せきねしんいちの観劇&稽古日記
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芝居が終わると、急に読書欲がわき上がる。何度も読んでる本を中心に、原稿を書く合間や電車のなかで、がつがつ読んでいる。 有吉佐和子の「悪女について」「芝桜」「真砂屋お峰」、モームの「劇場」、中井英夫の「虚無への供物」、結局見に行けなかった矢代静一の「写楽考」、ずいぶん前に演じた「宮城野」も。ブックオフで見つけた推理小説を何冊も斜め読みする。 毎日しゃべるセリフがなくなってしまって口さびしいので、戯曲のセリフや新聞記事を声に出して読んでみる。 きまったセリフだけを毎日しゃべるということは、その他の言葉に対しての感覚をどこか甘くするような気がする。さびしさ解消とささやかなリハビリを兼ねての真夜中の読書。
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