せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2006年01月17日(火) 「ながいながいさんぽ」

 仕事の帰り、池袋のデパ地下で買い物。ちょうどやっていた「練馬漬け物物産展」の最終日。たくあんを売っていたおばちゃんにつかまり、いろいろと味見をさせられ「たまり漬け」の最後の一本を買う。「おまけね!」と言って、一緒に漬かっていた昆布やら何やらがどっさり。奥からおじさんが出てきて、「これも」と塩を一袋くれた。どさっと重い荷物を抱えてバスで帰ってくる。
 帰りに買った須藤真澄「長い長いさんぽ」。去年、連載されたものの単行本化。十数年前、僕の部屋からもらわれていった子猫ゆずについて、須藤さんが描き続けていったマンガ「ゆず」のほんとうの最終回。なんてしあわせな猫だろうと思い、彼を思う須藤さんの思いの深さに、僕はこんなに愛せるだろうかと振り返ってしまう。今日もまた、電車の中で涙目になってしまう。
 バスを降りて、家の近くまで来たら、角の家の庭から、うちの猫が飛び出してきた。知らん顔してあるいていたら、向うもどこかに行ってしまった。と思ったら、家の玄関にたどりついたところで、猛ダッシュで走ってきた。かわいいじゃん、うちの猫も。彼を通してゆずに何かが伝わるのなら、こいつのことを大切にしてやりたいと思った。
 ミクシィのマイミクさんに教えてもらった「きっこのブログ」というブログをこの頃よく見ている。日常のささいなことから、政治のことまで、幅広く、そして饒舌に勢いのある文体で語られているのがとても気持ちいい。アナウンサーの今泉清保さんのブログとならんで、二大お気に入り。未見の方はぜひ検索してたどりついてみてほしい。
 夜、「贋作・Wの悲劇」に出演してもらった木村佐都美さんと電話で話し、8月の「ムーンリバー」への出演をお願いして、快く引き受けていただく。主人公の妹役。ちゃきちゃきの中学生を演じてもらおう。


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