せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2005年06月18日(土) 小松川高校演劇部新人公演 「Four Seasons 四季」稽古

 午後から小松川高校演劇部の新人公演を見に行く。
 最寄り駅の平井から、開演ぎりぎり&このところの膝の痛みのせいで、タクシーでワンメーター。とっても愛想のわるい運転手。「小松川高校まで」と言っても、ノーリアクション。途中、携帯に電話が。それまでの無愛想ぶりとはうってかわって、とっても「スマイル」な声で応対。腹が立つ前におかしくなった。運転しながら電話してるし、スポーツ新聞をハンドルに重ねて、運転士ながらメモしてるし、つっこみどころまんさいだったのだけれど、何も言わずに降りる。いつもは「どうも」ぐらいの一言かけて降りるのだけれど、あえて無言。ドアが閉まったあと、やっぱりいやみの一つも言ってやればよかったと思う。
 開演前、OB、OGのみんなとごあいさつ。こないだまで三年生だったなっちゃんやマサくん、マドカちゃんが大学生だ。感慨深い。彼らが一年生の新人公演がついこのあいだのようだ。わりとよく会ってるコバヤシくんにゴッちゃん、シモジくん、ミズノくんたちに、ほんとにひさしぶりのサトシくん。そんなふうで客席は関係者でいっぱい。明日は地区の新人戦。一日かけて十数校の演劇部の新人が30分の芝居を次々上演するコンクール。よその学校の舞台を見に行ってる場合じゃないよね。
 芝居は、サトウヒロミ作「ラジカル同窓会」。3年生のサトチくんから、「男5人女2人の台本ないですか?」とメールをもらって、ネットで調べて見つけた台本。公開されてた前半だけ読んで、「これはどう?」と返事をした。その後、後半を取り寄せて読んだら、前半のおもしろさにくらべて、後半はややいまいちなかんじ。だいじょぶかしらと、正直心配だった。
 で、舞台は、のっけからとってもいいのりだった。たしかに滑舌が悪いところがあったりはするけど、このゲイやらニューハーフやらSMの女王さまが登場する芝居を、彼らはとっても素直に楽しんで演じているのがわかった。
 中でも電ボくんという一年生が演じたトランスセクシャルの役が思い切った演技で素敵だった。初舞台がそれってどうよと思いながら、それを言ったら、どの役もそうかと思い、どれも同じ用にフラットに演じてる彼らがとっても素敵に見えた。
 客席のOB、OGたちは、「演劇部の同窓会」という設定からして、かなりはまってしまい、ゲラゲラ笑いながら観劇。とっても楽しい20数分だった。
 終演後、恒例のOBOGの自己紹介&ダメだしタイムのあと、みんなでカラオケに流れる。僕は稽古があるので、お先に失礼する。駅までつきあってくれたコバヤシくんと、歩きながら、今日の芝居の感想、この頃の高校演劇事情などなどおしゃべりする。
 屈託のない高校一年生が演じる姿は、倍できかないトシの大人にも十分元気をくれた。ありがとうね、みんな。明日の新人戦、見に行けないけど、がんばってね!!
 夜は、稽古。
 コバヤシくんとハヤセくんがお休み。ストレッチ、シアターゲームのあと、エチュード稽古。久しぶりの「お話聞かせて」。「舌きり雀」「親指姫」「さるかに合戦」を、三人でリレーしながら語っていく。
 舌がなかなか切られなかったり(舌切雀)、かぐや姫のような登場のしかただったり(親指姫)、みんなで力を合わせて復讐の筈が一人でサルをやっつけたり(さるかに合戦)と、不思議な話が語られる。天辺くんとなんだそりゃなやりとりをしながら、語っていく言葉の距離をさぐっていく。
 台本の稽古は、今日も冒頭の流れを。言葉がどう届くのか、相手の反応をどう受け止めるか、などなど、演出というよりも、いろいろやってみる稽古。初演では、ちゃんと見れていなかったところを、ていねいにつくっていきたい今回の再演。台本どおりの稽古でも、一回ごとに違うことをやってもらう。
 みんなそれぞれ、いい反応。なぞらないということのおもしろさ。そして、引き算ではなく、まずは足し算で芝居をしていくことのおもしろさが見えてくる。


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