せきねしんいちの観劇&稽古日記
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| 2006年01月18日(水) |
富士見丘小学校演劇授業 |
今日は、オーディション。 今回は、6年生全員、75人が、かならずどれかの役につけるよう、篠原さんと2人で75の役を用意した。 その中で、希望者が多かった役についてのオーディション。 授業の初めから、子ども達の集中のしかたに圧倒される。いつも、きっちり集中できる彼らだが、今日は、いつもにましてぴりっとした緊張感がある。 全員が台本を持って、オーディションの場面を演じる人を見ているのだけれど、「台本じゃなくて、演じてる人を見よう」という、僕らがいつも言っていることが、とても当たり前のようにできていた。たまに、集中が切れたかなと思える場面では、子供たちの中から、「台本見ないよ」とか「壁によりかからない」といった声が自然にあがっていた。 やりたい役をやるのが一番だというおとなたちの一致した意見で、希望者が一人の場合は、オーディションなしで決定。 希望者が多かったのは、僕が「未来の友情」に新しく付け加えた「門番」の役だった。それぞれがみんないい味で、ぼけとつっこみの役どころをいいかんじに演じてくれた。 主人公に対立する「氷」の役の希望者は2人。それぞれ長台詞を語ってもらった。二人目に演じたヒデキくんが演じ終えたところで、見ていた子供たちから、溜息とも歓声ともつかない声が拍手と一緒にあがった。 授業のあと、校長室で打ち合わせ。今日は、何時までかかるかわからない配役会議だ。 青井さんは、「誰がどの役を演じても大丈夫」という嬉しい言葉を残して、先に帰られた。 田中さん、鈴木さんと今後のことを打ち合わせしたあと、若林先生、森江先生、平田さん、篠原さんと、75の役、一つ一つについて、検討していく。 僕と篠原さんは、今日のオーディションの印象を中心に、先生方は、授業全体、クラスでの人間関係までを考慮しての配役会議。 五時過ぎまでかかって、ようやく終了。 音楽の畑先生と、作曲についての打ち合わせをして、篠原さんと二人、失礼する。 校門を出たところの横断歩道をわたっていたら、コンビニの角から自転車に乗った6年男子に声をかけられる。今まで打ち合わせしたことがバレてしまうねえと言いながら、駅までの道を歩く。
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