで読んでしまうのを、きちんと高低をつけて発音する。「それだけで時代感が出る」と竜太郎さん。ほんとにそうだ。僕も「タキシード」とていねいに発するだけで、何か古めかしい時間に触れたような気がする。
 続く、4場。前半の森川くんのやりとりのあと、後半は、大門さんの沢村源之助とのやりとり。下座の音楽を鈴木さんに入れてもらって、ほんとうに「糸に乗って」の芝居。七五調のセリフに僕も気持ちよくのっからせてもらう。座り芝居は客席から見えにくくなってしまうので、位置をていねいに調整する。それでも、最後には、僕も台本から自由になって芝居だけをさせてもらう。こんなことしたことない。大門さんが「劇場間違えたと思われるんじゃない?」と言っていたけど、そのくらい思い切りの歌舞伎、新派、大衆演劇、日本の芝居のおもしろさを、まずは僕が楽しませてもらっている。
 その後は、休憩、そして、僕と森川くんのシーンをさらっていく、3場の前半、そして4場。お互いへの感情がどう深くなるのかを、稽古の合間の休憩時間にああだこうだとおしゃべりする。
 一年前の「二人でお茶を TEA FOR TWO」もいっぱいおしゃべりしながら作ったなあとなつかしく思い出す。
 続いて5場。僕と森川君だけの場面。はじめ、どうやってやろうかということを、二人がそれぞれに考えた結果、とっても成り立たないまま終了。成り立たなさがとってもわかりやすくて、大切なのはお互いをちゃんとかんじながらその場にいることだということが、よくわかった。二度目からは、その上で、小道具の扱いを工夫する。失敗しながら、いろいろチャレンジしていく。
 初日まであと4日!


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