せきねしんいちの観劇&稽古日記
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新作を書いているとき、台本に煮詰まると僕は、自分がこれまで書いた台本を読み返す。最後の「幕」や「おわり」という字を見て、「あんなに苦労したけど、書き上げられたんだから、今度だってできる!」と自分をはげます。 今回の「ミッシング・ハーフ」では、そんなふうに煮詰まるということがないまま書き進めることができている。 もっとも資料をあたったりするのに手一杯で、それどころじゃないという理由もあるのだけれど。 「二人でお茶を TEA FOR TWO」の台本を送るねと約束したままうっかりそのままになっていたことを、改めて人づてに連絡をもらい、あ、そうだったと、久しぶりに台本を印刷してみる。 去年の今頃、夢中になって書いていた本だ。つい読み返してしまい、いろいろなことを思い出す。というか、ちょうど一年前の今日、僕はこの台本を書き上げたんだった。感慨深い。 うわ、これよりおもしろいもの書かなくちゃいけないという、追いつめられたような気持ちにはならず、たんたんと、ここはおもしろい、ここはまだ手を入れられると冷静に読むことができた。 そして、やっぱり、これより絶対おもしろいものにするぞと思う。 この期に及んで見ておきたいビデオが出てきた。明日借りてこよう。
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