せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年10月08日(土) 点滴1

 昨日の開演前に飲んだのが最後のクスリだった。今度切れたらどうしようかと思って眠ったのだけれど、やっぱり猛烈に痛み出した。眠れない。横になるとツライので、浅く腰掛けられるようにクッションと枕を積み重ねる。エレファントマンみたいだ。朝方になってちょっとだけうとうとする。
 きちんと耳鼻咽喉科に行こうと朝一番で家を出る。最初に行った耳鼻咽喉科で鼻からカメラを通して喉を見てもらう。とんでもないことになっているそうだ。すぐに切開して一週間は入院だと言われる。それもここではできないので、近くの大学病院に行くようにと。受付は10時半までだから急いでと。
 とにかく出かける。母親に電話をかけるが、声が出ないので話が通じない。それでも最寄り駅で待ち合わせをして、ついてきてもらうことに。
 初めて行く病院は、人でいっぱい。どれだけ待つだろうかと思ったのだけれど、すぐに診察室へ。
 さっきと同じカメラで喉を見てもらって、すぐ点滴開始。30分後に「じゃあ、穴を開けて膿を出しましょう」ということになり、麻酔を塗って、注射針をブスリと。それだけでどんどん出るのかと思ったら、ぎゅーんと吸い出す! 猛烈に痛い。それでも、十センチほどの注射器いっぱいに膿と血がまじって吸い出される。ぐったりしたけど、のどの痛みは軽くなったかんじ。
 入院した方がいいと言われたのを、「仕事があるので」となんとか断って、毎日点滴に通うことになった。
 ベッドに横になって点滴している間に、喉がまた猛烈に痛み出した。今までとは違う痛み。さっきまで腫れてたところが、埋め合わされてくような。
 その痛みもようやく薄らいできて、少しねむった。汗をいっぱいかく。ひさしぶりだ。いままで水が足りてなかったんだなあと思った。
 11時過ぎに診察が始まって、点滴が終わったのが4時半。母親には長くなりそうだとわかった時点で先に帰ってもらった。
 なんだか半日入院した気分だ。薬局でクスリをもらって帰ってくる。
 担当の先生は女医さん、他にも何人もの看護師さんの気配りにいやされた。都立H病院で看護師をしてるイリーナも、こんなふうに仕事してるんだろうなと思った。
 家に戻って、すぐクスリを飲む。眠る。あんなに眠ったのに、まだ眠れることに驚く。
 明日予定していた打ち合わせの延期をお願いするメールを送る。まだ声は戻ってこない。


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