せきねしんいちの観劇&稽古日記
Diary INDEXpastwill


2005年08月28日(日) ショーケース

 篠原さんと富士見丘小学校の打ち合わせに、半蔵門へ。卒業公演の台本のた叩き台について。その後、篠原さんは、国立劇場で高校演劇の発表会へ向かった。一度別れたのに、なんとなく、またマックでお茶することになり、おしゃべりをたくさん。篠原さんは、高校演劇の中国大会の審査員をしたそうで、その時の話をいろいろと聞く。十数回も改稿したという話や、みごとな一人芝居のことなど。高校演劇ってなんておもしろいんだろうとあらためて思った。いい芝居の話を聞くのは、とっても楽しい。
 その後、森下スタジオへ向かい、明樹由佳さんから案内をもらった池内美奈子さんのワークショップのショーケースを見る。駅前で、松本くんや江原さんの一行と会う。
 池内美奈子さんの主催するワークショップの発表会。池内さんと俳優たちの「こんなことできます」というプレゼンテーション。
 いろんな芝居の短いシーンを演じていく。演出はどれだけされているのだろう、その場にいる俳優は、信じられる言葉を発することに集中していた。とってもおもしろいもの、ちょっと微妙なものなど、いろいろ。それでも、自分のカラダと声に向き合っている俳優達の姿はとても魅力的だった。
 中でも明樹由佳さんは、いろんな場面を演じながら、いつも生き生きと肉体と言葉がじかにつながったかんじで、目が離せなかった。
 ルールとして、「うまくいっていないと思ったら芝居をとめてもいい」というのがあって、明樹さんは、「メッカへの道」を演じ始めてすぐ、「ソーリー」と言って、芝居を止めた。たしかに、外のスタジオから音楽がどかどか響いてきて、僕たちも集中しずらいかんじだった。池内さんに「どうしたい?」とたずねられて、明樹さんは「さわりながら」演じることに。まずは、相手役の井上可奈子さんと一緒にわーっと走り回って、池内さんの太鼓の合図で芝居が始まった。どこかにさわって、何かを頼っていないと言葉を紡いでいけない状態の緊迫感。そして、しばらく経って、どこにも触れずに一人で立ったときの心細さとそれでも一番ツライ言葉を口にしなくてはいけない、その瞬間の緊張感。明樹さんの抱える葛藤がまるごと伝わってきた。カラダと言葉のありようって、こういうことなのかもしれないと、思った。明樹さんは、いつも「まるごと」の人だと、この頃よく思う。この間のフラジャイルでも、ラ・カンパニー・アンでも。僕にはなかなかできないことだ。尊敬する役者さんの一人だ。
 森川くんと会場でばったり。きっと会うんだろうなと思っていた。
 帰りに、両国の倉庫へ、衣装の第二弾を取りに行って、森川くんの新居におじゃまする。芝居の話をいろいろと。一緒に飲んだビールと、芝居ばっかりに触れた一日の、ほろよいのいい気分で帰ってくる。


せきねしんいち |MAILHomePage

My追加