せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年11月12日(土) 大掃除

 朝からとってもいい天気。洗濯機を4回回して、思う存分干したあと、部屋の大掃除を始める。
 あれはどこにいったんだろう?と気になっている、または、急遽見つけなくてはいけないものを捜索する。ついでになあなあになっていた、衣替えもやってしまう。
 押入の衣装ケースを引っ張り出して、中身の総点検。もともといい加減にしまいこんであるので、何が何やら。目当てのものはなかなか見つからないが、やだ、こんなところに!なものがいくつも発掘される。
 そんなものを別の山に取り分けておくものだから、狭い部屋はものであふれかえってしまい、足の踏み場もない。
 かさだかい冬物を出して、これは洗濯、これはクリーニングとこれもまた大きな山になっていく。
 庭の物置に持っていけるものは、さくさくと移動すればいいのだけれど、重い荷物を持って往復するのは、今日のところは、出しっぱなしだった冷風扇とオイルヒーターをチェンジする。
 だんだん日が暮れかかってきたころ、目当てのものをついに発見。フライングステージの旗揚げ公演のフライヤー。正確には、旗揚げ公演のときの台本。僕が使っていたもので、表紙にフライヤーが使われてる。どこかで見たと思って、探したんだけど、これまでずっと見つからなかった。「これはもう絶対に開けない」と覚悟を決めて封をした箱の中に入っていた。
 一緒に、第二回公演、L&G映画祭で上演したときのプログラムも出てくる。「おこげ」と同じページに、写真と僕の文章が載っている。旗揚げの頃の心意気が丸出しの文章。ちょっと青くもあっててれくさい。
 引っ張り出しても、他の目的物は見つからず、ようやく片づけ始める。
 ゴミ袋を3つ満杯にして、ベランダにとりあえず出す。
 夕食の時間もとうに過ぎた頃、ようやく片付け終了。
 最後に大きな鏡をきれいに拭いて、ひとだんらく。
 見つかった台本を、大阪の人権博物館に送る手配をする。それにしても、よかった、見つかって……。
 盛大に舞い上がったほこりは、夜になっても静まらず、くしゃみが出てしかたない。
 暗くなっても取り込み損なった洗濯物は夜露で湿ってしまったので、一晩夜干しをすることにした。


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