せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年06月30日(木) 「離婚弁護士2」

 録画しておいた最終回を見る。「タイガー&ドラゴン」は録画に失敗したけど、こちらはだいじょぶ。
 前回との2回連続で(その前にもフリがあったから計3話か)、逆セクハラの杉本彩が会社社長武田真治とのたたかいのと、宇梶剛士の妻・長野里美に天海祐希が不倫を訴えられる話が同時進行。
 前回は話のひろがりっぷりにどうなることやらと思ったのだけれど、見事にまとめた最終回。メインキャスト全員に見せ場をつくって、大団円でしめくくる脚本の腕の見事さに感動。戸田恵子、玉山鉄二も、ひさしぶりにちゃんとした芝居をさせてもらって光ってる。
 それにしても、このシリーズのキャスティングディレクターのセンスはすばらしいと改めて思った。毎回のゲスト出演者の豪華さとぴったり感は他ではみられない。
 たとえば今回は、武田真治が、ホリエモン的なキャラを、もっとおしゃれにもっといやらしく演じていて素晴らしい。自信満々なんだけど、誰も信じられない男の弱さを的確に見せる。
 杉本彩は、いかにも逆セクハラをしてそうに見えるところがミソ。でも、画面から強く立ち上るのは、強そうに見える女のしんどさと弱さのホンネだ。
 ほとんどセリフがない、宇梶剛士の妻役の長野里美。唐突に上げた叫び声がすごかった。あきらかにバランスを崩している女だった。
 彼女の代理人弁護士を演じるのが大島さと子。意地悪なおばさんを、なんの誇張もしないできっちりと演じている。
 武田真治の会社の弁護士の八木橋修。お話のオチは、インサイダー取引を「うっかり」してしまうという、ちょっと微妙なものだったので、つい「あんたは何してたの?」とつっこみたくなってしまう存在。「弁護士だったら、そのくらいわかるでしょ」と。でも、ちっとも人間的じゃないこの人が、実は、武田真治を裏切ったのかもしれない、もしかしたら、武田真治にふりまわされているうちに、ありえないミスをおかしたのかもしれないと考えさせられる、細かい芝居の積み重ねに成功してる。
 今回は、いいセリフがいっぱいだったのもうれしかった。宇梶剛士との別れのシーンの天海祐希の「きれいな弁護士じゃない。きれいで優秀な弁護士」というセリフ、最後の七夕の笹に飾った短冊に天海祐希が書いた願いごと「お姫様だっこ」などなど。
 「ラストプレゼント」でもそうだったけど、天海祐希は、悲しいときに悲しい芝居をこれっぽっちもしないのがすばらしい。ただひとつの例外は「忘れないで」という言葉の微妙なふるえだけ。
 それでよしとしている脚本、演出、俳優のこころざしに大いに共感する。大満足なドラマだった。パート3がはじまることを強く願っている。


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